一回り違う世代間交流が目前に迫る話 Vol.1【2,386】
こんばんは。はちすけです。
一気に夏が終わり、秋の始まりを感じるようになりましたね。あのけたたましかった今年のセミたちは役目を終えたのかと少し寂しくなります。
私は、学生の頃合唱団に所属していたのですが、この季節になると合唱組曲「虫の絵本(作曲:吉岡 弘行先生/作詞:まど・みちおさん)」の、『セミ』という曲を思い出します。
夏の始まりのような曲に思えるのですが、儚い命が燃えて消えていく表現が見事で、いやスキル高すぎて、小さい頃の私はよくわからなかった一曲です。が、大人の今となっては、少し、いろんなことを想いながら歌える気がします。
急に始まる、世代間交流のきっかけ
学生の頃はもうひとつ、吹奏楽団に所属しておりました。楽器はアルトサックスです。
前置きが長くなってしまいましたが、本日のお話はここからが本題です。
その楽団の演奏会に誘われて約10年ぶりに参加することになったのですが、一緒に舞台に乗る現役の学生たちの年齢が一回り違うのです…!
12年というともう時代がまるっと違うと言いますか、自分たちの「当たり前」はコミュニケーションのツールとして使えるのか…いわゆる『Z世代』との交流が、突拍子もなく始まりました。
まずはとにもかくにも貴重な素敵な機会をいただいたなと感謝の気持ちでいっぱいです。一回りということは楽団を引退して12年間、存続させてくれた『後輩』たちがいるということ。ありがたい限りですね。
社会において、どんな場所でも世代間交流は非常に大切だと思っています。横のつながりも自分を肯定したり、比較したりするのには大切だと感じていますが、縦の繋がりが無いことには社会の動きに取り残されていく、その意識で仕事でもプライベートでも、年齢の違う方々との交流に臨んでいきたいと思っています。
信頼を獲得するにはリスペクトするべし
交流ができるか否かは、『信頼』と『リスペクト(尊敬・尊重)』によるところだと思います。
文字にしてしまうと堅苦しく身構えすぎでは?と感じるのですが、私の場合、気楽に話しかけてみたり、今ブームなことを聞いてみたり、まずは相手の『話したいこと』を聞く側に徹することにしています。個々人のコミュニティやテリトリーをリスペクトすること。そして、向こうからの話に基づいて、自分のことをそっと「聞かれたことだけ」お話ししていくこと。
そこからしか『信頼』は獲得できないと(経験上)ズバッと言い切ってしまいたいと思います。
残念ながら、後輩たちの今までの歩みをずっと付きっ切りで見てきた訳ではないので、「なにか現役時代に役に立ったアドバイスをください」と言われれば答えられますが、そうでない場合はまずは『見守る』こと。おせっかいや先輩風を吹かせる人、という認識は持たれたくない私です。
見守りながら付き合いを重ねるうちに、相手が考えていることや、こうしていきたい、ああいうふうにしてみたい、などの「後輩が考える」希望や未来が見えてくるはずです。その前にこちらから「こうせなあかんやろ!」などと過去の感覚や昔の物差しで仕切ってしまうと、後輩たちに「従う」という選択肢を増やしてしまいます。それは、後輩たちのためになりません。と、いうかならなかった。。
会社においては、原則ルールはもちろん従う必要があります。ですがルール内での個人パフォーマンスはある程度自由で良いと思っています。
後輩ができると、今までを語りたくなります(めっちゃなります、反省)し、これまで自分が守り通してきたチーム内のルール(これって、校則以外の学校ルールに似ています、1年生は黒靴下履いちゃダメ、みたいな)を1つでも新人に破られると、今まで自分が守って来た、もっと言うと、強いられて我慢してきた日々が「新人の勝手な行いによって」崩された、という感覚になるのです。果ては、「じゃーこっちも勝手にやらせてもらいますよ!今までなんか知るか!」って。はいはいって感じですよね笑。
仕事でも信頼とリスペクトがあってこそ、お互いに気持ちよく仕事ができるもので、その点においてはもはや「後輩」というカテゴリは今の時代には古いのかもしれません。
みんながそれぞれの土俵の上で役割を任されている。年数の古い新しいはあるけれど、お互いに『信頼』『リスペクト』し合っていれば、新しい風を自分の中に取り入れることができる相互作用が生まれるはずで、そうなってしまえば上下なんて意味のあるものなのか?と極論に達しそうになります。
ですが、これは一通り「上下関係」を経験してきた身であるから言えること。上下関係の道を通ることが正解か否かは人それぞれです。
(しかし以前の留学の話でも少し出しましたが、「経験してから物を言え」は、私の人生のひとつのテーマになりそうです)
挨拶しようぜ!キャンペーン開始
さて、突然始まった後輩たちとの交流(ここではわかりやすいので「後輩」という言葉を継続します)なのですが、まさかまさか、挨拶をしない子たちでした笑。
いやもうこれがおじさんおばさんの考えなのか…?と、ドキドキします。よく考えると、後輩から挨拶をしないといけないという決まりは100歩譲ってないはずなので、こちらから…緊張しないで…なにもしないよ…という感じでファーストコンタクトを終えました。
これが常習になってしまうと。これから社会人になる上で少し「?」なので、どんな立場でも、どんな相手でも、自分から気持ちよく元気に挨拶する、はひとまず自分が実践していくことで伝えていきたいなと思いました。
自分の中でももう少しかみ砕いて整理したいと思いますので、また「後輩との付き合い方」をテーマに書きたいと思います。
「自分はこんなふうに後輩と付き合ってるよ」というのがあれば、ぜひご教授いただけると嬉しいです。
今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。