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2020年を振り返って・起こったことを受け入れる
2020年は新型コロナウイルスの流行により1年前には想像もしていなかったような、世界的に不安に包まれるような年になりました。
僕自身も「次の試合を引退試合にする」と決めていて、当初6月のNKBで行う予定でしたが中止に。
どうせなら落ち着いてから、お客さんもたくさん入ってもらえて、声援も飛ばしてもらえる状況で引退試合をしたいと思いました。
そのタイミングで、ずっと痛めて騙し騙しやっていた右膝を治すために、練習を完全に止めて治療に専念しました(MRI撮ったら半月板損傷でした。そこまで酷くなく手術は必要なし)
ちゃんと安静にして、リハビリをして調子は良くなりました。酷いときはキックのシャドーもできなかったので、練習してても強くなれる気がしないしまあつまんなかった。
怪我も良くなるとメンタルも上向き、そんなところに前回の記事にも書いたような経緯でREBELSでの試合をやることになりました。
上向いたとは言えど、やはり試合に向けて練習やら色々やっていくうちにメンタルはすり減っていきました。
まあ、これは今回に限った話ではなく、正直勝っていた頃でも毎回試合毎に燃え尽き症候群みたいな感じになってました。なので試合間隔が短いときは気持ち作るのがなかなか難しかったですね。
だから11月の試合前も、正直勝ったらもう試合するの止めて勝ち逃げしてやるぐらいに思ってました。でっかい怪我したとか嘘ついて。
「あー!引退試合やらなきゃいけないのに!やりたいのに!怪我しちゃったからもうできない!残念!すいません!」
とか言って逃げたかった。
結果として負けた上に怪我するっていうね…セコいこと考えちゃダメってことですかね…
結果的にですが、引退試合が延期になってREBELSでも試合ができたのは良かったなと思ってます。コロナのおかげ。
年を重ねる毎に、そういう風に自分なりに起こった出来事を上手く消化できるようになって、それは生きる上でスゴく良かったなと思います。
だから色々あっても別に2020年が悪い年だったとも思いませんし、楽しいこともたくさんあったし、なんだかんだ良い年だったと思ってます。強がりとかでなく。
が、そういう風に考えられるようになったから試合に勝てなくなっちゃったのかなーと考えたりもします。負けたら負けたで受け入れられちゃうから。
幸せとは気づくこと、なんて言葉も聞いたことあってこれはまさにその通りだなと思っています。自分は幸せだなあと気づけたときからあまり現状に不満をもったり人を羨んだりすることが少なくなりました。
一方で飢えきった野獣でなければリングという四角いジャングルでは生き残れない、みたいなことをあしたのジョーの丹下段平が言ってました。これもその通りなんじゃないかと感じる近年です。
ひとまず、2020年も関わってくれた皆さんありがとうございました。仕事など新しく関わるようになった人も増え、おかげで楽しくやらせていただています。
自分の意思で格闘技を初めてからは結果の良し悪しはあれど、感覚的には右肩上がりで人生良くなっている感じがします。
後悔したくないと思ってずっと生きてきて、割とクヨクヨしがちなので、何か選択するときは悩んで悩んで悩んでから決めるから後悔はしないんですよね。結果的に失敗だったとしてもやらないとわからなかったですからね。
そんな感じで2021年もやっていきたいと思います。喪中につき新年の挨拶は控えさせていただきます。
感染者数も増えていて世の中がこういう状況で、引退試合もどうなるか不透明ですが見届けていただければと思います。
勝たなければ、勝つためにやらなければ試合をする意味がないと思っているので、やるからには引退試合も絶対勝つという気持ちを作って臨みます。
to be continued…