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はちこの自伝(誕生編)
虚弱体質の始まりは巨大児で産まれたせい?
昭和40年代の札幌市の天使病院。
年明け早々、天使とは程遠い3900グラムのビッグベイビーが産まれた。
そのころ病院にいたベイビーの中でも一番大きかったと後から母から聞いた。
そして、
この巨大さが母子ともに、のちのちの体調不良に繋がるのだった。
年末に入院し、三日三晩苦しんでやっと産まれたお正月の朝。
へその緒が首にからまって、ほぼ窒息状態の私。
先生が足首もって逆さづりのお尻ぺんぺんでやっと産声をあげた。
生きててよかった。
こんなに母が命がけで出産したのに、父は本音では男の子がほしかったと後に聞いたことがあった。
ちょっと悲しいけど、
私の名前の一字に父の名前がついていたので、とりあえずは喜んでくれたと思うことにする。
話は戻るが、なぜ私がビッグベイビー👶になったのか?
今は天国にいる母から生前聞いた話を思い出した。
犯人は父だと母は言った。
昭和40年頃、妊婦はとにかく栄養を取るために食べさせられたらしい。
今現在の妊婦とは真逆の考えだ。
父は、頻繁にタラコやら筋子やらをお土産で買ってきては母に食べさせていた。
白飯に魚卵。最高の組み合わせである。
私が魚卵が大好物なのはこの時の影響かもしれない。
この魚卵の食べ過ぎで母は体重過多、妊娠中毒症、そして巨大児が産まれてしまったのである。
産後の肥立も悪く母乳がでなかったので
私は人工ミルクで育った。
原因ははっきりしないけど、私は一歳になる前からアトピーと喘息を発症し苦しむのであった。
本当に魚卵の食べ過ぎが悪かったのか定かではないし
私も母も父を恨んだりはしていない。
立派な子を産んでほしいという父の愛情だと思っているからだ。
まぁ、時代が悪かったとしか言いようがない。
今だに虚弱体質で病気ばかりしているが、何とか生きてるし幸せだと思っている。
結論から言うと、妊婦さんは魚卵に限らず食べ過ぎには注意した方がいいということだ。
そして、ビッグベイビーはビッグなまま大きくそだってしまったのである。
お正月、タラコと筋子と数の子をおかずに食っちゃ寝し、さらに大きくなってしまったのであった。
はちこ