0歳☺︎のんびり生まれた《わたしの100年》
それは、さむい さむい 1月のこと。
テレビでは何十年に一度の大雪と大騒ぎの中、お母さんは頑張っていた。
しかし、なかなか起きてこない。
「早く起きてー!」と呼ぶ声は聞こえてたけど(笑)
私は寒いのが大の苦手だから、「まだイヤだよー」とゴロゴロ・・・
まだ寝ていたい、ここは温かくて気持ちいいから、出たくないよ。
3日経っても出てこない。
「お母さんが大変だから、もうタイムオーバーです」
病院の先生の判断で私は強制的に起こされた。
もー、まだ寝たかったの。寒いの嫌いなの。
ブスーっとした表情をしようと思ったけど、
あれ?みんな笑ってる。
私と会えて嬉しいの?
なんだか、私も楽しくなってきた。
「きゃはは、きゃはは」
みんな顔を見合わせて
「笑っているみたいに泣く子だね」
「こっちは大変だったのにねー笑」
ちょっと寒いけど、こっちも心地良さそう、もう一眠りしよーっと。
こんな調子で生まれた私。
私はお腹の中にいる時から私だったみたい。
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