同意のない性行為は、なぜ無罪!?
本日お昼の12時から、Twitter上でデモが行われました。
このタグを見て、「同意のない性交はもともと犯罪でしょ?」と思った方も多かったようです。しかし残念ながら現行法では、犯罪にならないことが多いんです!!
2017年、110年ぶりに性犯罪規定が改正され、「強姦罪」から「強制性交等罪」に名前が変わりました。内容は、
・被害者が女性でなくても強制性交は犯罪
・被害者が訴えなくても犯罪
というように改正されました。
ですが、現在性犯罪事件の6割が無罪判決となっています!
何故かというと、強制性交等罪は「暴行」「脅迫」、準強制性交等罪は「心神喪失」「抗拒不能」が起訴の要件となっているから。
簡単に言うと、
殴られたり武器持って脅されてないならレイプじゃないよね!
被害者が抵抗できなかった証拠がないから無罪!
ということです。
恐怖で硬直してしまったら、怖くて声が出なかったら、力負けして全然抵抗にならなかったら、性交に同意があったとみなされ、加害者は不起訴になります。
実際に被害に遭ってみると本当に声なんて出ないんですよ。でも、声が出なかったら、恐怖で動けなかったら、レイプじゃないんです。
実際の事件で凶器を使用したのは3%、凶器の使用はないが暴行・脅迫があったのは13%。現在の法律では、残りの84%は強制性交等罪で起訴できないんです。そして、相手が上司だったため抵抗できなかった、など立場を利用した性犯罪も不起訴になってしまっています。
しかも、恐ろしいことに日本では性交同意年齢が13歳と、他の先進国と比較しても非常に低い年齢に設定されています。
子どもでも、13歳以上であれば、性行為に自分の意志で同意できるとみなされ、死ぬほど抵抗した証拠がなければ犯人を裁くことができないんです。
13歳の子供が、加害者を前にして刺し違える覚悟で抵抗したり、殺される覚悟で大声出したり、できると思いますか?本当に?
こういった問題に対して、海外では既に法改正が進んでいます。
スウェーデンでは2018年に刑法が改正され、「積極的な同意のない」性交は違法となりました。
多くの先進国では、同意のない性交はすべて性犯罪とする法律が主流です。カナダ、イギリス、インドなど多くの国が不同意性交を厳しく罰しています。
一方日本は上記の通り、不同意性交と認められるには暴行・脅迫などの要件が必要です。犯罪者に優しい抜け道がしっかり作られているなんて、なんて地獄なんだ日本……。
「被害者が同意していなければ全部犯罪だなんて、それじゃあ後からやっぱり同意してませんと言ったらみんな犯罪者にされるじゃないか!」
という人もいるみたいなので調べてみました。
「積極的な同意のない性交はすべて性犯罪」とするスウェーデンでも、決して被害者の声だけを鵜呑みにした捜査がされているわけではありません。
被害者が警察や病院に行ったかどうか、SNSでのやりとりなど客観的証拠に基づいた捜査がされているようです。
つまり、合意のない性交が性犯罪として起訴できるようになっても困るのは性犯罪者だけです!!安心してください!!!
現在、この時代遅れな刑法を改正するため多くの活動がネット上でも行われています。Twitterデモやオンライン署名(本名じゃなくて大丈夫!)など、声を上げる手段はたくさんあるので、ぜひご参加ください…!
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