チャザワの記録

ライブに出るのにも一苦労で2500円のチケット8枚分と機材費3000円を払わなければいけないノルマライブに出て、来てくれたお客さん2人に感謝しながら精算の時にライブハウスの人にお金を払い、軽いアドバイス(いや説教)を受ける。打ち上げという名の酒を飲んでの現実逃避。帰りの電車に乗った俺に残ったのは両耳のピーっという耳鳴りだけだった。打ち上げで飲んだ薄っすいハイボール、あんなまずい酒はもう二度と飲まないと誓いを立てたが懲りずに次のライブ、また次のライブをやっていた。

お客さんの「ライブかっこよかったです」の一言で何度救われたことか。ライブハウスから地上に出る階段の外の景色がぼやけていた。終電間際のおかげで街に人は少なく、涙目になっている自分の顔を気にする必要はなかった。


2024年11月3日(日)Chazawa Street下北沢THREE

ART-SCHOOLのシャーロットが流れてステージに上がる。お客さんがかなり入っていた。見たことない顔ばかりのフロア。この時間の頭からいてくれる人がこんなにいるのかと思った。素直に嬉しかった。照れ笑いしながらギターを担いだ。

イントロ俺から入る曲でスタート「カルト宗教」お客さん同士の感覚が狭いのでなんだか窮屈そうに見えた。みんななんだかぼーっとしている感じ。俺はなんか嬉しかった。バンドイン、今日の演奏一発目の全体の音を聴いてイケる気がした。1、2曲目でめちゃくちゃサビでシャウトするセトリにした。初めて見る人を驚かせたかったから。サビでニヤニヤしている人がいて、徐々にみんなの体が揺れ出していて嬉しかった。MCでも言ったけど夏草みたいだなと思った。河川敷の揺れる草。みんなニヤニヤしてるから俺もにやついてしまった。良いライブできてるんだろうなと思ったし、楽しかった。

3曲目Medical Care、この曲好きな人いっぱいいたっぽくてなんかおおって感じの顔していた人が多数。ありがとう。これAメロ低過ぎてライブだと聞こえづらいんだよなと思いながら歌っていたけど、喉の調子がよかっためっちゃ歌えた。

後方、人が増えて来た。まだくるのかよ。ありがとうと思った。真ん中あたりに友達がいてガッツリ目があった。なんか不思議な表情してて俺笑いそうだった。ありがとう。

曲と曲の間でスタッフの方が「もうちょい詰めてください〜」って言ってて、まだ入るのかと思った。イベントに呼んでくれているブッカーさんとか、いつもライブで前の方に来てくれてる人が真ん中より後ろにいるのを見つけて、結構人入っているよねと思った。不思議な気持ちだった。

演奏はすごく冷静だった気がする。気持ちは乗っかっていたんだけどめちゃくちゃになる感じじゃなくて、ワンフレーズワンフレーズしっかり手応えを感じながら演奏していた。ここの次はこのエフェクター踏んで拍の頭しっかり合わせようとか、次ドラム激しくなるからしっかりベースも聴きつつ合わせてこうとか。練習って大事だな、しっかり演奏できてる。

Pictureのイントロの時に誰かが拳上げてくれてて、おっしゃーやったるでいーと思った。なんか全体的にスローに見えてて、俺の汗がライトに照らされててなんか寝る前の感じのフっと持ってかれる感じあった。

ガーガーガーガーってバンド全体の音がまとまってってバコーンってでかい音がなっていた。後ろ振り向いたら耀がめっちゃ激しくドラム叩いてて、うおーそうだよな!って思った。

演奏が終わり照明が落ちた。みんな最後まで残ってくれたのか、すげー人がごった返していて、次のステージに移動している後ろ姿を見てなんだか感動してしまった。


わざわざこんな日記みたいなこと書くの変かもと思ったけど、俺にとってすごく嬉しい1日だったので書いておこうと思って書いた。恥ずかしくなって後で消すかもしれないけど。なんかすごくフロアをまじまじと見てライブしたの久しぶりな気がしたから記録。なんかみんな良い顔してた。ライブってこういう嬉しい気持ちになるんだな。

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