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卵巣嚢腫とわたしの妊活
こんにちは、hachi☺︎です。
このたび妊娠し、現在妊娠5カ月です。
安定期に入り、母子ともに順調なので、妊娠に至るまでのことをまとめています。
妊活をはじめた時、「卵巣嚢腫(らんそう のうしゅ)」という婦人科系の疾患が発覚し、手術か妊活どちらを優先するか悩んでいました。
この記事は、
・子どもの有無に関わらない全ての女性
・将来、妊活を考えている男女
・卵巣嚢腫で悩んでいる方
に向けて書いています。
私たち夫婦が卵巣嚢腫と妊活に向き合い、妊娠した記録です。
女性だけではなく、男性にも読んで頂けたらうれしいです。
すぐに授かるよね
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わたしたちは、2021年4月に入籍、夫婦共に31歳。
遠距離恋愛だったので、まずは2人の時間を楽しみたいと思い、妊活を始めたのは、結婚して半年後の2021年の9月でした。
妊活を始めた時に、私たちが意識したこと。
わたしは妊活に良いとされている葉酸が多く含まれている食事を作ること。身体を冷やさないこと。水を沢山飲むこと。
旦那は趣味のサウナを控えること。
タイミングをとりながら「すぐに授かるよね。」と気楽に考えていました。
しかし、2カ月、3カ月経っても妊娠しません。
以前は「子どもは授かりものだからね〜」とのんびりしていましたが、いざ思ったように出来ないと、だんだん焦っていきました。
この時、私たち夫婦を支えてくれた動画があります。
「赤ちゃんは自分でお母さんとお父さんを選んでくる。
産まれるタイミングは赤ちゃんが決めること。」
妊活や流産で悩んでる夫婦に寄り添ってくれる内容で、生理が来るたびにこの動画を見て、励まされていました。
また、わたしは生理痛はありましたが、不順ではなかったので、今まで産婦人科に行ったことがありませんでした。
友人に、「早めに産婦人科に診てもらって損はないよ。」とアドバイスをもらい、夫婦で産婦人科を受診してみることにしました。
旦那はこの時、私が焦り出していることに気づいていて、メンタルコントロールをするためにも原因は早く突き止めたいと考えていたようです。
ブライダルチェックでまさかの精密検査
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まずは、夫婦でブライダルチェックをしてもらいました。
ブライダルチェック〈女性ver〉
妊娠や出産に影響がある病気の有無をチェックする目的で行います。子宮や卵巣の病気、性感染症は初期には自覚症状のないことが多く、病気を放置すると、不妊症や赤ちゃんの先天的な病気につながることもあります。
ブライダルチェックを受けるタイミングは結婚前・結婚後のどちらでも構いません。妊娠を意識したらブライダルチェックを受けましょう。また、女性に関する病気と性感染症を調べる検査であるため、結婚前・結婚後にかかわらずご自身の体と向き合い、健やかな生活を送るためにも女性に受けて欲しい検査です。
ブライダルチェック〈男性ver〉
結婚前や、結婚して妊活をしているときに、子供をつくる上で自分の精子に問題が無いか性病が無いか等、調べることを言います。 具体的には、精子検査(精子数、精子の運動率、奇形率等)、血液検査(性感染症や風しん抗体)をします。
結果、旦那の検査は異常なし。
しかし・・・
先生「奥様の左の卵巣が腫れていますね。悪性かどうか、原因は何かを検査する必要があります。」
夫婦「え・・・?」
まさか、自分に疾患が見つかるなんて想像もしていませんでした。
精密検査しないと腫れている原因が分からないので、すぐにMRIと血液検査をしました。
結果が分かるまでの2週間「早く行っておけば良かった・・・」と、とても後悔しました。
婦人科系の疾患は”沈黙の臓器” と呼ばれているそうで、私も完全に無症状でした。
妊活を始めてから疾患が見つかると、病院の予約や検査の結果までに時間がかかるため、毎月の大切なタイミングを見逃していくことになります。
何もせずに時間だけが過ぎいていく日々は、メンタルを追い込んでいきました。
何より、悪性の癌という可能性もあったので、とても不安でした。
結婚、出産に関わらず、女性は早めに定期検診に行くことをお勧めします。
成熟嚢胞性奇形腫 (皮様嚢腫)
