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【男女サシ劇】桜色の日々に紙袋を抱えて
🌸30代 女性
同棲中か結婚生活をおくっている
心は乙女でキュンキュンしている
🍀30代 男性
同棲中か結婚生活をおくっている
真面目で少々 言い方が古臭いw
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🌸長い髪を、お団子に結い上げ
アナタの帰りを待つ
🍀今朝の彼女は、不機嫌だった…
🌸アナタが好きだと言ったから
ずっと、この髪型をしている
🍀お弁当を渡してくれたのだが…
"つっけんどん" で目も合わせてくれなかった
🌸アナタが似合うと言った
あの日から ずっとだ
🍀理由はわかっている
昨夜、彼女を『お前』と呼んだからだ
🌸ゴムを口に加え、両手で髪をたくし上げる仕草がセクシーだとアナタは言った
🍀「私は、アナタの所有物ではありません!名前があります!」
と言ったっきり口をきいてくれない
🌸髪を結う度にアナタの言葉を思い出し頬を桜色に染めてしまう
🍀「すまなかった」と、すぐ謝罪はしたのだが…お気に召さなかったようだ
🌸少女のようにハニカミ
乙女のように心トキメク
そんな自分が鏡に映るのだ
🍀花をプレゼントしたら
どうだろう??
いや…彼女の好きな花も知らない
🌸後ろ髪を確認する為に
くるくるっと回ってみる
🍀ちょっと大げさすぎる気もするし何よりも恥ずかしい…
🌸回るとフレアスカートが
ふわっと広がり裾がゆれる
🍀うーむ…どうしたものか…
🌸「あははっ♪私ったら年甲斐もないわね」
🍀スーパーの前に屋台が出ていて
暖簾(のれん)の『たい焼き』の文字が風にゆれていた
🌸急に恥ずかしくなってスカートを手で おさえた
🍀たい焼きなら彼女の好みは覚えている!
餡子(あんこ)の一択だ
🌸そろそろ あの人が帰ってくる
シチューを温め直さないと♪
🍀「もっと気の利いた物をよこしなさいよ!」と言われてしまうだろうか…
🌸くるくるっと、お玉を回しながら鼻歌を口ずさむ
湯気でメガネが、くもってしまう
🍀考えたってしょうがない
成せばなる!当たって砕けろ!
🌸あっ!そう言えば
彼とケンカ中だった
🍀たい焼きの入った紙袋を抱え
彼女の元へと急いだ
♪ピーンポーン
玄関扉が開く 玄関扉を開ける
🌸「おかえりなさい♡ 」
🍀「ただいま…」