11歳☺︎助けられなかった命《わたしの100年》
ある冬の寒い朝、友だちと登校していたら、
空き地から「にゃー」って声がした。
見に行くと、歩けない猫がうずくまっていた。
どうしよう、近くに病院もないし、学校に行かないといけない。
家にははちがいるから連れて行けない。
近所の人に声をかけたけど難しそう。
小学生なりに考えて、近くの箱に落ち葉をいっぱい入れて
自分のマフラーで猫にかけてあげた。
「帰りにまた来るね」
でも、だんだん天気が悪くなって雪が降り出した。
心配でしょうがなかったけど、どうすることもできなかった。
帰りに友だちと走って見に行ったけど、
もう息がなかった。
「寒かったよね、ごめんね。」
友だちとその空き地に埋めた。
その空き地を通る度に、手を合わせています。
野良ネコちゃん、今でも覚えているよ。
命に小さいも、大きいもないよね。
助けてあげられなくてごめんね。
命の大切さを教えてくれてありがとう。
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