あの日、あの時の、あの場所より。

2021/06/11(金)

昨日はLittle Japanのキュン友と、ランチを食べに行きました。
最寄駅から少し歩いたところにある、お刺身食べ放題のお店。
「たいこ茶屋」という名前の、地下にこっそり聳えるそのお店は、
少し異国の空気の様なものを感じる、なんだか不思議な場所でした。

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たった1500円で食べられる、たくさん種類のお刺身はどれも美味しくて、
あっという間に、私のお腹はいっぱいになりました。

たらふく膨れたお腹をさすりながら、平日の昼の街並みを歩いてLittle Japanに戻ると、それからしばらくは、穏やかな昼下がりの時間がそこには流れていて、お仕事したり、おしゃべりしたり、贅沢すぎる食後の過ごし方をしました。

16時前になって、パートナーが仕事を終わらせてくれて、二人で一緒に上野にお散歩。
彼が牛タン食べ放題のお店を予約してくれていたので、食べ放題のハシゴです。
たらふく、たらふく美味しいものを食べた日は、「もうご飯を食べなくても生きていける」と思うのに、次の日には当たり前にお腹が空くのは、人間の不思議です。

美味しいお肉を食べて、満足した私たちは、予約していたホテルに移動。
昨日の宿泊先は「センチュリオンホテル&スパ」という温泉付きのホテルです。
まぁ、お腹もいっぱいだったので、ホテルに着くや否や、一旦仮眠をして、
少し経って起きてから、上野公園にお散歩に行きました。

ちょうど去年の夏、彼とお付き合いすることになる少し前。
夏夜の涼しい風が吹くこの上野公園を、二人で歩いたのを覚えてる。
あの時は、1回目の緊急事態宣言明けで、ここが東京かと疑うくらいに人がいなくてビックリしたし、心地よかった。

あれから一年。
2回目?3回目?の緊急事態宣言中の東京は、ほどほどに人が増え、
皆それぞれに少し疲れた顔をしながら、もう我慢できないぞ。という声が、
聞こえてきてしまいそうな、そんな空気が流れています。

あの日、とても静寂に包まれていた上野公園にも、昨日は数メートル歩けばお酒を持った人たちがいて、一昔前のヤンキーみたいに地べたに座って談笑をしていました。

スーツを着たサラリーマンも、少し哀愁を漂わせる年配カップルも、
可愛らしい戦闘服に身を包んだ狩りに夢中の戦士たちも。
みんなみんな悪いことはしていないのに。
いつからか、この世界には「悪いこと」が増えてしまったんだな、と少し胸が苦しくなった。

公園の広場の一番広いところ。
その真ん中で、彼が足を止めて大きく深呼吸をしたから、私もそれを真似してみました。
見上げた夜空には目立った星は見当たらなくて、東京の光に存在を隠してしまっている、その少しの残像が見えるだけ。
「飛行機が飛んでる」そう指を指して彼に伝えてみたのは、もしも、海の向こう側に連れて行ってくれるあの秘密兵器に、簡単に乗れたあの頃に二人が一緒にいたなら、たくさんの場所に行きたかったな、なんてそんなことを考えたから。
私たちは、いつになったら、また、海の向こう側に連れて行ってもらえるのだろう。

私たちはあまり人の多いところは好きではないので、ほんの数分広場の真ん中に立ち止まった後、明日より未来の話をしながら、柔らかく手を握って、ホテルへと戻りました。

帰り道に買ったコンビニのアイスを、クーラーの効いた部屋で食べるのは、
最高級の幸せです。
そんな幸せを噛み締めながら、昨日はいつもより、少し凛とした気持ちで、眠りに着くことができました。

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