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📘交換日記
節分が過ぎると、
次はバレンタインデー。
販促物の色的には赤から赤のイメージ。
コンビニやスーパーで知る季節行事の移ろいです。
バレンタインといえば、
純朴で赤じゃなく青い中学生だったとき。
交換日記が一部で流行っていたことを
思い出しました。
パソコンやスマホなんて無いし、
まして個人情報取り扱いがどうのこうのなんか
全く無かった頃。
そう、
地球征服を企むガミラスの遊星爆弾による攻撃によって汚染された地球が滅びるまで、残された時間はあと1年。
放射能除去装置コスモクリーナーDを手に入れる
ため、遥か14万8千光年の彼方イスカンダルに
人類の命運をかけて いまヤマトは旅立つ!
〈劇場版 宇宙戦艦ヤマト 近日ロードショー〉
…なんてやってた遥か昔の頃です。 笑
男女ペアでひとつの日記帳を使って、
交互に交換して書いていくセキュリティ無し、
超アナログスタイル。
日記帳の受け渡しは、
放課後の部活開始前後が多かったです。
ふつうはラブラブの男女が、
コミュニケーションツールとして
やっていたはず。
でも
なぜか自分は、
好かれているとかじゃないし、
しかもよく知りもしない1学年下の女子と
交換日記をやることになりました(びっくり)
なぜ2人が日記を始めることになったのか?
経過はまったく憶えていません。
相手は、数年後の大スター松田聖子と1文字違い
の名前だったこと。
そして、
なぜこんな子がゲスな自分なんかと日記を?
というくらい可愛かったのだけは憶えています。
あ、なんか仲介役というか同級生女子1名が介在
していたような記憶はよみがえってきました。
学年も違うし、たしか部活も違ってたし、
共通項がほとんど無い。
しかも最たる疑惑ではなく疑問である点、
お互いに好意があるわけでは無い。
そんな関係(←U15に似つかわしくない表現 )
でいったい2人が日々交換してどんな日記を
書いていたのか?
いまとなってはもう唯一証拠の日記帳も存在
していないし、完全に迷宮入りです。
朧気ですが、
日記を相手に渡すのが学年も違うし、
恥ずかしくて時々介在女子にお願いしてたこと。
バレンタインに義理チョコはもらえて、それは
それで嬉しかったこと。
最後がどうだったかは不明だけど、自分の卒業
間近までは日記が続いていたこと。
…ちょっとだけ思い出しました。
それにしても、
いまの青い世代には、交換日記なんて言葉は
「え?なにそれ?」でしょうし。
交互にノートに直接書くなんてことは
まず考えられないことでしょうね。
「好きになった」
そんな感情や気持ちから始まったんじゃない、
交換日記だったはずだけど。
日記を続けていくあいだに自分の心の中に
なんだか好きな気持ちが、その子に対して
しだいに芽生えていったのは間違いなかった、
そんな気はしています。
それは恋だったのでしょうか?
「すみません刑事さん、その子ではなくて
好きな子はほかにいたんです…」
始まりをはじめ事実はもう時効で迷宮入り。
交換日記
淡い青い気持ちは心に微かに残っています。