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検査の結果は、「陰性の左卵巣5センチ、右3センチの成熟嚢胞性奇形腫 」という診断でした。
成熟嚢胞性奇形腫 (皮様嚢腫)
脂肪、髪の毛、歯などが溜まった腫瘍で全卵巣腫瘍の15~25%を占めます。あらゆる年代に見られますが20-40代に多く見られ、妊娠をきっかけに見つかることも少なくありません。
その診断には超音波検査、MRI・CT画像検査や腫瘍マーカー検査などを行い判断していきます。
しかし診断精度には限界があるため、手術にて腫瘍を取り除き病理検査を行うことが必要となります。(*腫瘍マーカー:腫瘍細胞が存在することで作られる物質で、がんの診断の補助などに使用しますが、良性腫瘍でも上昇することがあります。)
自覚症状としては腹部膨満感(お腹の張り)、下腹部痛、頻尿などがありますが、症状がない方も多くいます。
中には赤ちゃんの頭くらいの大きさになっても腫瘍の成長速度がゆっくりなことが多いため太ってきたと思う方も少なくありません。
ただ腫瘍が捻じれる=卵巣腫瘍茎捻転や破裂を起こした場合には急激な下腹部痛が起こります。
自分の身体に腫瘍があったなんて・・・
また、SNSで婦人科系の疾患を検索すると、私と同様に原因不明、無症状で疾患が見つかった女性がたくさんいました。
特に20、30代の結婚、妊娠のタイミングで見つかるケースが多いようです。検診の大切さを感じます。
命に関わる病気でも、大きく不妊に関わる病気でもないようでしたが、今後どうするかを考えなくてはいけませんでした。
手術 or 妊活
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産婦人科の先生に、こう言われました。
「奇形嚢腫は自然に消えることはなく、薬もなく、原因も解明されていません。今は、6センチ以下なので、経過観察で妊活を優先されても構いません。しかし、これ以上大きくなると腫瘍が捻じれる=卵巣腫瘍茎捻転や破裂を起こした場合には急激な下腹部痛の危険があります。その場合、緊急手術になります。手術か妊活どちらを優先するかは、ご家族と話し合って決めてください。」
そして、大学病院を紹介され、そこの先生も同じ意見でした。
大学病院の手術の予約は最短でも4カ月待ち。
最低術後1ヶ月は妊活はできないことを考えると、約半年妊活もできないことになります。
わたしは専業主婦で兄弟児もいないので、病院に予定を合わせられますが、仕事をしていたらもっと遅くなる可能性があります。
妊活をする中で、時間の貴重さを痛感しました。
タイミングは月に3日しかないので、どんどん時間だけが過ぎていきます。
そして、手術は、全身麻酔の腹腔鏡下手術で約1週間の入院。
不妊に繋がる可能性も0ではないそうです。
手術をしなければ、卵巣腫瘍茎捻転や破裂してしまうかもしれない。
手術をすれば、妊活が遅れてしまうし、不妊になるかもしれない。
この時旦那は、「どっちを優先してもいいよ。」と私の気持ちを優先して、
息抜きに海に連れて行ってくれたりと寄り添ってくれていました。
とても、とても悩みました。
鍼灸との出会い 〜西洋医学と東洋医学〜
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悩んでいた時、たまたまネットで「卵巣嚢腫は脈診鍼治療で小さくなった!」という記事を見つけました。
「え?産婦人科の先生も、大学病院の先生も、治療法は手術しかないって言ってたのに??」
可能性が少しでもあるのなら・・・と思い、近所の鍼灸を調べてみました。
そして、ある鍼灸と出会いました。
福岡市内の方はもちろん、現在では北九州、山口、佐賀、長崎などからもお悩みを抱えた方が多く来院されております。自律神経の乱れ、生理周期に伴う不調(PMS)、不妊、更年期障害、冷え性体質など。日々さまざまな不調やお悩みに寄り添って鍼灸治療を行っております。
まずは、体験カウンセリングへ。
鍼治療は初めてでしたが、痛みはなく、院長さんの人柄も優しくて面白い。卵巣嚢腫の相談もしました。
わたし「鍼灸で卵巣腫瘍は治すことはできますか?」
院長さん「鍼灸で完治できるかは正直分かりません。なぜなら、婦人科系の病気は癌同様にまだ解明されていないからです。しかし、この鍼灸に卵巣腫瘍の治療で通っている方は沢山いますよ。実際にサイズダウンされてている方もいます。」
