🖊️文章を書く心がまえ

菊池先生の教え

先生、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

先生から小論文の書き方をご指導いただき、
入試にも合格することができました。
ありがとうございます。

今日までの日々は、決して平坦な道のりではありませんでしたが、何とかこうにか生きながらえ、今こうしてnoteしております。

先生が授業の合間に時々話してくださった、学生運動参加や未解決事件の闇のこと、不謹慎ではありますが、授業よりも頭に残っております。

小論文の指導時、提出した私の文章が本音や現実とはあまりにかけ離れていたからだと思いますが
いつもは穏やかな口調の先生が、大きめの声で、
「これは本当に本心か？ウソや偽りを書いてはいけないよ」
と、強い口調で諭されました。

当時起きた大事故を題材にして書いた練習の小論文でした。

新聞の社説を真似て、格好つけたことばかりをならべていた文章であったと記憶しています。


「…正直に書くことが大事なんだよ」

池中玄太(西田敏行氏)を諭す編集長(長門裕之氏)のようにタバコを美味そうに吸いながら、先生は最後にそうポツリと私に告げられました。

あのときから、かなりの月日が経過しました。

この年齢になっても、先生に褒めていただけるような文章は書けませんが、正直に書くことだけは守っています。
それが、先生の教えと気持ちに報いることができる唯一のことですから。

菊池先生
本当にありがとうございました。 礼

※ドラマ「 JIN 仁 」咲さんからの手紙風に
  書いてみました。