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【カフェの名前を変える話】
おはようございます。今日は日曜日なので、少しくだけた調子で書き綴ってみようと思います。
実はずっと「カフェの名前を変えたいな」と考えているんです。現在のお店の名前は「ハチムラコーヒー」。けれども、これって実は最初から決めていた名前ではなくて、少し偶然の産物なんです。
お店を和歌山県田辺市の上屋敷という場所で始めたとき、正直言うとカフェの名前をどうするか全然決まっていない状態でスタートしました。それでもお客様が来てくださったのは本当にありがたいことでしたが、気がつけばSNSなどで「#ハチムラコーヒー」とタグ付けされている投稿が目立つようになり、それならばと、軽い気持ちでそのまま「ハチムラコーヒー」にしたんです。
でも、それから数年が経った今、やっぱりこの名前を変えたいなと考えています。
【自分の名前を使うことへの違和感】
どうして変えたいのかというと、自分の名前を店名に使うことが、個人的にしっくりこなくなってきたからなんです。例えば、建築の仕事では「はちむら工務店」という名前で45年以上続いてきた歴史があるので、それは自然と受け入れられるんです。けれど、カフェやデザイン事務所に関しては「自分の名前」を表に出すことに抵抗を感じてしまうんですね。
今やっているデザイン事務所も「NO DESIGN OFFICE (ノーデザインオフィス)」という名前で活動していますが、そこにも「ハチムラ」という名前を入れることは避けました。なぜかというと、相方も一緒に仕事をしているので、どうしても「自分個人だけの名前」になってしまうことが気になってしまうんです。
【新しい名前を探して】
「Hachimura coffeeーハチムラコーヒー」という名前は、スタート地点としてはよかったのかもしれません。でも、これからはもっとお店や自分たちの思いを表現できる名前に変えたいと考えています。カフェの名前に「コーヒー」と付いていますが、実際にはカフェとしての活動がメインなので、もっと幅広い意味を持たせたいなと。
建築とカフェ、この二つの要素を掛け合わせたような名前が理想なんですが、これがなかなか難しいんですよね。相方とも何度も相談を重ねているのですが、まだ「これだ!」というアイデアには辿り着けていません。
【ドラマ『グランメゾン東京』を見て】
ちょっと話が逸れるかもしれませんが、最近、木村拓哉さん主演のドラマ『グランメゾン東京』を見たんです。実は、ドラマを見るのは10年以上ぶりのことで、ストリーミングで試しに1話だけ見たら、思いのほか面白くて、結局一気に最後まで観てしまいました(笑)。
その中で、「グランメゾン」という名前の響きが心に残りました。フランス語では「大きな館」という意味ですが、日本では特に高級フレンチレストランのイメージがありますよね。こういった名前には、場所や業態の印象を一気に伝える力があるんだなと感じました。
【名前に込める意味を考える】
フランスでは「グランメゾン」という言葉自体は使われないそうです。その代わりに「ガストロノミック」などの言葉で美食を指すのだとか。食事と空間、つまり料理の芸術性とその体験を最大化する場所としての概念ですね。そう考えると、カフェの名前もその空間や提供する体験を象徴するものにしたいと思うようになりました。
また、「建築ガストロノミー」という新しい言葉も最近知りました。食と空間の融合、つまり、食事そのものだけでなく、それを楽しむための空間設計まで含めて一つの体験とする考え方です。これも、自分たちがカフェを通じてお客様に届けたいことに少し通じている気がします。
【ハイエンド建築】
「ハイエンド建築」という言葉、少しファッション用語のような響きがありますよね。「ハイエンド」というと、ファッション界では高級ブランドや一流品を指す言葉として耳にすることが多いですが、建築の分野でも同じく、高級で洗練された建物を指す言葉として使われているそうです。
具体的には、高品質な素材を使い、デザインや機能性にも優れた建物がこれに当たります。たとえば、高級ホテルや贅沢な個人邸宅、高級マンションなどがその代表例です。シンプルに「高級建築」を意味するこの言葉ですが、その響きが持つ特別感は、やはり魅力的ですね。
他にも、建築にはさまざまなスタイルがあります。「モダニズム建築」や「ポストモダン建築」、環境に配慮した「サステナブル建築」などは耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。また、地域や文化に根ざした建築には「地方建築」といった名称もあります。
フランスでは「シャトー(城)」や「メゾン・ド・カンパーニュ(田舎の家)」といった名称が使われており、これらはその土地の文化や歴史を反映した建物を指しています。言葉から風景が浮かぶようで、少しロマンを感じますよね。
さらに「建築遺産」という言葉もあります。たとえば、パリのノートルダム大聖堂やベルサイユ宮殿のような歴史的建築物は、その土地の文化や歴史を語る大切な存在です。そして、「建築芸術」という考え方もあります。これは建築を実用的なものではなく、純粋な芸術として捉えるアプローチです。たとえば、ザハ・ハディッドの作品などがその一例です。
また、「スターチテクト」という言葉も建築界ではあります。これは、フランク・ゲーリーやノーマン・フォスターといった世界的に有名な建築家による建築物を指す言葉です。単なる建物としてではなく、美術品や技術品として価値を持つ点が特徴です。
スターチテクト(starchitect)という言葉は、時に皮肉や軽蔑的なニュアンスを含んで使われることもあります。建築家がその知名度や商業的成功によって「スター」として扱われることが多く、技術的な深さや地域に密着したデザインよりも、個人のブランド力やデザインの派手さが評価される場合に、批判的に使われることもあるようです。
