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お前ネットで俺の弟の事バカにしてたよな?

ヤッフー!!ヤッフー!!

こんちわ。一人っ子のはちびっとです。

ところで最近俺はある兄弟の感動キズナ卍ストーリーを見たのでお前らカスにも教えてやろうと思う。
コイツらだ。チェックしな。





苗字がマリオブラザーズ

やると思った?でもこの映画の話も後でするからね。






皆さんご存じ

というわけで『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の話をします。
ちなみに今回は全編で普通にネタバレします。嫌なら初日に見ろ、でなければ帰れ。

ちなみに今回俺は珍しく吹き替え版を見た。だってGW中で激混みでチケット取れなかったしさ…

とはいえ今作の吹き替えはNintendo宮本氏(※マリオを作った凄い人だ)へのインタビュー
「(吹き替えの)収録や編集にも一緒に立ち会った」くらい力が入っているらしい。
いわば任天堂のお墨付きみたいなもんである。

当然吹替はどのキャラも完璧にハマっているが、特にマリオ役の宮野真守氏の『ヤッフー!!』はマジで完璧なので吹き替えを検討している人は安心して観よう。
あ、今「古谷徹さんじゃないのかよ」と思ったそこのお前。流石にマリオフリークすぎる。キモいぞ。

ちなみに英語版の声優はクリス・プラット氏なので俺は両方見るしかなくなった。GW終わったら見るわ。

配管トラブルならマリオブラザーズにお任せ!!

『MARIO BROS.』 1983

物語は最初、クッパが無敵スターを手に入れるシーンから始まるが俺はまずこのシーンでテンションぶち上がりだった。
だってこのシーンのクッパは超カッコいいからだ。
クッパと言えば意外と抜けた所がある劇場版のジャイアンみたいなヤツだと思われがちだが、本来クッパは超ワルくてパンクな奴だ。
巨大要塞城に乗ってペンギン(※サムイサムイマウンテンでお前らが崖の下に落として遊んでた奴ら)の城を単騎で攻め落とす様はまさに魔王。トワプリのガノンドロフくらいカッコいい。

そして舞台は変わってニューヨーク。
『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』を見たお前なら当然マリオブラザーズがNYCに住んでいる事はご存じだろう。実際今回もマリオとルイージはNYCで
配管工をやっている。

そしてゲーム『マリオブラザーズ』がそうであったように、マリオとルイージは下水へ土管を直しに行くのだが…
その先にある緑土管に吸い込まれキノコ王国に異世界転生マリオするというわけだ。

ちなみに俺はここで「魔界帝国の女神!!魔界帝国の女神の設定じゃないか!!黒歴史として封印されたはずでは…!?」と歓喜していたのだが、宮本氏へのインタビューによればこれはマリオの裏設定らしい。
ほえ〜。

そしてこの冒頭、キノコ王国に行くまでの15分くらいの間のシーンにはオタクが3度の飯より好きな"イースターエッグ"が死ぬほど盛り込まれている。
何かレディ・プレイヤーワンのレースシーンを思い出しちゃうね。
俺が分かった範囲では『パンチアウト』『ドンキーコング』『レッキングクルー』『パルテナの鏡』『スターフォックス』のネタが仕込まれていた。
恐らくちゃんと見ればかなりの数の任天堂ネタが隠されているはずなので、
吾こそはというレトロゲーオタクはこの冒頭シーンを穴が開くほど見つめてみよう。
これ全部わかるのAVGNくらいだろ…。


そして俺はといえばモロチンこの冒頭シーンで既に大興奮!!
俺は小2に上がるまで親にDSを買ってもらえなかったので家でずーーーっと親父の持ってたファミコン互換機で中古のファミコンゲームをしていたので、もうポロリですわ。泪-ナミダ-が。
おもひでぽろぽろ。
あ、今お前らにレトロゲーマウントを取っています。

とはいえゲーマーならレトロゲーに興味がなくてもこの冒頭シーンは興奮間違いなしだろう。だってマリオとルイージが喋って動くんだぜ!?
他にもあえて横スクロールっぽい視点のカットや、実際のマリオで見た動きがあったりしてもう楽しいのなんの。
あと兄弟ラップ。あれも愉快で楽しいよね、何か何度も聞きたくなっちゃう。

この冒頭15分だけでも一見の価値アリっしょオタククン。(うっかりギャルの本性が出てしまいました、トホホ。)

キノコ食べちゃうかもよ?

