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#4 すきな映画でその人の価値観が分かる

これからわたしにすきな映画を聞かれた場合、
わたしはあなたのことをもっと知りたいと
思っています。
知らんけど。


映画と価値観は結びつく、説


信頼できる男友達のすきな映画が
『天使のくれた時間』と
『インターステラ―』だった。
まあ、今は絶交してしまったのだけど。
この件は男女の友情は成立するのか回で
詳しく語るとして、
わたしは彼におすすめされて
以上の2本を初めて観たのだった。
そして、ああ、この映画がすきな彼は
人間として尊敬できるなと率直に思った。
アニメ映画がすきだと答えた人もいたから、
余計に彼の感性が際立って思えたのかもしれない。

父親のすきな映画は『アルマゲドン』だ。
父親が観る数少ない洋画。
いや、直接すきだと聞いたことはないのだけど、
放送されていれば必ず観てるし
その度に泣いている。
だからきっとすきなんだろうと思っている。
娘の立場として『アルマゲドン』がすきなのは
ちょっぴり嬉しい。


わたしのすきな映画


『ローラーガールズ・ダイアリー』一択。
もう何回観たことか…セリフも覚えてる。
登場人物全員に人間味があって輝いてる。
簡単に言えば女の子たちが
ローラースケートをする話。
昔はオリバーがかっこよく見えたなあ。
今はなんだこの男、と思うのに…
成長したね、わたし。
この映画は何がそんなにいいの?
と聞かれても上手く説明できない。
とにかくいい!のだ。

こういうとき、連想されるのが
『First Love初恋』(Netflix配信)のワンシーン。
八木莉可子演じる高校時代の也英がこう言うのだ。

「だって好きなんだもーん」

Netflix 『First Love初恋』より


(ちょっと眉毛を動かす仕草が
 可愛いので観てほしい。2話目!)
とにかく、本当にすきになものは理由などない。
ただただすき、それだけのことなのではないか
と思ったりする。

映画に何を求めるか

わたし自身、映画を娯楽として消費するとともに
人生の教訓を見いだしているところがある。
この映画ってこういうことが
言いたかったんじゃないかな、みたいな。
『ローラーガールズ・ダイアリー』は
挑戦すること・好奇心をもつことの
素晴らしさを教えてくれた。
心に残ったセリフ・翻訳はメモすることもある。
同じ映画を観て何を思うかは人それぞれだけど、
やっぱりそれなりにかっこいいことを
映画からすくい上げる人にわくわくする。

一緒に生きていくならこういう風に
心の機微を感じ取れる人がいい。
でも、別にアニメ映画でもいい。
「だってすきなんだもーん」って
熱量を伝えてくれれば!
深いこと、かっこいいことを語れる人か
すきなことへの語彙力が0の人の
どっちかにきっとわたしは弱いんだろうな。

母親にも好きな映画を聞いてみた。
「え~?クリント・イーストウッドの映画なら
 なんでも好き」
「ミリオンダラー・ベイビーとか?」
「あ!それ!
 でもローラーガールズ・ダイアリーも好き。
 青春な感じ」

やっぱり親子だね。
まあ、『ローラーガールズ・ダイアリー』は
母親が教えてくれた映画だから、
わたしが真似したようなもん。

『ローラーガールズ・ダイアリー』の
女の子たちから発せられるエネルギー、
若さ、青春…
母親がいつまでも若々しい(子どもっぽい)
理由が分かった気がした。


(2025.1.11)