hachidoriがフリーアドレスをやめて固定席にした理由
こんにちは。hachidori株式会社広報の松本です。
働き方改革の波もあり、昨年に引き続き注目を集める「勤務環境問題」。多くの企業が、規模を問わず「従業員の勤務環境」に頭を悩ませているのではないでしょうか。
もちろん弊社も日々、ベターな環境づくりを模索しています。
今回は弊社がフリーアドレスを始めた経緯、そして固定席運用に切り替えた経緯について書きたいと思います。
●そもそもフリーアドレスとは?
フリーアドレスとは、従来のように社員それぞれが持つ個人専用のデスクはなく、フロアに長机と椅子が設置されているところに、自由に着席場所を選んで仕事をするスタイルです。
参考:http://www.zac-zac.com/office_relocation/column/detail12/
はじめに
弊社(hachidori株式会社)は5期目のスタートアップです。
2020年2月現在従業員数は38名、営業をはじめとしたビジネスサイドとエンジニアがワンフロアで働いています。
オフィス移転。座席稼働率38%
弊社は2018年11月に、少々窮屈だった五反田から余裕あふれる神保町にオフィスを移転してきました。
110坪、執務室内座席36席。移転当初の従業員数は14名。
(OWNERSHIPとTOPFLIGHTは会議室、GOOD MOODはイベント時に使用できるオープンスペース。何も書いてない白枠が座席です。)
人員増強を見込んでの移転だったので移転当初の座席稼働率は38%。当然ながら席はガラガラでした。
▼オフィス移転当時の記事はこちら
フリーアドレスにした理由&ルール
五反田時代は固定席でしたが、ファイナンスを経て組織は急拡大期。
毎月メンバーが増える中で、「お隣の亮太さんとしか話しません^^」のようにコミュニーションが固定化してしまうことを懸念し、フリーアドレス運用することにしました。ルールはシンプルに「昨日と同じ席に座らない&立つ鳥跡を濁さず」です。
若干職種で固まるところはありつつも、順調に運用できていました。
フリーアドレス運用で感じた課題
さて、従業員数が30名を超えた7月ごろ、フリーアドレス運用における課題のようなものがぼんやりと見えてきました。
いくつかあった課題ですが、シンプルに以下に集約されました。
「コミュニケーション、遅くなってるかも......?」
隣にいればすぐ聞けることでも、「あ、角田さんちょっと遠くにいるなあ。Slackだと認識相違起きるかもしれないし、来週の定例で・対面でしっかり話そう!」のように先延ばしにされてしまうことが増えてきたような感覚がありました。
特に事業部内のコミュニケーションの遅延は事業成長スピードの鈍化につながるので、スタートアップにとっては致命的な問題だという危機感。
固定席運用への切り替え
従業員数はこれからも増えていく。相互を深く理解するにはどうしても時間がかかる。相互理解できていない中でコミュニケーションの遅れが続いたら......ということで、無期固定席運用に切り替えることになりました。
「コミュニケーションスピード(事業成長スピード)」を最重要視し、事業部ごとに島を作成。事業部内でも近しい職種が近くに座るような固定席での運用に切り替えました。
そして今
2020年2月現在、固定席運用は続いています。
人員のさらなる拡大に伴い、何度かの変更を経て今年からこのような席配置になりました。
固定席にしてみて、何より良いと感じるのは、常に隣に事業において関係が強いメンバーがいること。何かあってもなくてもとりあえず話すことができること。スタートアップ(だけじゃないですが)に大事なコミュニケーションがすぐに取れる環境はやはり重要です。
デメリットは、つい執務室内が騒がしくなりがちといったところでしょうか。この辺りは個々人が注意して、最大多数の最大幸福を追求していきたいものです。
フレキシブルに変えていきたい
フリーアドレスにも、固定席にもいいところがあります。これからもしかしたら、組織が成長したり変わったりしたらまた、フリーアドレスに戻る日が来るかもしれません。
スタートアップとしてフレキシブルに、組織や事業の成長に合わせて変えていきたいと思ってます。
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