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【詩小説】珈琲の雫

こぼれた こぼれた

珈琲 こぼれた

私の手から

離れた 離れた

珈琲の雫(しずく)


ベンガラ色の雫は

しんどさ と言う
少しの苦味

もどかしさ と言う
少しの酸味

どんなに、しんどくても

どんなに、もどかしくても

這いつくばって生きてる


切なさ と言う

少しの酸味

サヨナラ と言う

少しの苦味

どんなに、恋い焦がれ

どんなに、悲しい出来事でも

私は いま 生きてる

どんなに、カッコ悪くても…

いま を生きてる


珈琲が こぼれた

私の手から 離れ

地上に降り注ぎ

やがて 私にもどる

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Luceさんのイラストに当て書きさせていただきました
シンプルですが、デザイン性が高く魅力的だったので書いてみました

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