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ネコでもわかる著作権講座 番外編

いやいや、もう、オリンピックロゴの話題が花盛りである。

巷ではパクリ探し合戦となり、なんだかもう痛々しい感じすらあるんだけども。

他の人が作品として発表していた画像をペタンとトートバッグに、はい、つけました、完成でーす!

これはまあ、いただけません。

んじゃね。

たとえばアンディ・ウォーホル氏を有名にしたキャンベル・スープのモチーフ、キャンベル・スープ缶がそのまま使われてますね。さっきキャンベル・スープってググったらアンディって出ちゃうくらい、もうセットのイメージなわけですけども。

ってそのまま、貼らないんで作品はググってくだされ。

あれはじゃあ、著作権侵害なのかって議論はありうるわけですよ(今のアメリカじゃ侵害って言われちゃうかもねという話もあるらしいですし)。
でも、大衆消費文化を象徴させて敢えて(大衆消費されるものであるからこそ)作品のモチーフにならないキャンベル・スープの缶をすんごく平たく言うと「かっこよく」魅せちゃったところにアンディ・ウォーホルの独創性が見てとれるわけですよね。少なくともそんなことそれまでやった人いなかったんだから。

んだば、たとえば〜ですよ、PJのモデルさんが素敵にポーズをとっている写真のお姉さんの胴だけをチョキチョキと切り取って、その他のものとのコラージュ作品を作ったら…それはどうなるんだろう?とか色々考えてみると、流用と著作権の問題って実は奥が深い話だなとか思うわけです。

 注)上記はあくまでもイメージです。

表現方法は時代を追うごとに選択肢が増えているような気がしますが、著作権の議論はそこまで本当は追い付いていないような感じがしなくもないです。まあ、実のとこ、他の分野同様、学術議論が実務を一所懸命追いかけてるんですけどね。


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