【短編小説】アナタがアタシを抱く理由
雨が降り出した
突然に…
だからするわけ?
なんか理由をつけちゃ~
抱くのよね…
「愛してるから」じゃないのよね
アタシが願う理由は、一度も言ってくれたことがない…
アナタは 正直なのか
馬鹿なのか…
口じゃ なんとでも言えるでしょ?!
利口になりなさいなっ
「愛してるから…しよっ」って言えばアタシは喜んでシッポふるでしょ~よっ
その一言で、これからもアタシを好きなだけ抱けるのに
ホント馬鹿な男(ひと)
嘘をつけばいいのに
口だけなら、いくらでも言えるのにさっ
ホント馬鹿な男(ひと)
そんな馬鹿に惚れたアタシは
もっと馬鹿…
雨がやんだ
はいはい…するわけねっ
雨がやんだからw
馬鹿げた理由w
いいわよ 抱きなさいなっ好きなだけ
雨の代わりに汗を流しながら
抱き合った