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【男女サシ劇】移り気な君は紫陽花みたいだ
人物紹介
🍀:🌷とは腐れ縁。ずっと友達だったが数ヶ月前から付き合っている
ちょっと内気で奥手な男性
🌷:🍀とは腐れ縁。ずっと友達だったが数ヶ月前から付き合っている
ちょっと強気な女性 ツンデレ素質アリw
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🍀ナレ:
最近の彼女は、ぼーっとしていることが増えた。俺といても つまらなそうだ…
🌷ナレ:
彼に不満は無い…無いんだけど…無いんだよ何も
🍀ナレ:
彼女が何を考えてるか、なんとなくわかる。だから 聞けないんだ
🌷: 「…あのさっ…」
🍀: 「ちょっと待って!!」
🌷: 「なっ なによ」
🍀: 「あの…さっ 別れたいって言いたいの?」
🌷: 「ううん。 別れたいとは ちょっと違う」
🍀: 「あっそうなんだ…よかった…
じゃあ どうしたの?」
🌷: 「友達に戻りたいなぁって思ってさ。友達として付き合ってたい」
🍀: 「それじゃ付き合ってる意味ないでしょ…」
🌷: 「じゃあ…別れる?」
🍀: 「なんで疑問形なんだよ」
🌷: 「だって別れたくはないから」
🍀: 「恋人の関係をやめたいってことなんだね」
🌷: 「うん…いい?」
🍀: 「もう俺のこと好きじゃないってこと??」
🌷: 「好きだよ!友達として!!」
🍀: 「へー」
🌷: 「なんて言うか…しゅき♡って感じの好き。わかる??」
🍀: 「愛の重さが違うってことかな?あくまでも友達に対する好きなんだね」
🌷: 「私たちってさっ幼なじみで、ずっと友達って言うか親友だったじゃん?!」
🍀: 「そうだよ。友達のままズルズルしてたくないから俺、告(こく)ったんだよ」
🌷: 「アンタから告ってくれるとは思ってなかったからさっ嬉しかったよ。私も好きだったし」
🍀: 「なら…なんで…」
🌷: 「付き合ってもズルズルなんだよ…」
🍀: 「えっ!?」
🌷: 「友達の時と、なんにも変わってないの!!」
🍀: 「変わってるじゃないか!!友達のとき以上にキミを愛してるし、癒されてるじゃないか!!」
🌷: 「恋人同士だからこそ 心配すること不安になること増えたの」
🍀: 「だったら話してくれればいいじゃん!!なんでもさっ」
🌷: 「恋人だから言えないんだよ…傷つけたくないから…嫌われたくないから」
―――しばし沈黙――――
🍀: 「…君ってさアジサイみたいだね」
🌷: 「アジサイ??」
🍀: 「アジサイって、少しずつ色が変化するから" 移り気"って花言葉もあるんだ」
🌷: 「はぁ?! 何それ!!私が浮気性って言いたいの!?」
🍀: 「違う違う! コロコロ表情変えるとこがアジサイみたいだなぁって思ってさ」
🌷: 「なんでアジサイと私が似てるのよっ」
🍀: 「ほら 今だって 不貞腐れてる。可愛いなぁ そんなところも」
🌷: 「なによっ急に 照れるじゃん…」
🍀: 「最近さっ笑顔が少なくなっていることに気づいてたんだよ…」
🌷: 「………」
🍀: 「だけど見て見ぬふりした。だって君を離したくなかったから…」
🌷: 「ごめんね…」
🍀: 「なんで謝るんだよ。謝るのは俺のほうだ…ごめん」
🌷: 「しんどいの…」
🍀: 「そうか…」
🌷: 「アンタに染まりたい自分と自分らしくしていたい自分が、ぶつかり合って苦しいの」
🍀: 「わかった…ごめん 苦しい思いさせて…友達に戻ろう…」
🌷: 「うん…」
🍀: 「友達に戻ったらさ 遠慮なく、なんでも話せよ。」
🌷: 「わかった。ありがとう」
🍀ナレ:
アジサイのような君の心からの笑顔が
見たいと思った
「やっぱりアンタがいい」と言って戻ってきて欲しい
"移り気"であって欲しいと願ってしまった