主観と情報量と振り幅
どんな仕事でも同じだと思うんですが、知識とか情報量で見える世界は違う。
10年前の自分と今の自分では、考え方も伝え方も全然違う。
建築でもコーヒーでも情報量で提案方法が大きく変わりますし、逆にたくさん学べば見え方や感じ方も大きく変わるという話を書いてみます。
答えがないブログなので、暇な時にでも読んでみてくださいw
情報っていろんな方法で取ることができますよね。
雑誌や本、新聞やスマホ、実際に気になる場所に行って体験体感するとか、サロンに入って情報を取ることもできます。
知ってると知らない
知ってるけどわからない
知ってるし、わかってる
腹落ちしてる
とか、今の自分の状態でコーヒーでも建築でも話ができる内容や提案できるレベルが変わってきますし、幅広く知識があれば周りの見え方や感じ方も違います。
そんな僕はまだまだ勉強中。
例えば住宅だと、工務店と設計事務所と建築デザイナーでは提案方法が全く変わってきます。
イメージですが工務店は構造、設計事務所は性能数値、デザイナーは見た目?みたいな感じでしょうか。
工務店で住宅ばかりやっている会社があったとすると、提案方法は住宅業界の中での情報でお客さんに提案することが多いです。
この時の知識の幅は工務店目線でしかない。
同じ住宅でも、設計事務所やデザインの情報って意外と工務店は持ってなかったりします。
そうでない建築会社さんも、もちろんありますが全体的な統計だと(自分調べw)、工務店さんの知識って偏ってるのかなぁと。
設計事務所もデザイナーにも言えることだと思います。住宅での工務店さんの提案方法は、建材メーカーなど既製品の中から提案する場合が多いようです。
工務店と設計事務所両方だとしたらどうだろう。
提案方法としては、仕様は建材メーカーで性能数値も提案してくれる。
工務店と設計の2つの目線。
デザイナーだけの場合は、カッコいいとか、綺麗とかの1つの目線。
建材メーカーじゃなく、作っちゃう事もよくあります。
じゃぁ工務店と設計事務所とデザイナーだと3つの目線があるので、提案はより濃く深いものになるでしょう。
伝わってますでしょうか??
例えばカフェを建築会社に依頼した場合はどうなるか?
工務店と設計事務所とデザイナーのセットが1番いいと思いますが、さらにはカフェまで経営してる建築会社だと、さらに深い提案ができます。
4つの視点があります。
一言で工務店や設計事務所、デザイナーと言ってもピンキリなので、説明は難しいですが.....
建築でもコーヒーでも、なんでもそうですが、幅の広い知識や経験があると、より深く、より広く、より細かい提案ができます。
逆に、ジャンル業種関係なく幅広く知識がある事で提案されてる事もわかりますし、見え方も考え方も、感じ方も変わってきます。
情報も住宅だけじゃなく、家具や照明もだし、無数にある世の中の建築に関わるモノをどれだけ知っているか、どれだけ幅広く知っているか、どこまで柔軟に考えられるかで、仕上がりは大きく変わります。
コーヒーも深煎りだけじゃなく、浅煎りもあるし、ウォッシュドやナチュラル、産地や品種、最近では発酵系のアナエロビックもありますし、淹れる器具も沢山あります。
同じホットでも、ハンドドリップからエスプレッソで抽出してお湯を足すアメリカーノもありますし、フレンチプレスやスイッチやアメリカンプレス、エアロプレスなどすごく多いです。
知ってるだけでも、コーヒーが楽しくなるし、建築でも同じです。
絵画もそうですね。
ただなんとなく美術館に行って絵画を見てる感覚と、その絵を描いた人がどういう人か、この絵のストーリーは何かって知って見るのとでは感じ方が違います。
例えばピカソってビジネスマンだったって知ってますか?
そんな事は有名だから知ってますよね(^_^;)
自分の絵を売るために、まずワインのエチケットのデザインをしたり、自分の絵を売るときは、富裕層だけを集めてプレゼンして売るとかって聞いた事もあります。
アーティストというよりはビジネスマンってイメージになりませんか??
そういう知識でピカソの絵を見ると、感じ方が違って来ます。
なのでどんなジャンルや職業や世界でも、より広く、深く、幅広く、知らなかった世界を知る事で、見える世界も違います。
まとめに入ります(^◇^;)
主観(自分)だけの情報量だけで物事を見ていたり、決め付けたりすると損することがあります。
知識は人生を豊かにするものだと思うんです。
絵画の話でも、知っていた方が美術館に行っても楽しいじゃないですか?
コーヒーも、建築もファッションも同じ。
主観だけで物事を見ずに、幅広く情報を取り、その情報もネットに転がっている情報だけじゃなく、その場所に行ったりと1次情報を取りに行くことでさらに深く広く知識がついて、主観が広がっていきます。
そうなると、家作りも、コーヒーもアートもファッションも、なんでも楽しいし、豊かになっていくんだと思います。
僕もまだまだですが、建築家の谷尻さんと会って少しお話しさせてもらった時は全然違う目線といくつもの視点がある事におどろきました。
と同時に悔しい!って思いましたがw
また別の機会に、谷尻さんと出会って感じた事でも書いてみます。
ダラダラと書いてしまいましたがこれなんとなく伝わっていれば嬉しいです。
ありがとうございます。
八村
https://instabio.cc/4072122D1UIjg
2022年10月9日