1-1

この映画ではNYからキノコ王国に舞台が移るのだが、そこから先は冒頭と打って変わってみんな大好きマリオシリーズの世界観が広がっている。
ILLUMINATIONのスタッフにはどうやら相当のマリオ原理主義者が居るらしく、その徹底ぶりは劇場で確認すべし。

この映画は特にNew!スーパーマリオブラザーズ系の3Dカートゥーンが再現されているので、「これ昔マリオで見たヤツだ!!」というセリフを画面上のあらゆるオブジェクトに叫ぶことが出来る。
幼少期友達のDSとマリオのカセットで通信していた俺ら世代にはたまらないですよこれは。
俺はいつルイージがイカサマポーカーとインチキ除霊をやるのかとワクワクしてしまった。当然しなかった。

ちなみに俺はマリオが初めてスーパーキノコを食うシーンが好きだ。
というのも、この映画のマリオ、キノコが大の苦手なのである。
意外な設定だが、この後マリオはピーチ姫の出す課題ステージをクリアするために嫌いなキノコがそうでなくなるほど食いまくる。
そしてゲームオーバーの度に、何度でも立ち上がるのだ。
マリオの諦めの悪さは俺達の諦めの悪さでもある。クリアできるまでリスタートし続けてこそゲーマーだ。

そういやお前タタコンガ持ってた?

『DONKEY KONG』1981

そして何より嬉しいのはドンキーコングの登場だ。
「は?ドンキーはマリオのキャラじゃねえだろ」といったそこのお前、エアプカスが。『ゲームの歴史』書いてた岩崎夏海とかいうクソバカと同じだっちゃよ。
実はマリオが初めて登場したゲームは『ドンキーコングJR.』だ。より正確にはそれ以前の任天堂ゲームにたびたび登場する"ヒゲのおじさん"に初めて名前が付いたのがこのゲーム。
ちなみにこの頃のマリオはミスター・ビデオゲームと呼ばれていた。今でも名前負けしていないのが凄い。
実はマリオとドンキーコングの腐れ縁はクッパとの因縁より古くから続いているのだ。

今作のドンキーコングはジュニアではないが、クランキーのせがれ(ジュニア)なのであわせてドンキーコング・ジュニアとも呼べる存在だ。
しかもマリオとドンキーの戦う場所は『ドンキーコング』+『ドンキーコングJR.』+『スーパーマリオブラザーズ』のミックスみたいな場所だ。
もうね最高。
しかもドンキー樽投げるんだぜ?
嬉しい~~~~~~!!!!

それとこのシーン、俺は結構驚いたのがネコマリオの登場だ。ネコマリオはわりかし新し目の強化フォームなので、割と旧作に寄った映画だと思っていた俺はビックリした。

しかし俺は浅はかだったと言わざるを得ない。
俺はこの映画、友達と一緒に土曜の昼に見に行った。つまり家族連れが多い時間だ。
そしてネコマリオが出てきた瞬間、劇場の子供たちの一人が叫んだ。「ネコマリオだ―!!
そう、マリオは長く愛されまくっている故に"ジェネレーションギャップがない"のである
そこにいた家族連れのお父さん世代、俺と友達の世代、子供達。全員プレイしたマリオは違うはずだが基本的な事は変わらない。
劇場内の全員と同じ"マリオ"を共有できるのもこの映画の魅力の一つかもしれない。

レインボーロードはDS版しか認めない

最高のソニックループ

予告でも映っていたがやっぱり嬉しいのは”レインボーロード”の登場だろう。
逆に居るか?レインボーロード知らねえ奴。

そう、マリオカートといえばレインボーロード。
DKジャングルにしなかったILLUMINATIONは偉い。+5000点。

正直このシーンは言う事は特にない。
とにかく見て走りを感じろ。風・・・なんだろう吹いてきてる確実に、着実に、俺たちのほうに。
これはマリオとドンキー達とクッパ軍団が100台くらいでMADMAXみたいな事しながらレインボーロードを爆走するとにかく最高のシーンだ。
劇場に金のWiiハンドル持っていけばよかった。俺がロードキングや。俺を見ろーーーーッ!!


