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【中古物件のチェック方法】

おはようございます。
建築やカフェ、イベントの裏方を手がける八村です。

今回は、「中古物件を見学する際にどこをチェックすればいいのか」についてお話ししたいと思います。

昨日、和歌山県岩手市にある中古物件を、お客様と一緒に二件見てきました。
一件は鉄筋コンクリート(RC)造、もう一件は重量鉄骨造でした。
物件を見学する際、私たちはどこを確認しているのかを、具体的にお伝えできればと思います。


【建物の状態チェック】

まず、大前提として、建物の状態を丁寧に確認します。
建築会社によって見るポイントは多少異なるかもしれませんが、私たちが大切にしているのは以下の点です。

① 基礎や外壁の状態

RC造の建物の場合、クラック(ひび割れ)が入っていないかをチェックします。
髪の毛ほどの細いヒビ(ヘアクラック)なら問題ないことが多いですが、幅の広いクラックがある場合は、補修が必要になります。
また、外壁の塗装が劣化している場合、防水性が低下し、雨水の侵入リスクが高まるため、注意が必要です。

② 屋根の状態

RC造の屋根は「陸屋根」といって平らな形状が多いため、防水処理の劣化が雨漏りにつながることがあります。
防水の層が傷んでいないか、雨染みがないかを確認します。
また、鉄骨造の場合は、屋根のサビやボルトのゆるみがないかもチェックします。

③ 天井裏や床下、水回り

床の下地が木でできている場合、木が腐っていないか、シロアリの被害がないかをチェックします。
水回りの配管が劣化していないか、漏水がないかも重要なポイントです。
特に築年数が古い物件は、排水管の老朽化による水漏れが発生しやすいので、事前に点検することをおすすめします。

④ 建物の間取りや改修の可能性

物件によっては、間取りを変更できるかどうかも重要なポイントになります。
RC造や鉄骨造の建物は、柱や壁の配置が構造的に重要な役割を果たしているため、大幅なリノベーションがしやすいかったり、逆に木造の場合は制限があったり。
リフォームを考えている場合は、事前に建築士や施工会社と相談すると安心です。


【周辺環境のチェック】

建物と同じくらい大事なのが「周辺環境」です。
どんなに良い家でも、環境が合わなければ快適に暮らせません。

① 境界線の確認

隣の家との境界線がはっきりしているか、境界杭がきちんとあるかを確認します。
古い町では、ブロック塀の真ん中に境界線があることもあります。
この場合、塀を作り直すときに隣家との話し合いが必要になることがあります。

② 近隣住民の様子

「お隣さんはどんな人なのか?」これは実際に住んでみてから大きく影響するポイントです。
ただ、外から見ただけでは分からないことも多いので、可能であれば近所の方にお話を伺うようにしています。
また、近隣に学校や公園があるかどうかも、子育て世代にとっては重要なチェックポイントです。

③ 町内会の雰囲気

一戸建ての場合、町内会に加入が必須な地域もあります。
町内会の雰囲気や活動内容、会費の有無なども事前に確認しておくと安心です。
また、地域によっては、ゴミ出しルールが厳しい場合もあるので、その点も事前に把握しておきたいですね。


【地域の情報を集める方法】

周辺環境のチェックで大事なのは「地域のリアルな情報を得ること」。
そのために、私は現地で積極的に話を聞くようにしています。

① 近所の人に話しかける

特に、おばあちゃんやおばちゃんに話を聞くのがおすすめです。
地域の様子や、子育て世代の有無、ゴミ出しのルールなど、さまざまな情報を教えてくれることが多いです。

② 花屋さんに行く

もし近くに花屋さんがあれば、そこで話を聞くのも有効です。
花屋さんは、地域の学校や幼稚園に花を卸していることが多く、子どもたちの様子や、地域の雰囲気を知っていることがあります。

③ 喫茶店で情報収集

喫茶店も地域の情報の宝庫です。
特に、マスターや店主に話を聞くと、住民のことや地域の歴史など、深い情報が得られることもあります。
また、地元の常連さんが集まるお店では、その地域のリアルな声を聞くことができるかもしれません。

④ お寺の住職さんに聞く

お寺も、地域の人が集まる場所の一つです。
住職さんは、長年その地域に住んでいることが多く、街の変化や、住民の雰囲気について詳しいことがあります。
また、地域の歴史や文化についても知ることができるため、興味がある方にはおすすめです。


【まとめ:環境情報は暮らしを左右する】

中古物件を購入する際、建物の状態を確認するのはもちろん大切ですが、
それと同じくらい「周辺環境」を知ることも重要です。

建築の専門的な部分はプロと一緒に確認するのが安心ですが、
住み心地に関わる環境の情報は、自分たちでも集めることができます。
•近所の方に話を聞く
•花屋さんや喫茶店、お寺など地域に根付いた場所で情報を得る
•町内会の雰囲気やルールを確認する

こうした行動を少しするだけで、安心して暮らせるかどうかの判断材料が増えます。

実際に足を運び、人と話すことで、ネットでは分からない「地域のリアル」が見えてきます。
最初は勇気がいるかもしれませんが、ぜひ一度試してみてください。

きっと、納得のいく物件選びにつながるはずです。


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PHILOSOPHY

「心地よく、豊かに、幸せに。」

空間は、ただの器ではない。
光と影、風と素材、温度と湿度——
すべてが響き合い、人の感覚に寄り添うことで、
心地よさが生まれ、豊かさへとつながっていく。

私たちは、建築とデザインを通じて、
身体が自然に呼吸し、心が静かに満たされる空間をつくる。
それは、意図を持って選ばれた素材の質感であり、
緻密に計算されたプロポーションであり、
日常の何気ない所作に溶け込む、流れるような動線の美しさ。

すべての要素が調和したとき、
そこには、健康で快適で、心から満たされる時間が生まれる。そんな「空間の本質」そのもの。

私たちの使命は、空間を通じて、人々の健康と心の豊かさを築くことにある。

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八村満
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八村満、菅井暁子の共同代表が設計、デザイン、施工をする建築屋。シンプルに、快適に、普段の生活を豊かにするためのデザインを提案していきます。住宅だけではなく、家具やインテリア、エクステリア、土地や環境を最大限に生かしたパッシブデザイン、アクティブデザインの両方から設計やデザインを思考し、お客様の価値観に合う建築を提案します。お金や保険も専門家のチームでご案内しています。
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