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番外編 ショーバードの世界
世の中には色んなブリーダーがいるもので、今日は自宅から車で10分の距離にある関東では最古参のジャンボセキセイインコブリーダー宅へ訪問した。
私がかつて所属していた団体、今は在籍しているわけではないので名称の記述は避けるが、前会長に35年ほど前にお世話になった。会長宅で鳥を教えて頂いたというよりは常にご飯をご馳走になっていた記憶のほうが鮮明だ(笑)
当時は1羽数十万円のショーバード達が所狭しと並んでいたが、そんなショーバード達の令和の今を紹介しよう。
飼い鳥の世界でも特にショーバードは展覧会用の鳥を作出するにあたって飼育する羽数が桁違いに必要だ。餌も市販は使わない。季節に合わせて自分で配合して、下処理するのが基本である以上、高齢者にはかなりの重労働になるだろう。ちなみに餌は皮付きを生き餌、皮なしを死に餌なんて表現することもある。現在も全国に会員数を有しているものの、その存在は令和の今、稀有な存在となりつつある。
ここからは愛玩としてのインコではなく、ショーバードのゾーンに入った話をしよう。一般的にはショードックと言われれば何となく少しはイメージしやすいかもしれない。犬の展覧会に犬種標準(スタンダード)があるように鳥にも審査基準がある。今回紹介するのはショータイプのジャンボセキセイインコ版だ。
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私が所属していた当時は1980-1990年頃に全盛期を迎えイギリスから輸入されたブライアン系統が主流だった。今回の禽舎への訪問目的は最近のジャンボセキセイに違和感があってブリーディング事情について見学させてもらった。鳥の作出にあたって審査基準が変更となったわけではなく、新たにマンネス系統と呼ばれる鳥がドイツから導入されたらしい。
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イギリスから導入されたブライアン系統、新たに導入されたと言ってもかなりの時間が経ってはいるが、ドイツから導入されたマンネス系統を見比べてみよう。さらにそれの中間系のような個体、現在は昔のブライアン系統はほぼ見られなくなったとの事、展覧会ではマンネス系統が主流となったみたいだ。
私見では、かつてのブライアン系統より現在主流のマンネス系統の方がヘッドの完成度が圧倒的に高い。ただ違和感を感じるのはボディの太さと短さだ。基準の長さ(クラウンから尾先)を満たす鳥は見る限りほとんどいなかった。
新たな血の導入と会の継続、鳥にも伸びしろがあるのはブリーダーとしてはやり甲斐があるだろう。高齢化に伴い、会員数が減ってしまった話を聞くと少し寂しい気もする。昭和の時代、ジャンボセキセイに限らず鳥は会も多く、日本各地に今以上に鳥飼いがいた。
ここまで書いた所で気付いたが、これに興味を持つ人やこれから始めたいと思う人はほとんどいないだろう。この記事を載せているアカアシガメ同好会も最近は番外編が多くなってきた。生き物飼育全般の嗜みとして見て頂ければ幸いだ。
今は亡き前会長と前々会長、イギリスから導入したブライアン系統に"家一軒分を鳥に注ぎ込んだ"が口癖だった。今回は一風変わった世界を紹介しておしまい…
続報を期待される方は記事にいいね👍(笑)
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