図画工作
毎朝、次の日が来てしまったことに絶望する。昨日一生懸命1日をこなして、眠りについたのに、すぐまた1日を始めなければいけないなんて残酷だ。あまりに酷すぎる。人は簡単に絶望できる。5時に目が覚めてしまって、その時間に起きてしまったら、もう一度眠りにつくためには1、2時間かかる。結局寝れる時間は起きてしまった時点で少ないということが明らかだ。
布団を畳んで、ハツカダイコンに水をやって、パソコンの電源を入れた。朝ご飯はあとでいいからとりあえずギターを録音しよう、昨日はシューゲばっか聴いていたからシューゲを作ろう。それと宇宙船を見つける短編小説を書いているところだから、それに纏わる周りのことを歌詞にしてみよう。ギターを丁寧にチューニングしてエフェクターのファズとリバーブを踏んだ。濁流が押し寄せる音像で録音。ライン録りでこんな音がなること自体どうかしている。これじゃまるで本物空間で鳴らしているみたいじゃないか。まだ朝が早いのですごく柔らかいタッチでギターとベースを弾いた。その後、ボーカルもとても小さい声で録音した。小さい声で歌うとキーに当たらないメロディばかりが録れてしまい苦労したが、なんとか録音できて、6時くらい。子供の頃のことを歌っている歌詞が最近増えてきた。自分が小さい頃に感じていたことがピュアだなと感じたり、ふと小さい頃の感覚が呼び戻された気がしたりすることとか。なんか、、、
10時半に家を出て電車に乗った。今日は陽が強くなく、最近のなかでは一番過ごしやすい気温なのではないだろうか。電車に揺られながら、朝2時間半くらいかけて作った曲を聴いている。図画工作。今でも絵を描いたり曲を作っているわけだけど、それも全部図画工作の授業の延長だと思う。国語や算数より図画工作の時間が一番好きだった。ある程度の人がそうかもしれないが、今でも僕にとってはそうだった。絵を描く、曲を作る時間が一番楽しい。お金や時間の無駄だと人に笑われたことがあったが、何に目的意識を持って生きればいいんだろう。曲を常に作っていないと心が荒んでいく、自分のことを肯定していられないんだ。だから曲を作ってネットにあげる。
自分の曲を聴いていたら電車の中で眠たくなってきてしまった。