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私24歳になったら死ぬ

そう言っていた友達は、私と同じで今年24歳になる。
彼女はどうしているだろう。

なぜ24歳なのか聞いたら「好きなアイドルが今24歳だから」と言っていた。その当時はへえ〜なんて言っていたがいまいちピンと来ていなかった。

私はその話を聞きながらなんとなく本当に死んじゃうような気がした。明るくてクラスの中心にいるような子だったが一緒にいるとたまにそこの見えない暗い穴を覗き込んでいるような、不安な気持ちになるのだ。

高校に上がって学校も離れてからは会うことも減り、会おうとしても会ってくれなくなった。
その後、Twitterで高校で心から信頼できる友達と出会ったことを知った。
私は不要になったのだなあと思った。

気がついたらあなたの24歳の誕生日が過ぎていました。
もう、おめでとうを伝える手段は無くなってしまいました。
私はあなたがどこかへ消えてしまうかもと心のどこかで思っていながらも手を離しました。
そんな薄情な私がこんなことを言ったら、あなたは怒ると思います。気を悪くすると思います。
でも私は、私たちが子どもだった頃から、あなたが24歳になったら死ぬのだと言ったあの時からあなたにはどうか生きていて欲しいなと思いました。私を幸せにしてくれる責任を取れるわけでもないのに言うなと怒られそうだったから言えなかったけれども、そう思ってしまいました。
あれから10年ほどたちました。私も死にたいと思ってしまうことがあります。私が死んでも誰も泣きはしないと思ってしまいます。
もう大人なのに、そう思ってしまいます。

でも私は生きています。
死にたいという感情を芽生えさせる原因のことを思うと腹が立つからです。
なんで私が死ねばならないのかと怒りが湧いてくるのです。
私の生きる理由は、私を苦しめる奴らよりも幸せになることです。
とても疲れるし、果てのない理由ですが私にはこれが全てです。希望です。

怒り以外にも生きる源はあると思います。
あなたも生きる源を見つけられていたらと思います。
今は会ってもお互い気まずいと思うので50歳くらいに道で偶然ばったり会って今までのことをお話出来たらいいのにと妄想しています。


#エッセイ #友達 #誕生日 #死

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