建築の世界には哲学的なアプローチもあります。たとえば、ルイス・サリバンの「機能に従う形(Form follows function)」という考え方はその代表例ですね。また、建築美学では、建物の形状や素材、光、空間の調和を追求します。これらの考え方は、建築を深く理解するうえで重要な要素といえます。
■建築美学
「建築美学」という言葉には、建物が持つ形や素材、光の入り方、空間のバランスなどに込められた美しさを追求する意味があります。日々目にする建物や空間に込められた意図を感じることができれば、私たちの日常も少し豊かに感じられるかもしれませんね。
■カフェの種類
さて、話題は建築からカフェへと移ります。カフェにもさまざまな種類がありますよね。「喫茶店」や「カフェ」といった言葉は馴染み深いですが、ほかにも「コーヒースタンド」や「スペシャリティコーヒーショップ」という専門性の高いものもあります。「ロースタリー」という言葉もありますね。これはコーヒー豆を焙煎する場所やお店を指します。
さらに、「コーヒーバー」やフランス文化の「ブラッスリー(気軽に楽しめる飲食店)」、イタリアの「バール(軽食やエスプレッソを楽しむ場所)」といった言葉もあります。それぞれの名前に、その文化や目的が反映されていて面白いですよね。
どの名前も、それぞれのスタイルや雰囲気を想像させてくれます。カフェの種類が豊富なだけに、名前から受ける印象もさまざまです。
■お店の名前を考える
さて、お店の名前について考え直そう、ということで、今回いろいろとアイデアを試してみました。相方とGPTさんと僕の会議です(笑)
さて、GPTを使って、お店の名前に使えそうな言葉をいくつかピックアップしてみました。アイデアを出し合う「壁打ち」のような感覚で進めたんですが、これがなかなか難しいですね。
■フランス語の単語と意味
お店の雰囲気に合いそうなフランス語もいろいろ試してみました。たとえば「メゾン(家)」という単語は、フランスでは「メゾン・ド・カンパーニュ(田舎の家)」などと使われることがあります。こういった言葉には、親しみやすさや上品さが込められている印象がありますよね。
また、「コロンヌ」というフランス語で「柱」を意味する言葉や、「エスペース(空間)」といった単語も挙げてみました。コロンヌもエスペースもフランス語なので読み方が合ってるかわかりませんが(笑)
ただ、どれもしっくりこないものが多く、試行錯誤が続きます。建築での仕事ではデザインが「シンプルでミニマル」もコンセプトの一つなので、そのイメージにも合う名前を目指しているのですが、なかなか難しいですね。
■建築用語との組み合わせ
建築的な要素を取り入れた名前も考えてみました。たとえば、「ライン(線)」や「ボリューム(立体感)」、「空間」という建築に関する言葉をフランス語で組み合わせたアイデアです。
フランス語に拘ってる訳ではないですが、響きが良いなと思ったので。
具体的には、「エスパックス(空間と軸の組み合わせ)」や「ボリューモード(ボリュームとモジュールの融合)」といった名前が出ました。
造語なので、読み方が雑です(笑)
さらに、「線」を意味するフランス語と「ボリューム」を組み合わせて「リノブ」という案も作ってみましたが、やはり少しピンとこない部分があり、これも却下しました。
■カフェと建築の融合
カフェらしさと建築的な要素を掛け合わせた名前も試みました。たとえば、「カフェ」と「ライン」を組み合わせた「カフェリン」や(これは無いなと笑いましたw)、「ブラスリー(フランス語で気軽に楽しめる飲食店)」と「エスペース」を組み合わせた「ブラスパー」という名前も出ました。ただ、どちらも響きがしっくりこないな、と感じましたね。
最終的に少し良いかなと思ったのが、「アーキーテクト(建築)」の「アーク」と「カフェ」を掛け合わせた「アーカフェ」や、その派生で「アルカ」「アルシェ」「アルコ」などの名前です。建築とカフェ、どちらの要素も伝わるように工夫したつもりですが、これでもまだ検討の余地がありそうです。
■店名の変更について
今回いくつか名前の候補が挙がりましたが、まだ最終決定には至っていません。ただ、こうした試行錯誤を重ねることで少しずつ方向性が見えてきた気がします。建築とカフェの要素を取り入れつつ、名前を聞いた瞬間にお店のイメージが浮かぶようなものを目指していきたいですね。
もしお店の名前が変わったら、インスタグラムなどでもお知らせしようと思っていますので、ぜひチェックしていただけると嬉しいです。今回は、そんな店名のアイデア出しのお話でした。
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Hachimura
NO DESIGN OFFICE
はちむら工務店
Hachimura coffee(仮)
和歌山県田辺市上屋敷2−9−18
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八村満、菅井暁子の共同代表が設計、デザイン、施工をする建築屋。シンプルに、快適に、普段の生活を豊かにするためのデザインを提案していきます。住宅だけではなく、家具やインテリア、エクステリア、土地や環境を最大限に生かしたパッシブデザイン、アクティブデザインの両方から設計やデザインを思考し、お客様の価値観に合う建築を提案します。お金や保険も専門家のチームでご案内しています。
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③17:30〜 ④19:30〜
今回の住まいは、華美に飾り立てるのではなく、洗練されたシンプルさとミニマルさを追求し、北欧らしい上質で品格のある佇まいを目指しました。
日常の何気ないひとときが、少しでも豊かで心地よいものになるように――そんな想いを込めた空間です。
◾️建築相談会(性能編)◾️
性能について、わかりやすくお話しします!
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2/15
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