12歳のあなたに送る言葉
自分を好きになることと自己中の違いについて
さて、今の時点であなたに話しておいた方がいいかなと思う話もあと二つくらい。
今日はその一つの自分を愛することについてお話します。
あなたは既に知っていますね、私が自分を好きになれずについ自分を責めがちであること。そして、今でもこのテーマについてもがいていることを。
実際、私自身が苦手なテーマでもあるのですが、あなたも悩んでいる様子を見て、あえて今日は自分が悩んできた過程をお話しようと思います。
私は、自分を大切にできなければ他人を大切にすることはできないと言われても、その意味がわかりませんでした。今でもどこかストンと落ちてないところが残っています。
自分よりも他人を大切にして何がいけないのか、ずっとそう思っていました。
ただ、これまで自分がもがいてきた結果、あなたにしてみたらあたりまえと思うのかもしれないけど、次のことは身にしみてわかります。
それは、自分がボロボロになってしまったら、責任を持って人を支えることはできない、ということです。
自分がもし倒れてしまったら、私は今仕事で支えているお客さんを支え続けることができなくなります。他の弁護士に代わってもらわなくてはならなくなるかもしれません。弁護士は実は個性が問われる仕事なので誰でも同じで代わりが効くものとは言えません。お客さんには大きな迷惑をかけてしまうことになるのです。
また、あなた自身が私に話してくれたことでもありましたが、私が自分を嫌いになって責めていると、私が大切に思うあなた自身を心配させてしまいます。これは逆も同じことであなたが自分を責めて苛まれる姿を見るのは私もパパも同じで辛いものです。これで他人を大切にしているとは言えないでしょうと言われれば、そうだなあとは思うのです。
人を大切に思うこと、支えることは一瞬のことでもないし、気まぐれにするものでもないはずです。そうするとやっぱりマラソンと同じでココロやカラダの持久力が問われます。だからこそ、自分の心や身体を大切にすることが、ひいては人を大切を大切にすることにつながるんでしょうね。
これは、自分のこと、利益だけを大事にして、他の人をないがしろにしていいんだ、という意味とは違います。どうしても自分を愛する=他人は気にしない、という感じに受け取られることが多いような気がします。でも他の人への目線があるかどうかは大きな違いです。だから、自分を好きになる、大切にすること自体は悪いことではないと今は思います。
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