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2023 GI 高松宮記念杯競輪~決勝回顧~

みなさん おはこんばんにちは!
競輪大好き!ハチ公です。

岸和田競輪場「GI 高松宮記念杯競輪」は18日に【決勝】が行われました。
かるく振り返ってみましょう。

決勝ふりかえり
~別線を封じる「突っ張り先行」
からの「連覇達成」!~

結果成績

1着 ⑦古性優作(大阪) [差し]
2着 ③佐藤慎太郎(福島) [差し]
3着 ⑧稲川翔(大阪)

新山響平選手(青森)が攻めあがってくるところを、
脇本雄太選手(福井)が突っ張り先行!
新山選手は自転車を下げてしまい、近畿トリオが主導権を奪うかたちに。

最終周バックストレッチで松浦悠士選手(広島)のまくりをとめて
最後の直線抜け出した古性優作選手が大会連覇を達成!

後方でノーチャンスと思われた佐藤慎太郎選手が
怒涛の追い込みで2着を確保。
佐藤選手に内をすくわれてしまい、
稲川翔選手は近畿ワンツーを作れず3着に終わりました。


『本当に突っ張ったのでビックリした(笑)』

 (高松宮杯の)去年の決勝は近畿1人で走り寂しかったですけど、今年は脇本(雄太)さんと(稲川)翔さんと3人いたので安心感があったし、リラックスして走れました。道中は新山(響平)君が押さえに来るのが遅かったし(脇本の)スイッチが入ると思って付いていたけど、本当に突っ張ったのでビックリした(笑)。

 その後は松浦(悠士)君がサラ脚で4番手にいたし松井(宏佑)君もいつまくってくるか分からなかったけど、しっかり準備はしていましたし止めに行った。あとは翔さんにもチャンスがある走りがしたかったから前に踏ませてもらいました。

 今回は前検日から状態が良かったけど初日に落車をして、考えてもいないところからのスタートになった。精神的にも崖っぷちだったけど、でもこうやってラインのおかげで優勝できて良かったです。

netkeirin『【高松宮記念杯競輪】古性優作が連覇「本当に突っ張ったのでビックリ」』より引用

初日に落車してどうなることかと思われましたが、
終わってみれば脇本選手のアシストもあって連覇達成。

近畿勢の「ひとまとまりで戦う」競輪のスタイルに
大いに助けられた6日間となりました。

脇本選手とは連係面や戦い方について
あまり深く話すことはない古性選手ですが、
古性選手でさえも突っ張り先行にはびっくりしたんですね(笑)


突っ張り先行の“伏線”は【白虎賞】にあり

今大会 脇本選手が先行勝負を仕掛けようとしたのが4日目の【白虎賞】。
前から積極的に踏み込んで突っ張り先行をしようとしたのですが、
伊藤颯馬選手(沖縄)と犬伏湧也選手(徳島)が続々と攻めてきたので
結果的には、いつも通りの「後方からのまくり」になりました。

これを見てわたしは「二段駆けの対抗策」を
求めようとしていたのかなと思ったのですが、
この決勝という大一番で突っ張り先行を仕掛けるとは
思ってもいませんでした

思い切った先行勝負を仕掛けたからこそ古性選手の連覇につながりました。
競輪は【貸し、借り】の世界でもあるので、
この「恩」をしっかり「返す」ためにも
古性選手が今後のGIレースでラインの先頭として
脇本選手を引っ張る走りを見せるかもしれませんね。


突っ張り先行を予測しきれなかった別線勢

6着 脇本雄太
 松井君なら出させたけど、新山君だと簡単には捲れないので突っ張った。ジャンまで踏み合いなら引いていたけど、新山君が車を下げたので。もう、途中で腹をくくった。

netkerin『【高松宮記念杯競輪】決勝4着〜9着選手のコメント』より引用

4着 松浦悠士
 枠なりに出て前から2番目で良いと思った。脇本さんが前だし、あの位置なら突っ張りにも対応出来るので。展開は良かったし、チャンスはあるかなと。

同上

5着 山田庸平
 ワッキーのカマシはあると思っていたけど突っ張りは想定外だった。松浦君が良い位置を取ってくれたし、行ってしまうぐらいのスピードだった。

同上

7着 郡司浩平
 イレギュラーの展開だったけど、松井君が欲しがり過ぎましたね(笑)。

同上

8着 松井宏佑
 脇本さんの突っ張りは頭になかったし甘かった。

同上

9着 新山響平
 脇本さんの突っ張りは、少ない確率だけどあると思っていた。だけど、踏ませて出すのかと思ったし、考えが甘かった。

同上

2着 佐藤慎太郎
 響平のタイミングがワンテンポ遅かったかな。ワッキーが誘導と車間を空けていなかったし「あっ、これ突っ張られちゃうかも」って思った。次の教訓にしたいですね。

netkerin『【高松宮記念杯競輪】決勝2、3着コメント』より引用

わたしもそうでしたが、出走していた多くの選手も
脇本選手の突っ張り先行を予測しきれていませんでした
この時点で「ラインとして勝敗は決まっていた」のかもしれません。

そのなかで唯一 突っ張り先行にも対応できる心境でいたのが松浦悠士選手。
まくりは古性選手にとめられてしまいましたが、
今大会通じて好調だったんだなと思わせる まくりのスピードだったのは、
この展開もしっかり対応できる準備をしていたからでしょう。

そして絶望的な後方の位置から追い込んできた
佐藤慎太郎選手も「突っ張り先行」を意識していました。
ベテランとは思えない若々しい追込でしたが、
その裏には展開をしっかり呼んでいる熟練の業がありましたね。

後方からのまくりでは勝つのが難しくなってきているからこそ、
脇本選手は突っ張り先行を選択しました。

「対抗策」を受けて「新たな対抗策」を立てた競輪界の王者。
これを受けたうえで他選手がどう「対抗策」を別に立てるか、
この夏の戦いを注目していきたいと思います。


次回 特別競輪は
GII「サマーナイトフェスティバル」!

高松宮記念杯競輪が終わり、またしばらくグレードレース戦線は
全国各地でのGIIIレースが続いていきます。
直近のGIIIレース6月24~27日
久留米競輪場で行われる「中野カップレース」

次回 GI・GIIクラスの「特別競輪」
7月15~17日函館競輪場で行われる
「GII サマーナイトフェスティバル」
併催で「ガールズケイリンフェスティバル」も行われます。

夏の夜の函館でどんな戦いが繰り広げられるのか。
夜王の誕生に期待したいと思います。

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