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【何を質問していいかわからない】

おはようございます。
建築をしたり、カフェをしたり、イベントを企画したりしている八村です。

先日、住宅の見学会を開催しました。お越しくださった皆さん、ありがとうございました。見学会では多くの質問をいただくのですが、毎回のように出てくる質問があります。それは…

「何を質問していいかわからない」

これ、実は20年以上この仕事をしていて、ずっと変わらない質問なんです。

今日は、そんな「何を聞けばいいかわからない」という方のために、見学会で役に立つ質問のポイントをお伝えしたいと思います。

結論を言えば「目的を具体的に持つこと」です。


【見学会では「何を基準に見ればいい?」】

見学会に参加すると、つい「なんとなく」家を眺めてしまいがちです。でも、それだけではせっかくの機会がもったいない。せっかく時間を作って来ていただくなら、できるだけたくさんの情報を持ち帰っていただきたいと思います。

そこで、最低限チェックしておくといいポイントを3つ紹介します。

1. 暮らしやすさ(動線・収納・生活のイメージ)

暮らしやすさというのは少し抽象的ですが、たとえば次のような視点で考えるとイメージしやすくなります。

•家事動線はスムーズか?(キッチンから洗濯スペースへの流れなど)

•収納の場所と量は足りているか?(生活動線の中に適切な収納があるか)

•駐車スペースの使い勝手は?(車の出し入れがストレスにならないか)

都会では車を持たない人も多いですが、地方では毎日車を使うことがほとんど。その場合、駐車のしやすさも大切なポイントになります。

「この家に住んだら、毎日の暮らしはどうなるかな?」と想像しながら見学すると、自分に合うかどうかが見えてきますよ。



2. 素材と質感(実際に触れて確認しよう)

インスタやピンタレストで「こんな家がいいな」と思っていても、実際に見てみると「思っていたのと違う…」ということがよくあります。

••床の素材はどんな質感?(木のぬくもりは感じられる?)

•キッチンの天板や扉の仕上げは?(オーク材の突き板やクォーツなど)

•壁紙と塗り壁、どちらが使われている?(見た目やメンテナンスの違い)

写真では伝わらない「手触り」や「空間の雰囲気」を確かめられるのが見学会の良いところ。遠慮せずに質問したりしてみてくださいね。
ただ、触れる場合はスタッフさんの許可を得てからにしてください。前回のNG行為のお話です。

3. 実際のサイズ感(図面だけでは分からないこと)

図面やCGパースでは、空間の広さがなかなか実感しにくいものです。特に「家具のサイズ」は重要なポイント。

例えば、ダイニングテーブル。
マンションでは4人掛けテーブルの幅が120cmくらいが一般的ですが、地方の戸建て住宅では150cmが標準的。必ずこのサイズではないですが。

でも、「150cmのテーブルって実際どれくらいの大きさ?」と聞かれると、意外とピンとこないもの。家具屋さんに行って確認するのもいいですが、その空間に置いたときの広さの感覚は、実際に体感してみないと分かりにくいです。

見学会では、ぜひ「このサイズ感なら、うちにも合いそうだな」と感じることを大切にしてください。

「質問していいのかな?」と思ったら…

「こんなこと聞いていいのかな?」と思うことほど、意外と大事な質問だったりします。

例えば…
• 「このテーブルのサイズはいくつですか?」
• 「この壁は壁紙ですか?塗り壁ですか?」
• 「この家のこだわりポイントはどこですか?」

こうしたシンプルな質問でも、設計の意図や暮らしやすさのヒントがたくさん詰まっています。

見学会のスタッフも、住まいのプロとして「質問されるのが嬉しい」と思っているので、遠慮せずに聞いてみてくださいね。

【快適に長く住むために知っておきたいこと】

住宅は、建てたら終わりではなく「住み続けること」が大切です。だからこそ、事前にチェックしておきたいポイントもあります。

• メンテナンスのしやすさ(外壁の耐久性、ウッドデッキのメンテナンス頻度)
• 光と風の入り方(朝・昼・夕方での違い、季節による変化)
• 断熱・気密性能(冬の暖房効率や夏の涼しさ)

たとえば、ウッドデッキは1年に1回塗り直しが必要な場合も。木の種類によってメンテナンスフリーなものもあります。

「お手入れがどのくらい大変か?」も、事前に知っておくと安心ですね。


【「どんな暮らしがしたいか?」を考えてみよう】

「何を質問すればいいか分からない」と思ったら、まず自分がどんな暮らしをしたいかを考えてみると、自然と質問が出てくるはずです。

例えば…
• 料理が好きなら → 「キッチンの収納は使いやすい?」
• 在宅ワークが多いなら → 「ワークスペースの居心地は?」
• 片付けが苦手なら → 「収納の計画はどうなっている?」

また、夫婦や家族、パートナーと一緒に「どんな家がいい?」と話し合って、気になったことをメモしておくのもおすすめ。

【見学会は「体感」する場】

見学会は、ただ家を見るだけの場ではなく、「自分が暮らすイメージを膨らませる場」です。

気になることがあれば、どんな些細なことでもスタッフに聞いてみてください。逆に、質問がなくても「なんとなくいい感じだな」と思う感覚も大事にしてください。

「この家に住むと、どんな暮らしができるだろう?」

そう考えながら見学することで、自分に合う住まいのヒントがきっと見つかるはずです。

初めにも書きましたが、「どんな暮らしがしたいのか」を想像すること。具体的になれば、なるほど、想像しやすく良い家づくりができると思います。

それでは、また。

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PHILOSOPHY

「心地よく、豊かに、幸せに。」

空間は、ただの器ではない。
光と影、風と素材、温度と湿度——
すべてが響き合い、人の感覚に寄り添うことで、
心地よさが生まれ、豊かさへとつながっていく。

私たちは、建築とデザインを通じて、
身体が自然に呼吸し、心が静かに満たされる空間をつくる。
それは、意図を持って選ばれた素材の質感であり、
緻密に計算されたプロポーションであり、
日常の何気ない所作に溶け込む、流れるような動線の美しさ。

すべての要素が調和したとき、
そこには、健康で快適で、心から満たされる時間が生まれる。そんな「空間の本質」そのもの。

私たちの使命は、空間を通じて、人々の健康と心の豊かさを築くことにある。

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八村満
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和歌山県田辺市上屋敷2−9−18
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八村満、菅井暁子の共同代表が設計、デザイン、施工をする建築屋。シンプルに、快適に、普段の生活を豊かにするためのデザインを提案していきます。住宅だけではなく、家具やインテリア、エクステリア、土地や環境を最大限に生かしたパッシブデザイン、アクティブデザインの両方から設計やデザインを思考し、お客様の価値観に合う建築を提案します。お金や保険も専門家のチームでご案内しています。
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