梶浦由記さんのライブを観にマレーシアに来た話
突然ですが、マレーシアはクアラルンプールに来ています。
一番の目的は昨日行われた敬愛する梶浦由記さんのライブYuki Kajiura LIVE vol. #20のアジアツアー最終公演。
今回いきなりですがそれについて書いていきたいと思います。滞在2日目の出来事。
滞在初日のことはstand.fmで話しました。
ライブの会場はZeppクアラルンプール。Zeppってクアラルンプールにもあるんだ…。
もともと18:30入場開始、19:30開演ということでしたが時間になってもまったく列が進まず…
どうやら何かトラブルがあり遅れていると…なんてこったい…
しばし待つ間(これはもしかして中止ってこともありえるのかな…)などという考えもよぎりました。
ですがまた待っていると20:00開場に変更になったと。
軽食を食べつつ時間を待ち、無事入場。スタッフの方たちもかなり焦っている感じがありました。
着席すると割とすぐライブが始まりました。20:30頃だったでしょうか。
overtureが流れ始めた瞬間
梶浦さんや、バンドメンバー(通称Front Band Members、略してFBM、ここテストに出ます)の方たちがステージに姿を現したとき
ヴォーカル陣(通称歌姫s、ここテストにry)がステージに出てきたとき
全てで割れんばかりの大歓声。
文字にするならば
いぎゃうおおきゃあーーー!
って叫び声を上げていました、僕が。
こういう海外ならではの熱、それを感じたかったから海外のライブに足を運んだというのもあります。
我々日本人は良くも悪くも恵まれていて、国内で頻繁にライブに行ける分ありがたみが薄れてしまっているのかもしれません。
それでもやはり日本に生まれて良かった、このステージの人たちと同じ時代、同じ国に生まれた奇跡への感謝をマレーシアの中心で叫ばずにはいられません。もちろん心の中で。
1曲目のthe world、梶浦由記(敬称略)の音楽、Yuki Kajiura LIVE(YKL)の世界を知ってもらうのにうってつけの曲だと思います。知らない皆様ぜひ。
2008年、記念すべき第1回目のYKL vol. #1の1曲目もこのthe worldだったと音に聞いております。その頃からライブに行っておきたかった、何で行っておかなかったの、もう私のバカバカ!そんな風に後悔の涙で枕を濡らしたファンはきっと僕だけではないでしょう。
この曲が終わったとき、左斜め後ろの女性の方が英語でこう呟いたのをTOEIC900点超えを獲得した僕は聞き逃しませんでした。
Oh, My God…
と。いや、それな、です。ホントそれです。ほんそれーしょんです。
だって梶浦由記ですからね、my god、our godです。
2曲目からも割と初期からおなじみの梶浦さんのソロアルバムFICTION、FICTIONIIに入っている曲中心に演奏されていきます。いつかFICTION IIIも発売されることを願います。
右隣に座っていた女性は2曲目辺りから涙を流していました。わかる。
ただ気になったのはその女性がライブ中にちょいちょいスマホを出して操作していたことです。
日本では開演前に「スマートフォンの電源はお切りになり…」という趣旨のアナウンスがされていますが今回もしかしたら特にそういうものがなかったのかもしれません。国が違えばルールも違う、そういう部分に寛容になることが世界平和への第一歩。
でも何度もしきりにスマホを出してるので何をそんなに…?と気になってしまい、チラッと画面をのぞくと
ウィキペディアのKalafinaのページでした。今!?!?
そういえば2曲目が終わったあとの最初のMCで梶浦さんが開演が遅れてしまって申し訳ありません、という趣旨なことを英語でおっしゃって、それに対して現地のファンの方達から
「ダイジョウブーー!」
と日本語でレスポンスがありました。皆さん結構日本語理解してる感じでした。僕もなぜか一緒に片言風に「ダイジョウブーー!」と叫んでおきました。
そんなこともありつつ、やや雰囲気が変わり次のブロックへ。
パーカッションの中島オバヲさんが鳥のさえずりのような音を奏でる…こんな音も出せるのか…ていうかこのイントロは…ざわっ…
ふおおあお…と声が漏れそうになる僕の左斜め前の男性は隣の女性に「カラノキョウカイ…!!」って耳打ちしてガッツポーズをしていました。ガッツポーズする、わかる。
in the garden of sinners、空の境界という作品の音楽です。僕がどれか1枚、梶浦さんの音楽を布教するのに配布するアルバムを選ぶとするなら空の境界のサウンドトラックかもしれません。買って。
そしてここからHikaruさんが登場してKalafina曲ブロックです。
Hikaruさんの登場時、また最初のメンバー紹介でのKEIKOさんの登場時も歓声がひと際大きかったように感じます。マレーシアの梶浦さんファンの中でもKalafinaは大きい存在なのかなとうかがい知れました。
右隣の女性がまた忙しくスマホをいじっていたので
(これはもしや会場に来たくても来れなかった病床の親御さんに速報でもしているのかもしれない…)
とも思ったのですが、画面をチラ見するとそこに映っていたのはやはりKalafinaのウィキでした。Oh, My God…
Kalafina曲はどれも盛り上がってたと思いますが、個人的に聴けて嬉しかったのはring your bell。先日、この曲が使われた作品「Fate/ stay night Unlimited Blade Works」のコンサートでも演奏されたんですが自分は行けていませんでした。
Jump Outというイベントでもこの日と同じく元々のKalafinaのメンバーであるWakanaさんの代わりにLINO LEIAさんが歌われていて、そのときはかなり緊張してるように見えましたがこの日はそのときより緊張もなかったように感じました。
いや、梶浦さんもいてFBMも演奏していてKalafinaの曲聴けるっていうのは本当にありがてえことなんですよ。一方で元々のKalafina3人で歌ってるところも観たい聴きたい…そんなわがままなファン is 俺…。
FateUBWは作品のストーリーも好きだしring your bellの歌詞も好きなんです…。
MVも好き。
Kalafinaコーナーが終わると今度はSee-Sawのカバーコーナー。
今回本当にKaji Fes.凝縮版かというぐらい色々詰まった濃厚なセットリストでした。
レギュラーメンバーのKAORIこと織田かおりさんがご妊娠・ご出産もあり今回はお休み(このアジアツアー中?に無事ご出産されたとのこと…!めでたい!おめでとうございます!)
