【短編小説】ブルーバード
ブルーバード
さあ 飛んでいけっ!!
お前は 自由になったんだ
小さき 籠(かご)から解き放たれ
自由に羽ばたけるんだ
ブルーバードは
羽根を いっぱい広げ
空高く羽ばたいた
雲一つない空と
一体化するかのように
吸い込まれるかのように
生き生きと飛び回る
のびのびと
自由に
俺は 籠(かご)から解き放たれ
飛び回る お前を見て
" 良かった " と思いながらも
どこか寂しさを感じていた
俺が決めたことなのにな…
ブルーバード
俺は お前に依存していたんだ
悲しい時
イラついた時
機嫌がいい時
お前に 語りかけて
気持ちを落ち着かせていたんだ
欠かせない大切な友に
なっていたんだ
俺にとって お前は
突然 空が闇で覆(おお)われた
ブルーバードの目の前に
黒いカラスが立ちはだかった
カラスは ブルーバードを食らった
俺の目の前で 食らいやがった…
俺は 身動きできず
黙って見ていることしか 出来なかった
跡形もなく お前は 消えてしまった…
ブルーバードよ
お前は つかの間の自由を
楽しめたのだろうか…
そうだったらいいな…
さよならブルーバード
空っぽになった籠(かご)を抱え
むせび泣いた
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ブルーバードは Twitterの青い鳥
黒いカラスは 『𝕏』エックセズを現してます
鳥に例えて綺麗な感じにしていますが、ワタシ自身 かなりの衝撃でした
そんな戸惑いと悲しみを作品にしてみました
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