とことん作品と向き合い「熊役」に挑む! ~インタビューリレー⑪ 高橋メロス~
ゲスト紹介
高橋メロス
思考力が優れている彼は、演技や演出についていつも深く考え、試行錯誤し、座組全体のクオリティにも大いに貢献している。卒業公演「夢中」では、熊を演じる。間違いではないです。熊を演じる。「…!?」と思った方、劇場に来て、その目で確かめてください。
本編
〈演劇関連〉 ~舞台人や演劇好きの方必見です!~
ー今回の役どころ/スタッフの仕事を教えてください。
熊役、音響、宣伝美術です!
ー今回の役は、自分にピッタリだと思いましたか?それとも、全然違う!という感じですか?
自分としては全然違うという感じでした。今回のような役をやったこともなかったので、結構手探りでやっています…。
ー脚本を初めて開いた時、どんなことを思いましたか?
何よりもその分量に驚かされました(笑)。社会に対するメッセージ的な部分も多くて驚きましたね。
ー『夢中』の魅力や見どころは何ですか?
40期の集大成ともいうべき濃密なストーリーですね。
ー大学以前に演劇の経験はありましたか?
高校のときに演劇部に所属していました。そのときは主に役者として活動していて、音響関連のことをするようになったのは大学に入ってからですね。
ー演劇を始めたのはなぜですか?
中学の文化祭のときに、役者の人手が足りなくて無理やりやらされたのがきっかけです。自分の学年の文化祭演劇の顧問が持ってきた脚本が面白くて、それがきっかけで役者に興味を持つようになりました。
ー役作りはどのように行っていますか?
まずは脚本を一人で読んで設定をメモして、読み合わせのときの感触などから調整をするといった具合です。
ー脚本/演出/その他部署のプランの発想はどこから湧いてくるのですか?
他の人と話してみて、その会話の中から着想を得ることが多いです。こちらのプランの会話に付き合ってくれる人には感謝しかないですね…。
ーはちの巣座の同期、先輩、後輩でこの人すごい!って思う人は誰ですか?そして、どこがすごいと思いますか?
馬詰先輩の名前を挙げないわけにはいかないでしょう。経験豊富な舞監・音響のスタッフとしてはちの巣座全体を支えてくれています。私のはちの巣座の先輩としても、プライベートでの友人としても、多くの面でお世話になっています。今回も音響スタッフとしていろいろな構想を練っているので、是非劇場で馬詰先輩の音響を体験してみてください。
ー役作りは外枠から作るか内から作っていくのか、どちらですか?
外側からのほうが多いですね。役の土台は設定を基に固めますし、シーンごとの動きなども、どのような動きが要請されているのか、客から見てどう感じるかといったことをメインに考えている気がします。
ーこれからどんな作品をやってみたいですか?
コメディをやってみたいです。始めたきっかけになった劇がコメディでしたし、はちの巣座に入ってからあまりやったことがなかったので…。
ーどんな役をやってみたいですか?
次やるとしたら、久しぶりに等身大の役をやってみたいですね…。大学に入ってから、ほとんどおっさんと人外しかできていません。
ー稽古前に聴く音楽/勝負曲はありますか?
ないです。その時々にはまってる曲を聴いています。
ー演劇は文系のイメージがあります。理系で演劇をする中での苦労はありますか?
同学部・同学科の知り合いがマジでできないことです!今のはちの巣座には工学部は多分僕だけじゃないですかね…?
ー同期のここは直してほしい!教えてください。
ないです。同期は優秀な人しかいないので…。
ー台詞はどうやって覚えているんですか?
赤シートで隠したりしながら気合で覚えています…。結局稽古でやるのが一番覚えられるんですけどね。
ー影響を受けた演劇はありますか?
ヨーロッパ企画というところの劇が一番だと思います。演劇を始めるきっかけにもなりましたし、気持ちいい良いテンポの掛け合いと、すこしふしぎな設定はいつまでも忘れられません。
ーオフの日はどう過ごしていますか?
寝ているかゲームをしています。勉強したいのに、気がついたら睡眠とゲームで休日が終わるのです。
ー演劇を続けるモチベーションは何ですか?
他ではなかなか得ることができない、演じるということができることと、公演を通して交友関係がそれなりに広くなることですかね…?
ー演劇をやっていると、うまくいかなくて落ち込んだり、挫折したりすることもあると思います。どのように対処していますか?
練習すれば何とかなると思って頑張ることしかできないですね。
ー稽古場の雰囲気はどのように感じていますか?
そこそこ仲良く、そこそこストイックにというバランスがちょうどいい雰囲気だと感じています。
ー舞台人として大切にしたいことは何ですか?
舞台を見てくれるお客さんの反応です。面白かったといってもらえるのが自分にとっても一番うれしいんですよね。
〈文化談義〉 ~芸術好きのあなたへ~
ーもし他の芸術系表現系部活をやるなら、何をやってみたいですか?
音楽系の部活に入ってみたいです。DTM作曲同好会音見鶏とか、1回生のときどっち入るかで結構迷いました。
〈神大談義〉 ~大学トークで盛り上がろう~
ーよく使う図書館はどこですか?レビューもお願いします。
自然科学図書館ですね。近くにあるので、時間をつぶすのによく使います。
ー本当は教えたくない、お気に入りのラーコモ…こそっと教えてください。
ラーコモではないですが、工学部棟の自習スペースは結構好きです。
ー好きな学食のメニューは何ですか?
オクラのマスタード和えです。
ー学部では何を研究していますか?
計算機科学についての研究をやっている、らしいです。まだ研究室配属されてないのでよくわかりませんが…。
ーテスト期間の苦労話を教えてください。
勉強しなきゃと思いながら全然勉強に手がつかないことが良くあります。徹夜頼みの勉強になり、最終日のテスト中に半分寝てしまったことがありました。その学期の成績は散々でしたね…。
ー大学生に必要な力とは何なのでしょうか?
自分自身と、自分が抱えているタスクを管理する能力だと思います。大学生になってから叱ってくれる人がいなくなったので、堕落しようと思えばどこまでも堕落できてしまう、そういった環境の中で自分を保つことが大事だなと日々感じています。
〈その他〉 ~演劇に全く興味のない人も~
ー受験勉強はしんどかったですか?
共通テスト対策が本当に苦痛でした。興味ない科目もガッツリ勉強しないといけないのはつらかったですね。
ー自分の好きなところ、嫌いなところを教えてください。
自己管理の出来なさが本当に嫌いです…
ー趣味/息抜きの方法を教えてください。
ゲームですね。
ー好きなお笑い芸人は誰ですか?
サンドウィッチマンです。「パンダ」のネタが一番好きです。
〈最後に〉
ー改めて、公演に向けた意気込みをどうぞ!
ベストを尽くします。よろしくお願いします。
神戸大学演劇研究会はちの巣座
40期卒業公演
『夢中』
3/1 11時~、16時~
3/2 11時~
神戸大学シアターD300にて上演。
500円+カンパ制です。
ご予約はこちらから可能です。