高松競輪「GIII 玉藻杯争覇戦」~決勝回顧~
みなさん、おはこんばんにちは!
競輪大好き! ハチ公です。
2月17日から高松競輪場で行われてきた
「GIII 玉藻杯争覇戦」。
20日は決勝戦が行われました。
かるく振り返ってみようと思います。
決勝ふりかえり
~気持ちの強さで混戦を断つ!~
結果成績
1着 ⑨浅井康太(三重) [差し]
2着 ①松浦悠士(広島) [まくり]
3着 ③井上昌己(長崎)
中国・四国4車ラインが後ろからの組み立てになったことで
菊池岳仁選手(長野)が突っ張り先行となる意外な展開。
東龍之介選手(神奈川)と佐藤慎太郎選手(福島)の競り合いによって
生まれたスペースに町田太我選手(広島)が飛び込んで
残り2周バックストレッチで菊池選手の背後2番手を奪い取ります。
町田選手は最終周2コーナーから番手まくり。
その上からまくりにきた浅井康太選手に対応すべく、
最終周バックストレッチで松浦悠士選手が自力にチェンジ。
3・4コーナーで松浦選手の背後を追走して、
松浦選手の自力を利用した浅井康太選手が
最後の直線で差しきって、今年初の優勝ゴール!
昨年11月 四日市ナイターGIII「泗水杯争奪戦」以来となる
GIII優勝を決めました。
『競輪は気持ちだなって改めて実感しました』
戦前は中国四国ラインや若手で勢いのある菊池岳仁選手相手に
厳しい戦いが予想された浅井康太選手でしたが、
混戦の展開になったことも味方して
最後は気持ちをしっかり出して松浦選手を差しきりました。
中部勢の若手自力選手がいまひとつということもあり、
先週行われた「GI 全日本選抜競輪」から
中部・近畿以外の地区の自力選手とも
連係する選択をした浅井康太選手。
他地区の選手とラインを組むことで見えてくることもあるほか、
自身の脚力の向上にもつながってくると思います。
他地区連係の選択をとった直後のグレードレースで
優勝という結果を得られたことで、
浅井選手にさらなる経験値が加わりましたし、
今後も積極的に他地区の選手とラインを組んでくることでしょう。
ただ本人も振り返ったように【競輪は気持ち】。
どんなに厳しい/苦しい展開でも「気持ち」をしっかり出せば
アッと驚くパワーで勝ち星をつかめるのです。
それを今回 浅井選手が実証してくれました。
この良い経験を今年のチカラにかえて
今後のグレードレース戦線に活かしてほしいですね。
後ろ攻めが“愚策”になった中国・四国 4車ライン
中国・四国ラインは後方からの組み立てになり、
町田太我選手のカマシのタイミングも完全にズレたことで、
地元香川の香川雄介選手と福島武士選手の足並みが乱れ、
松浦悠士選手もゴール寸前 浅井康太選手に差され。。。
後ろ攻めの組み立てが、完全に“愚策”に終わってしまいました。
松浦悠士選手が先頭位置を確保しようとしていたのに、
町田選手は中団からの組み立てを
望んでいるようなスタート直後を見るにつれ、
広島勢の「組み立て方」における見解の違いも
“愚策”になった要因と言えそう。
相手ラインに「競り」ができたことで、
“スンナリ事は運びやすい”状況だっただけに、
【中途半端な気持ち】が広島コンビにあったのでしょう。
これでは勝てるレースも勝てなくなります。
地元勢にも大いに迷惑をかけてしまい、
広島コンビには悔しすぎる結果と内容だけが残りました。
判断が難しい【競り】の勝者
“一枚岩”になれなかった東日本ライン。
東龍之介選手(神奈川)と佐藤慎太郎選手(福島)の「競り」は
勝者の判断が難しい展開になりました。
「競り」なのでライン先頭の菊池岳仁選手から離れるのは
想定された展開でしたが、その後の展開もごちゃついたので
“どっちが勝ったのか”を見極めるのは至難の業に。
いちおう自力脚をつかって菊池選手の背後へ
一瞬でもつけることができた東龍之介選手が
今回の「競り」の勝者とみれるかもしれません。
もし東選手を勝者とするならば、
百戦錬磨の大ベテラン 佐藤慎太郎選手が
「競り負けた」ことは業界内の軽い“衝撃”になるかと。
次回GIIIは奈良「春日賞争覇戦」!
次回のGIIIレースは2月22日~25日に
奈良競輪場で「春日賞争覇戦」が開催。
直線が極端に短い奈良33バンクで
どんな戦いが繰り広げられるでしょうか?