あとレースの後のシーンのウツボ、やっぱ怖ぇね。
コイツ昔から一人だけ毛色が違うんだもの。プクプクとかゲッソーみたいに可愛くないし。何かコイツだけSCPみたいだし。
お前だけグッズが出てないのはそういう事やぞ。

ムテキさえいなければァァ---!!

テッテレッテッテレレレッテ

この後の激アツ展開について語るのはむしろ無粋な気がするのでお前らが各々劇場で見て感想を持ち帰ればいいと思っていたが一個だけ、一個だけ触れさせてくれや。

無敵のシーンマジで最高やったよね


普通映画でそんなご都合主義アイテムが何の説明もなく出てきたら噴飯ものだが、マリオのスーパースターはむしろ「待ってました!!」という感じだ。
だって俺達ゲーマーにとっては「スターを取ると音楽が流れて無敵になる」なんてのは物理法則と同じくらい当たり前の事だからだ。
スーパースターとは言うなれば『無敵アイテム』の元祖な訳だが、それを堂々と最後に持って来られたら誰も文句は付けられまい。

何よりルイージと二人で無敵というのがいい。あのシーンは正に
しがない配管工の兄弟『マリオブラザーズ』が、
キノコ王国の英雄『スーパーマリオブラザーズ』に成った瞬間だった。
タイトル回収成功である。

とにかくお前も劇場で『スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を見るんだよ。わかったかこのマンモーニが。

トマトよりポップコーンを食え

最後に、この映画についての評判についても触れておこうと思う。
というのもこの映画、有名な映画サイト『Rottentomato』やほかの映画サイトでも批評家からの意見がすこぶる悪い。
そして批評家以外の一般視聴者からの意見はすこぶる良い。

(俺は結構趣味でRottenntomatoのレビューを読んだりするのだがここまで割れるのは珍しいと思う。)

ではなぜこのようなことが起きているのか。それはまだ混沌の中…
ただ俺が思うに、そもそもこの映画は"映画ではない"からだと思う。
Twitterでも言ったが、この映画はマリオのゲーム中に流れるムービーの超ウルトラDX豪華版スペシャルのようなものだ。
つまり、この映画単体では成立していない。

あるレビューで「この映画は商業主義的で魂が無い。」という物を見かけたが、魂が無いといのはある意味その通りだ。

これはいわばゲーマーの夢。普段喋らないマリオのカッコいいイベントムービーが見たいという、一回くらいは考えたことがあるアレだ。
どのシリーズかに関わらずマリオで遊んだ思い出。マリオに関する知識。
それらがこの映画の根幹だ。
だからいかに多くの時間をマリオを割いたかによってこの映画が持つ熱量は変わって来るし、それはお前の内側にしかない。

それ以外の事は二の次。故に映画単体として見た出来はイマイチだ。
ついでに言えば子供向けっぽい仕上がりなのにメインテーマが
「親に認められたい」という大人世代に共感を求めるようなチグハグさもある。
決して完成された映画ではないし傑作でもない。
でもいいじゃん。これは紛れも無く俺達"ゲーマー"に向けて作られた映画だから、俺らにとってのハイスコアならそれでいいじゃん。


なのでもしお前のDSのボタン周りの塗装がハゲているなら、今すぐチケットを握り締めて映画館に行こう。
きっとまたマリオをプレイしたくなる、
そういう最高にワクワクする映画である事は間違いないから。

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