司書と学芸員の話をしよう(基礎編)
※司書に関しては2012年度からカリキュラムが変更になってるため一部ズレがあります(履修期間は2006-2010)
次のテーマ何にしようかなと思っていたら、noteのオススメがなぜか資格関連のものが多いことに気づいた。前回の自己紹介で作家を目指している人のいいねもあったので、OracleやIPA(シスアドとせキュマネ)のIT系より面白そうな司書と学芸員について書こうと思う。
司書は大学時代に4年間、学芸員は卒業後に母校の科目履修生制度を用いて2年間で取得した。期間については母校の場合で(司書は3年以上で学芸員は2年以上)、大学ごとに条件が異なると思うため事前に調べた方がいい。
司書・学芸員共に実務を目指す人はかなり険しい道のため、あくまで趣味や教養目的で取ることをオススメする。
ついでに、都道府県の教育委員会に申請して免許を取る教職課程とは違い、こちらは単位取得をもって自動的に認定される。
司書を取る条件とは?
図書館司書を取得するためには以下のいずれかの条件を満たす必要がある。
認定機関(短大以上)で62単位以上を取得する
司書補として3年以上の実務を積む(国立国会図書館、高等教育機関の附属図書館従事者は司書補と同等)
現在は1番で取ることがほとんどである。
一応、7〜9月に開講される集中講義でも取得可能だが、今年度は6大学しか行われていないため、どちらかというと未取得者で実務で司書をやっている人向けの意味合いが強いが、この実情は司書を履修していた時の話で書こうと思う。
なお、図書館司書課程を設置している教育機関は令和6年時点で4年制大学で152校、短大で40校、合計で192校である。意外に設置校が少なかったのは驚きである(学芸員の方が少ないと思ったが、この記事を書いているうちに誤りだと気付いた)
おまけ 司書教諭の場合は?
司書とは別に司書教諭という資格がある。主に大学や高専を除く学校図書館に設置される司書のことだが、取得条件が異なるため注意が必要だ。
司書教諭は教職課程と司書教諭課程の両方を取得しなければならない
※司書課程と司書教諭課程は別モノ
なぜこれを書いたって?
大学の同期で、司書課程と教職課程を両方取れば司書教諭が取れると勘違いした人が実際にいたからである(ガイダンスで散々注意されてたにも関わらず)。
途中で気づいて2年目から司書教諭課程も受講していたが、単位数が膨れ上がってかなりきつい道を歩むという…そうならないように。大学もよく気づかなかったな…
学芸員を取る条件とは?
学芸員を取得するためには以下の条件を満たす必要がある。
認定機関(短大以上)で19単位以上を取得する
たったのこれだけだと思われるが、司書とは違い2週間前後の現地実習が必須である(主に夏休みに行われることが多い)。あと所属した学部によって就職できる施設が異なることも大きな特徴である。
学芸員課程を設置している教育機関は令和6年時点で4年制大学で285校、短大で5校、合計で290校である。中には帯広畜産大学や東京海洋大学など「なんで理系単科大学でも設置されてるの?」と思われるが、これは博物館法に絡むため学芸員を履修していた時の話で書こうと思う。
さいごに
ここまで、司書と学芸員の取得条件について記載した。それぞれの履修に関することは長くなるため、別の記事で書く予定である。
それと司書と学芸員の両方持っている人はかなり稀だと考えられる。本当に興味があって取得しただけという魂胆がバレバレである証拠…