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【出会った人➀】豊かな能力を活かす難しさ~才能を活かす空間~
「アイくんの色が青だったから」
その人は順調に力を付け
いつの間にか友人を増やし
多すぎない頻度で私の元に質問に来て
他愛のない会話をする
そんな日々を過ごし
その人は無事目標を達成しました。
最後に皆で集まって会食した際に
こんなにも饒舌に話すのか
と思うほどに話しかけるその人
「貴方の話は面白かった」
「そんなことないよ。〇〇先生の方が面白いでしょ(笑)」
「いや、貴方は他の人とは違う」
「どこが?(笑)」
「アイくんの色が青だったから」
「?????」
その人は突然『色』で表現してきました。
その人なりの観点があるのは分かるものの
非科学的な事を基本的に信じない私には
すんなりと飲み込めない表現。
戸惑いながら戸惑いを隠しながら
話題を変えてその場をやりすごしました。
そのようにしてその人は
豊かな才能と
独特の雰囲気を持った
『少しだけ特異な学生』として
巣立っていきました。
数日後
「先生、おひさしぶりです」
のメッセージに返信してから
その人の人生に
ほんの少しだけ触れる10年が始まることとなりました。
つづく