2024 GII ウィナーズカップ My Pick Up~最終日「決勝」回顧~
みなさん おはこんばんにちは!
競輪大好き!ハチ公です。
取手競輪場「GII ウィナーズカップ」は
24日に【決勝】が行われました。
かるく振り返ってみたいと思います。
ライン全員が「できること」をやりきる
結果成績
1着 ①脇本雄太(福井) [差し]
2着 ⑦古性優作(大阪) [マーク]
3着 ②清水裕友(山口)
近畿勢が前から構えて、南関東勢が後方からという展開。
残り2周から北井佑季選手(神奈川)が上昇していきますが、
窓場千加頼選手(京都)が突っ張り先行。
北井選手は2番手の外までが精一杯で
その間に伊藤颯馬選手(沖縄)が単騎カマシ。
これがズバリ決まって伊藤選手が先頭に躍り出ます。
この動きを冷静にみていたのが脇本雄太選手&古性優作選手。
脇本選手が伊藤選手の背後にスイッチすると、
古性選手は脇本選手の自転車後輪分外に出て
外をまくる北井選手&清水裕友選手(山口)をブロック。
直線で脇本雄太選手が伊藤颯馬選手をとらえて、
2019年以来5年ぶりのウィナーズカップ制覇を達成!
番手の仕事をした古性優作選手が続いて近畿ワンツー。
外に張られながらも清水裕友選手が3着に食い込み、
単騎カマシを決めた伊藤颯馬選手は
4着河端朋之選手(岡山)にもかわされ5着。
カマシきれなかった北井佑季選手は7着に敗れました。
『本当にラインの力に助けられた』
今大会は思ったほど状態はよくなかったという脇本選手でしたが、
ラインの結束があれば、脇本選手の地力なら勝ち切れることを
しっかり証明したかのような決勝戦でした。
これまで「ラインのために」戦い続けたからこそわかる
『ラインの力があれば優勝できる』こと。
脇本選手が近畿のために駆けてきたバトンが
ほかの若手選手たちに受け継がれ、
そしてまた新しい選手へ引き継がれていく。
だからこそ【近畿はひとつ】であり、近畿勢が強い証なのだと思います。
目標達成の“その先”をしっかりやりきった窓場千加頼
近畿S級S班コンビの前を走ることを目標としていた窓場千加頼選手。
今回の決勝で長年抱いていた目標を達成することができました。
目標達成してしまうと、どこか気が抜けてしまって
大事なレースで思うような走りができない場合もありますが、
窓場選手は“その先”をしっかり見据えて
「自分ができること」=突っ張り先行をキッチリやりきりました。
「自分ができること」を窓場選手がやりきったからこそ、
脇本雄太選手が自力に切りかえても脚が残っていたし、
古性優作選手も相手の動きを封じにいきました。
近畿ラインの3人全員が「できること」をやりきったからこそ、
脇本選手&古性選手のワンツーにつながったと思います。
改めて【近畿はひとつ】をまざまざと見せつけた決勝となりました。
スタート直後が“すべて”だった南関東コンビ
南関東コンビは車番が外だった(③番深谷選手・⑨番北井選手)こともあり、
スタート直後の位置取りに“失敗”。
後方からのカマシにかけましたが、
窓場選手にうまく突っ張られてしまいました。
せめて中団4番手がとれていればなと。
これまでの北井選手なら外併走に苦しんで
後方にさがってしまったでしょうが、
ギリギリまで抵抗していたのは脚力が上がった証拠。
全日本選抜競輪決勝での経験がしっかり糧になっていますね。
今回も結果には結び付きませんでしたが、
北井選手の先行力があれば今後のグレードレース戦線で
主役に立つ日がやってくるでしょう。
ガールズケイリンコレクションは
坂口楓華選手が優勝!
結果成績
1着 ②坂口楓華(愛知) [差し]
2着 ④吉川美穂(和歌山) [マーク]
3着 ⑤石井寛子(東京)
ガールズケイリンにもGIレースができたことで、
今回限りで開催が終了となるガールズケイリンコレクション。
最後のレースを制したのは坂口楓華選手!
石井寛子選手のまくりを直線で差しきりました。
自分のチカラで勝てるように…
ガールズケイリンはビッグレースになればなるほど、
各選手が先行勝負をきらってしまい
ペースが遅くなって「よ~いドン!」の展開になり、
前めに位置していた選手が有利になって
後方からのまくりが決まりにくくなる傾向があります。
奥井迪選手(東京)のように積極果敢に先行勝負をしてくれる選手がいれば
ペースもある程度流れるのですが、
今回のレースも後方から山原さくら選手(高知)が
仕掛けるそぶりを見せるも、仕掛け切ることができず後方のままで、
前で構えていた久米詩選手(静岡)が“逃がされる”かたちに。
坂口選手も石井寛子選手の動きに乗るかたちでの1着ということで、
内容としては納得のいかないレースだったと思います。
坂口選手がしっかり1周走っても終いが残る脚力をつけるようになれば、
佐藤水菜選手(神奈川)や太田りゆ選手(埼玉)ら
トラック日本代表勢にも肉薄できるようになるはずです。
力強い走りができるように、成長あるのみですね。
次回 特別競輪は GI「日本選手権競輪」
ウィナーズカップが終わり、またしばらくグレードレース戦線は
全国各地でのGIIIレースが続いていきます。
直近のGIIIレースは3月28~31日に
佐賀県の武雄競輪場で行われる「大阪・関西万博協賛競輪」。
「特別競輪」直後の開催&年度末のグレードレースということもあり、
ウィナーズカップに出場した選手は出場しませんが、
ウィナーズカップの選考に漏れたGI・GII戦線の主力選手が
こぞって出場を予定しているだけに、
白熱したレースが期待できそうです。
次回 GI・GIIクラスの「特別競輪」は
4月30~5月5日にいわき平競輪場で行われる「GI 日本選手権競輪」。
伝統と格式の「ダービー」。
いわき400バンクで激しい戦いが繰り広げられそうです。
その前には4月26~28日に「ガールズGI オールガールズクラシック」が
福岡県の久留米競輪場で開催予定。
ガールズGPを目指す戦いがここから始まります。