KAORIさんの復帰も一日千秋の想いでお待ちしております。
そういうこともあったのか今回はFictionJunctionの日本語曲はほとんどなく、でもその代わりにKalafina曲やSee-Saw曲が色々聴けて嬉しかったです。きっと現地のファンの方も大満足だったのではないでしょうか?
ライブ後友人たちとも話しましたが、オリジナルの良さは言うまでもないのですが、ritoさんの歌うSee-Sawの千夜一夜、めちゃハマってて最高なんですよね。
そこから割と最近の作品のアッパー曲ゾーンへ。と言ってもまどマギ叛逆の物語とかソードアート・オンラインも10年ぐらい前…?怖っ!会場のボルテージも最高潮。
その次のMC、梶浦さんが早いもので次で最後になりますとおっしゃったときは会場全体から「えーーーーー!」の大コーラス。「えーーーーー!」は万国共通のようです。もちろん僕も言いました。
最後の曲は最近すっかり定番になった蒼穹のファンファーレ。今度こそ最近の曲!
皆さんがステージからはけて、会場から今度は即座にアンコールの大合唱。日本のYKLでは声はとくに出さずクラップでアンコールするので新鮮。ここぞとばかりにアンコールを叫んでおきました。
アンコール1曲目は通称ヤンマーサメ、2曲目がヤンマーニ、ヤンマーサメからのヤンマーニ。ググればわかると思います。あえてここでは教えません。急に突き放すスタイル。いつまでも甘えてんじゃない!
最後の曲はKalafinaでinto the world。この曲も何度聴いても良いものです。海外まで来て聴くとより一層。
いつもライブはあっという間に感じてしまいますが、この日のライブはいつも以上にあっという間に感じました。時空が…歪んだ…?
ですが本当にかけがえのない1日になりました。
正直に言えば自分の中で海外に行くということのハードルは低くはなかったです。
一人旅が好きだった僕は海外旅行もふらっと行けるようになりたいなーと2020年に英語の勉強を始めました。
2021年、キックボクシングを引退しブラジリアン柔術を始めてから海外から日本に来る人達にも触れ、自分も海外で柔術やってみたいなと思うようになりました。
ですがコロナが〜とかお金が〜とか仕事が〜とか行かない言い訳はいくらでもできるもの。
結局一度も実行できないまま数年経ってしまっていました。
そんなところに今年、梶浦さんのライブのアジアツアーが行われると発表されました。ここしかない、と思いました。
中国・タイ・マレーシアを回るということで、調べるとその中で英語が良く使われるのがマレーシアだったのでマレーシアに行こうと思いました。中国やタイは一応行ったことはありましたし。
その日に本屋に行ってこの旅行ガイドを買っていました。
こうやってすぐに動いて勢いに乗るのが大事だなと今回改めて思いました。勢いや直感を大事にしていきたい。
念願だった海外での柔術練習もできました!2回も!
今回ライブがあるということで背中を押してもらえて良かったです。
もともと一人旅を始めたのも確か2013年にHikaruさんがKalafina blogで一人旅をされてる記事を読んだのがキッカケでした。それから10年以上一人旅好きが続いています。好きがオタクの原動力。
梶浦さん達にいつも力をもらって、自分もこういう風になりたいというのがキックボクシング時代の自分の気持ちでした。
引退した今でもそれは変わらず、仕事で人にキックボクシングを教える中で少しでも楽しんでもらえたらと思っています。選手や試合を目指す人には少しでも強くなるキッカケを与えられたらと思っています。
毎日が自分にとってのミニライブみたいなものです。これからは柔術でもそうできるようになりたいと思っています。
今回、旅・柔術・梶浦由記という今の自分の好きなもの欲張りセットみたいなものを堪能できて本当に幸せを感じられています。
また定期的にこういう旅をしていけるように日々がんばってこうと思います。まだマレーシアにいますが。
以上です!!