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2023 競輪総決算!グランプリシリーズ~3日目KEIRINグランプリ回顧~
みなさん、おはこんばんにちは!
競輪大好き! ハチ公です。
28日から3日間 平塚競輪場で
「グランプリシリーズ」が開催されてきましたが、
きょう30日は「KEIRINグランプリ」が行われました。
かるくふりかえっていきましょう!
“知性”でつかんだグランプリ!
KEIRINグランプリ 結果成績
1着 ③松浦悠士(広島) [差し]
2着 ⑤深谷知広(静岡) [まくり]
3着 ④眞杉匠(栃木)
周回中の並びは…
⑧② ⑤ ⑦③ ④ ⑥ ⑨①
北日本ラインの背後に深谷知広選手が入り、
眞杉匠選手と山口拳矢選手(岐阜)は
中団後ろの位置からとなりました。
レースは残り2周のバックストレッチから
脇本雄太選手(福井)が北日本ラインの先行を力ずくで叩きにいきます。
それに乗って最終周1コーナーから清水裕友選手(山口)がまくりに動くも、
最終周回バックストレッチで深谷知広選手にあわされて万事休す。
深谷選手の単騎まくりに乗ったのは松浦悠士選手と眞杉匠選手。
近畿コンビを乗り越えた深谷選手をしっかり追走。
「平成の怪物くん」復活にみえたところ、
松浦悠士選手が深谷選手を冷静に差しきって
自身5度目の参戦でグランプリ初制覇を決めました。
深谷選手は2着に敗れ、
松浦選手の外を行かざるをえなかった
眞杉匠選手が3着に入りました。
『本当に嬉しいです。それしかないです』
(グランプリ出場は)5回目なので、良い緊張感で臨めました。この喜びは家族に最初に伝えたいですし、見に来てくれた師匠(脇田良雄)にも。賞金王の実感は湧かないですが、ずっと目標にしてきたグランプリ優勝を決めることができて本当に嬉しいです。
スタートは深谷さんに入られて失敗してしまって反省。切り替えるには早いかなと思ったけど、優勝するにはあそこで切り替えないと、と思った。裕友には申し訳なかったと思っています。
やっぱり新山君が駆ける展開になると思っていたし、踏み合いになってくれたら良いなっていうところはあったんですけど、「緩んでも仕掛けずにいよう。緩んでも我慢」と裕友とは話していた。
裕友から切り替えた後は「深谷さんが近畿ラインを飲み込んでくれれば自分にもチャンスがある」と思って踏み込みました。
本当に苦しい一年だったので、最後に笑顔で終われて嬉しいです。今後は毎年、タイトルは欲しいですし、今年は裕友が前で頑張ってくれたので「今後は裕友の助けになれるように」っていう思いもあります。まだまだ自分自身も未熟なところがあるので、中四国の先輩、後輩たちにしっかりと恩返しできるような選手になりたいです。
グランプリは「もっとも運を持った選手」が勝つレース。
松浦選手にとってのターニングポイントは最終周2コーナー。
清水裕友選手から早めに切りかえて自力に転じたところでした。
普段のGIレース同様に清水選手の立て直しを待っていたら、
深谷選手や眞杉選手に行かれていたかもしれません。
あそこで即座に自力へ切りかえたことで
深谷選手を追走することができて、
直線の差しきりにつながりました。
スピード力が大いに問われる昨今のグレードレース戦線ですが、
そこに「知性」が加わっているのが松浦悠士選手。
昨年のグランプリでは『体が勝手に動いて』
単騎で北日本4車ラインを分断にいく動きを見せましたが、
今年は自身が持つ「知性」をフルに活かして
勝負どころを見逃さずに動いた結果、
悲願のグランプリ制覇につながりました。
この「知性」があれば、来年のグレードレース戦線でも
中心的存在としてレースを支配していくことでしょう。
初手の位置取りが明暗を分けた単騎勢
単騎3選手はスタート直後の位置取りが明暗を分けました。
深谷知広選手が北日本ラインの背後3番手を奪取。
眞杉匠選手と山口拳矢選手は中国コンビの後ろに。
北日本ラインの直後になったことで
先行した近畿コンビから数えて5番手の位置になり、
深谷選手の単騎まくりが届きやすくなりました。
逆に眞杉選手と山口選手は後方に置かれる苦しい展開に。
眞杉選手は松浦悠士選手の直後をマークしたことで
何とか3着に追い込んできましたが、
山口選手は最後方で清水選手に絡まれ5着が精いっぱい。
スタート直後の位置取りで脚をしっかり使った深谷選手と
なんとなくスタートしたことで後ろの位置になった山口選手&眞杉選手。
スタート直後の動きが単騎勢の結果を左右した
今年のグランプリでもありました。
「寺内大吉記念杯」は
小林泰正選手(群馬)が優勝!
寺内大吉記念杯 決勝 結果成績
1着 ⑧小林泰正(群馬) [まくり]
2着 ⑥高橋築(東京) [マーク]
3着 ③嘉永泰斗(熊本)
佐々木悠葵選手(群馬)が別線を封じる先行勝負。
その流れにうまく乗った小林泰正選手が
番手まくりで押し切って、寺内大吉記念杯優勝を決めました。
関東勢がグレードレース戦線で復権していくためには、
眞杉匠選手のみならず、関東のイキの良い自力選手の活躍が必須。
今回の優勝をキッカケにして、
今度は小林泰正選手が関東ラインをしっかり引っ張って
グレードレースを盛りあげていってほしいですね。
大逆転の賞金王&通算賞金10億円突破!
松浦選手はグランプリ制覇で今年の特別競輪(GP・GI・GII)3度目の優勝。
年間獲得賞金も2億5270万7900円となり、
古性優作選手(大阪)の2億3445万8500円を上回って
自身初の賞金王にも輝きました。
また通算獲得賞金が10億1568万6311円となり、大台の10億円を突破!
通算賞金10億突破は4月に達成した村上博幸選手(京都)以来通算39人目、
現役選手では21人目の快挙達成となりました。
来年はGP王者として「全レース①番車」の重責を担います。
でも松浦選手の「知性」があれば、この重責をはねのけて
グレードレース戦線をしっかり戦い抜いてくれるでしょう。
ハチ公の競輪noteは本日が本年最後となります。
来年もGIII決勝の展望・回顧を中心に
GII・GIレースについても執筆していきますので、
来年もどうぞよろしくお願いいたします。