
小田原競輪「GIII 北条早雲杯争奪戦」~決勝展望~
みなさん、おはこんばんにちは!
競輪大好き! ハチ公です。
8月24日から小田原競輪場で行われてきた
「GIII 北条早雲杯争奪戦」。
27日は決勝戦が行われます。
さっそく展望していきましょう!
競輪戦線異状あり
出走メンバー一覧
①郡司浩平(神奈川)
②脇本雄太(福井)
③松井宏佑(神奈川)
④阿部拓真(宮城)
⑤北井佑季(神奈川)
⑥松坂洋平(神奈川)
⑦和田真久留(神奈川)
⑧新村穣(神奈川)
⑨鈴木裕(千葉)
気になるラインの並びは…
⑧⑤③①⑦⑥⑨ ①④ [二分戦]
Point:前代未聞の【7車の結束】
神奈川勢が大挙して決勝に勝ちあがったことで
グレードレース戦線では異例の
【7車ライン】が誕生することになりました。
これはもう「前代未聞」です。
お客さんの購買意欲をそぐかたちになりますし、
5番手以降の選手には率直に言って「優勝ノーチャンス」。
選手が『ひとつにまとまりたい』という気持ちは尊重されるべきですが、
選手一人ひとりが【敢闘精神】をみせられるライン構成なのでしょうか。
個人的には「買えるレース」ではないので、
今回は“アテにならない”予想印掲載を見送らせていただきます。
南関地区の主軸だからこそ
“鶴のひと声”がほしかった
1番車 郡司浩平
決勝は地元の4番手。別線の選択肢もあったし、お客さん的にも力勝負を臨んでいるかもしれないけど新村の気持ちを聞いて並ぶことになりました。
郡司浩平選手は神奈川勢のエースであり
押しも押されぬ南関東地区の主軸。
新村穣選手が“ラインの先頭で結束”を志願したとしても、
競輪はファンが車券を買ってこそのモノである以上は
地元のエースとして潔く別線勝負を進言してほしかった。
これが近畿勢なら「近畿は“別々の勝負になっても”ひとつ」を体現して
出身県や所属ホームバンクごとにわかれて
恨みっこなしのチカラ勝負を選択したでしょう。
別線のチカラ勝負をみせることで南関東勢の
チーム神奈川の実力向上をアピールすることもできただけに、
今回の【7車の結束】は「神奈川はまとまらないと戦えない」ことを
暗に露呈するかのようなカタチになってしまいました。
JKAとしても“いびつなライン”に
メスを入れるとき?!
GI・GII以外の開催の選手選考(あっせん)と
GI・GIIも含めた出走メンバー編成(※)に関しては
開催競輪場の裁量にゆだねられています。
※「自動番組方式」となるGII 共同通信社杯の
一次予選・二次予選・準決勝除く
今回の「北条早雲杯争奪戦」は脇本雄太選手といった
競輪界のスター選手や南関東地区の有力選手が
大挙して参戦したことで、彼らが決勝まで勝ちあがれるよう
小田原競輪場のレース編成担当者(番組編成委員)が
“優遇措置”をとったのが「すべてのはじまり」でした。
小田原競輪「理想通り」の決勝戦になりましたが、
地元地区に“優遇措置”をとると今回のような
“いびつなライン”が発生しやすい状況を生み出しかねません。
普段はGI・GIIの選手選考のルールなどを決めている
主管団体「JKA」がGIII開催時の“いびつなライン”に
そろそろメスを入れるべきではないでしょうか。
たとえば各地区ごとのJKA担当者がレースのメンバー構成に
多少なりとも“口出し”できるような体制を整える。
いわゆる“上司の目”を光らせるようになれば
「フラットなメンバー編成」になって
ファンにも“買いやすい”レースが増えてくると思います。
もちろん普段から「フラットなメンバー編成」になるよう
努力されている競輪場もあります。
しかしネットでの車券発売が主流となっている現在。
【売上】に意識が向きすぎて人気選手や地元の有力選手が
“生き残れる”ようなメンバー編成ばかりになっている
小田原競輪のような開催を少しでも改善していくためにも、
JKAが動きをみせてもいいのではと思っています。
いまの“ネット発売バブル”に「あぐらをかいている」と
将来大きな痛手がやってきそうだと感じるのは
私だけでしょうか…。