ギリギリ嘘じゃない話　被害者であり加害者。

ドリルです。

15年ほど前に工事現場で働いていた時の少しドジなおじさん福ちゃんの身に起こった不思議な出来事です。

現場作業長に現場のトラックを少し離れた所に駐車してくるように言われた福ちゃん。止める所は、いっぱいあるのに、何故か だいぶ離れた所に駐車しに行ってしまった。

中々帰ってこない福ちゃんであったが、しばらくして「あかーん！！」と凄い叫び声が聞こえてきた！

福ちゃんの身にいったい何があったのか！？

その後 警察が来て福ちゃんは、こう語りました。

「わしが、ダンプから降りたらダンプが勝手に動き出したんや！」

（サイドブレーキを引き忘れてただけです。)

「このままやったら前のセダンにぶつかるから、何とかせなと思ってダンプの前に立って押しかえしたろう思ったんや！」

しかし、押し返せるはずもなく、ダンプは、ジリジリ下がってきます！

踏ん張る福ちゃん!

ジリジリと迫るダンプ！

踏ん張る福ちゃん!!

容赦なく迫るダンプ!!

踏ん張る福ちゃん!!!

後ろのセダンとの距離も あと僅か!!!

それでも、踏ん張る福ちゃん!!!!

「あかーん！！」

福ちゃん、両・足・骨・折！！

警察の方曰く

「えー、では、サイドブレーキをかけ忘れたのが福ちゃんさんでその車に轢かれたのも福ちゃんさんですね。そうなりますと、加害者は、福ちゃんさん……被害者も福ちゃんさんですね。」

加害者なのに被害者……それを聞いたとき 何故か不思議な気持ちに包まれました。

この話の本当度   80%

警察の方には、もちろん本名で呼ばれてました。

後、サイドブレーキは、しっかりかけましょう！！