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【短編小説】ランタン灯せば

三連休の2日目
ボクは物置きを片付けていた

ふと、ホコリだらけのランタンに目が止まった

このランタンは学生時代、付き合っていた彼女からのプレゼントだった

電池式で外でも室内でも使えるもので
2人でキャンプやBBQするのに持って行ったり誕生日やクリスマスには室内で使った

部屋に持って行きランタンのホコリを
拭きとり電池を入れた

ぼんやりと明かりが灯(とも)る

ランタンの明かりを見つめていると
なぜだか彼女の [ふくれっ面] が浮かんでくるのだった

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「はいはい わかったよ ボクが悪ぅございましたw」
と言うと

「はい は、1回ですぅ」と
頬を膨らませて言うキミ

あまりにも可愛らしくてボクは
クスッと笑うとキミはムキになって
「ちゃんと謝りなさーい!!」
と言ってくる

そんなキミをギュっと抱きしめた

「もうっ 怒ってるのにぃw」と
照れくさそうにキミは笑った

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ランタンの明かりは
ほんわか優しくて
暖かくって
まるでキミのようだ…

思い出にふけりながら
穏やかな時が流れていった…


開けっ放しの物置き

放置されたガラクタ達は
いつ戻るかわからぬ主人を
のんびり日向ぼっこ しながら待つのだった

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