手術以外の選択肢があること、他にも治療している方がいることを知り、驚きました。
また、「産婦人科や大学病院では、手術しかないと言われたのですが、鍼灸で小さくなる理由はなんだと思いますか?」
院長さん「西洋医学と東洋医学は違います。西洋医学は、体の悪い部分に直接アプローチし、投薬や手術といった方法で原因を取り除いて治療していく医学です。東洋医学というのは体の不調を内側から根本的に治す治療法。西洋医学と東洋医学は、どちらが良い悪いというものではありません。西洋医学には短い時間で病気を治療できるという良さがあり、東洋医学の治療は時間がかかるものの、体に負担がかかりにくいという良さがあります。」
「また、これは私個人の見解ですが、東洋医学は”悪い気を外に出す”アプローチです。卵巣嚢腫は、本来身体に必要ない異物。それを外に出そうとする力が効果をもたらしてるのかもしれませんね。」
また、ネットに「脈を診てくれる鍼灸は本物」と書いてあり、初めはどういう意味か分かりませんでしたが、治療の中で院長さんが脈を診ながら「胃が荒れてるね」「疲れてるから早く寝るんだよ」などと体調を当ててアドバイスをくれました。
院長さんの考え方や治療方法を知って、とても腑に落ちました。
この鍼灸との出会いをきっかけに、手術ではなく、鍼灸に通いながらの経過観察を選択することにしました。
妊活で学んだこと
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妊活を始めて7ヶ月、鍼灸に通い始めて2ヶ月で、妊娠することができました。
鍼灸では、卵巣嚢腫と妊娠しやすい身体作りの鍼を10日に1回ペースで通ってました。並行して産婦人科では、卵胞が充分に発育したところで、排卵させるためにHCGの注射を打ちました。
鍼灸に通ってすぐの妊娠で、とても驚きました。
鍼灸が妊娠の決め手になったかは断言できませんが、自分の身体に合ってように思います。
また、妊娠中の嚢腫は、サイズが大きくなることも、小さくなることもないそうです。
〈妊活をきっかけに学んだこと〉
・婦人科系の疾患は無症状である
・結婚、出産の有無に関係なく、定期的に検診に行くべき
・病院の検査は、予約がいっぱいのケースが多く、結果までも時間がかかる
・病気の治療方法は、西洋医学と東洋医学どちらも視野にあると選択肢が広がる
・妊活はメンタルコントロールが大切
私の妊活は、ブライダルチェックをしたことで大きく動き始めました。
受診をして、何もなかったらそれでいい。
でも、もしかしたら予想外の原因があるかもしれません。
繰り返しますが、婦人科系の疾患は無症状がほとんどです。
人によってはすぐに手術をしなければいけない場合もあります。
この記事を読んで、定期的に検診を受けていない方は、受診をしてみませんか?
自分の身体を守れるのは、自分しかいません。
自分を守ることは、家族を守ることに繋がります。
おわりに
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私が悩みながらも妊娠できたのは、旦那の献身的なサポートのおかげだと感じています。
妊活において想像以上に女性は、焦りと不安が付きまといます。
私は、結婚のタイミングで保育士を退職。
県外移住もあり、いつ妊娠するか分からない状態で仕事を探すのは難しいと思い、専業主婦を選びました。
妊活中に、よく友人から「いつも何してるの?」と聞かれ、"子なし専業主婦” は少し肩身が狭い思いもありました。
旦那は、「家事もSNS発信も立派な仕事だよ」
と言ってくれていました。
しかし、様々なストレスで女性が妊活を焦り、夫婦仲が悪くなることは往々として起こることだと身をもって知りました。
旦那さんは、そんな場面でも奥さん気持ちに寄り添ってくれたら有難いです。女性は、そんな旦那さんに感謝の言葉を忘れてはいけないと思います。
妊活はひとりでは出来ません。
私たち夫婦は、この妊活を乗り越えてより絆が深まったと思います。
たくさん悩んだ7ヶ月だったからこそ、今お腹の子に会えるのがとても楽しみです。
この記事が、少しでもあなたの参考になったら嬉しいです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
hachi☺︎
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