2023 GI 競輪祭~決勝回顧~
みなさん、おはこんばんにちは!
競輪大好き! ハチ公です。
11月21日から小倉競輪場で行われてきた
「GI 競輪祭」。
11月26日は決勝戦が行われました。
かるく振り返ってみようと思います。
決勝ふりかえり
~展開読み完ぺきのGI 2V~
結果成績
1着 ⑦眞杉匠(栃木) [差し]
2着 ④松井宏佑(神奈川) [まくり]
3着 ②松浦悠士(広島)
レースは太田海也選手が先頭の位置をとって
中国コンビが前で構える展開。
深谷知広選手が残り2周のホームストレッチで
中国コンビを叩いて先行勝負。
太田選手は自転車を引いて5番手の位置へ。
4番手の位置に入ったのは
周回中南関東ラインの背後にいた眞杉匠選手!
太田選手の巻き返しにあわせるように、
最終バックストレッチで単騎まくりを発動!
これに気づいて松井宏佑選手も番手まくりをうちますが、
ゴール直前で眞杉選手が松井選手をとらえて、
今年2度目のGI制覇を達成!
松井選手は深谷知広選手の“おぜん立て”を活かせず。
あまりにも悔しさが残る2着。
3着には太田選手のまくり不発から
自力にきりかえた松浦悠士選手でした。
脇本雄太選手は最終周回ホームストレッチから攻めるも
中国コンビにかるく外に張られて失速。
8着完敗という結果に終わりました。
『(ゴール後は)自分かとビックリしました。』
4日目「ダイヤモンドレース」では終始後方のままで
まったく仕掛けられず敗れた眞杉選手でしたが、
決勝ではその反省をいかして、先行する南関東ラインの背後
4番手を追走できたのが、大きな幸運を引き寄せました。
2年前の競輪祭決勝では吉田拓矢選手(茨城)が
単騎でのまくりで競輪祭を制していて、
関東勢として“デジャヴ”を引き寄せられたのも
「ダイヤモンドレース」での失敗があってこそ。
GIをひとつだけでなく“ふたつ”勝ったことで
眞杉選手は大きな自信をもって
年末のKEIRINグランプリ&2024年のS級S班へ向かっていきます。
絶好の展開を活かせなかった南関東トリオ
南関東の3人は深谷知広選手が全力の先行勝負で
松井宏佑選手がそれに応える番手まくりをうったものの、
ライン3番手の簗田一輝選手(静岡)が
後続の眞杉匠選手のまくりを抑えることができず。
これが松井選手には大きな悪影響となりました。
番手まくりにおけるライン3番手の選手は
【後続選手をしっかり防ぐ】ことが求められるだけに、
「何もせずスルーさせた」ことは
ラインとして最大の敗因と言えるでしょう。
深谷選手はすでにグランプリ出場が確実だっただけに
「松井宏佑をグランプリに」を一つの命題としていましたが、
前の2人がキッチリ仕事ができたのと対照的に
3番手の簗田選手が「仕事をこなせなかった」。
GIはラインで完ぺきに仕事をしないと
ラインから優勝者を出せないのだと改めて感じました。
KEIRINグランプリ2023出場メンバー
2024年S級S班メンバー決定!
競輪祭決勝の結果を受けて、2024年のS級S班と
KEIRINグランプリ2023の出場メンバーが決定しました。
2024年のS級S班&KEIRINグランプリ2023出場メンバー一覧
古性優作 (大阪・100期・3年連続3回目)
山口拳矢 (岐阜・117期・初)
眞杉匠 (栃木・113期・初)
佐藤慎太郎 (福島・78期・5年連続6回目)
松浦悠士 (広島・98期・5年連続5回目)
清水裕友 (山口・105期・2年ぶり5回目)
深谷知広 (静岡・96期・6年ぶり6回目)
脇本雄太 (福井・94期・2年連続5回目)
新山響平 (青森・107期・2年連続2回目)
()内の回数はS級S班在籍回数
昨年S級1班へ降班した清水裕友選手が
2年ぶりに競輪最高峰のランクへ復帰。
深谷知広選手は静岡へ移籍後初のS級S班在籍となります。
郡司浩平選手(青森)・平原康多選手(埼玉)
新田祐大選手(福島)・守澤太志選手(秋田)
この4選手が来季S級S班からS級1班へ降班。
平原選手は10年守り続けたS班の座を明け渡すことになりました。
今年前半は落車が多く、「グロインペイン症候群」にも
悩まされるなかでのレース出場だったので、
うまく病気とつきあいながらS級復帰を目指してほしいと思います。
果たして年末の大一番はどんな展開が待っているのか。
KEIRINグランプリ2023は
12月30日東京都の立川競輪場で行われます。
次回GIIIは「伊東温泉ナイター 椿賞争奪戦」!
競輪祭が終わり、年末のKEIRINグランプリまでは
またしばらく全国各地でのGIIIレースが続いていきます。
直近のGIIIレースは12月2~5日に
伊東温泉競輪場のナイター開催で行われる
「椿賞争奪戦」。
師走のはじまりを温泉のようにホッカホカの戦いで
選手たちが盛り上げてくれることでしょう。