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世界の里山⑥ワズデール

2024年6月にとった育休を利用して、湖水地方で1週間の家族旅行をしてきました。

湖水地方に関しては日本でもよく知られているようなので、改めて紹介はしませんが、綺麗な湖とワイルドな山域がたくさんあり、アウトドア好きにはたまらない場所です。これまでも、クライミングで何度も訪れていますが、今回は6カ月の娘を連れて来ているので、野遊びはホドホドに。

今回滞在したのは湖水地方西部のワズデールという谷です。ワストウォーターというダム湖を中心に、北東には湖水地方最高峰のスカーフェルがあります。

湖水地方

先にも書きましたが、今回は6ヶ月の娘がいるので、登山は控えめに。主な活動は谷の散策、周辺観光地の訪問でした。ただ、ワストウォーター周辺の迫力ある山並みを見るだけでも、この地域を訪れる価値はあると思うので、その魅力をお伝えできたらと思います。


 The Sawmill Cafeまで散歩

ワストウォーターの少し南にとても素敵なカフェがあります。ファームショップも併設されていて、お土産や特産品を買うこともできます。私たちは滞在していたAirbnbから1時間くらいかけて散歩して行きました。

趣のある石橋を越えて
森の小径を行く
湖畔からは迫力ある山並みが
花咲く小径
The Sawmill Cafeでご褒美

ミドルフェル山の途中まで

娘を抱っこ紐で担いで、ちょっとだけ高度を上げてみます。往復2時間くらい、高低差は300m位でしょうか。天気が良かったので、周囲の山並みもよく見れました。

ここで、驚いたことが一つあります。登山をしていると、遠くの方から物凄い轟音が聞こえてきました。なんだろう、と振り返ると、戦闘機が谷のかなり低い位置をゴーっと飛んでいくのが見えました。我々がいた稜線から飛行機を見下ろすことができたので、かなりの低空飛行なのではないかと思います。後で、調べたら、近くに空軍の基地があり、そこから訓練飛行をする戦闘機が谷に入ってくるんだそうです。昔見た映画「トップガン」にもそんなシーンがありましたよね。でも、住民から苦情は出ないのかしら。。。

滞在していたAirbnbは軒先から登山道が出ていました
雄大な風景

レイブングラス、エスクデール鉄道

これはワズデールの外になりますが、知人に勧められて、観光地訪問。ワズデールから西の海岸沿いにあるレイブングラスから、ちょうどワズデールの南東に位置するエスクデールまでの観光鉄道です。詳しいことはわかりませんが、ゲージの狭い昔の蒸気機関車が遊園地の乗り物みたいな小さい客車を引っ張って、トコトコトコトコと行く様はとても可愛い。終点のエスクデールの駅からは、ハイキングを楽しみました。ただ、遅い時間の列車に乗ったので、復路の列車が最終になり、あまり時間に余裕がなかったので、駆け足で最寄りの滝まで行ってきました。それでも、渓流沿いのトレイルは緑が豊かで、とても綺麗でした。


可愛い蒸気機関車
客車も可愛い
緑鮮やかな渓谷を散策

ワズデールヘッド

ワズデールの谷をどん詰まりまで行くと(車で行ける最終地点)、ワズデールヘッドというところに出ます。ここにはパブとお土産屋があり、ちょっとした観光地になっています。滞在していたAirbnbから歩いていくこともできたのですが、雨が降っていたので、車で行きました。ワズデールヘッドからはスカーフェルやその他の山に登るトレイルが沢山出ていますが、今回は観光地周辺を軽く散策するだけでした。

雨雲がかかった山並みをも趣がある
いかにも湖水地方な風景
登山用品展もあります
午後は晴れてきた
晴れた時の夕焼けが山並みを照らすと、これまた綺麗

おまけ:エヤムのユースホステル

住んでいる町から湖水地方までは車で5時間くらいなのですが、赤ちゃんがいると流石に5時間ぶっ通しでの移動は可哀想なので、移動を2つに分けて、途中、ピークディストリクトのエヤムというところのユースホステルにとまりました。幸い、家族用個室が空いていたので、娘のトラベルコットを設営して、ゆっくり休むことができました。ただ、今回紹介したいのは、そのユースホステル。イギリスにはそこかしこにナショナルトラストという財団が運営する歴史的な邸宅や庭園があるのですが、このエヤムのホステルはまさにそんな邸宅、庭園をそのままホステルにして営業しているのです。だから外見はまんま「城」。外見だけなら、人生で一番贅沢な宿だったかもしれません。

こんなホステルある?
庭も素敵


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