天拝の湯が愛される理由。
レディースデイを利用して、天拝の湯(男湯)に行ってきた。
サウナ界では有名な天拝の湯。このイベントのために、県内だけでなく東京からもサウナーが集まっていた。
今回イベントの特典として、特別に浴室内の撮影ができた。そこで今日は、私が感動した天拝の湯の魅力を書くことにした。さっそく1位からいきましょう!レッツゴー!
1位 柴田さんのアウフグース
先着11名しか受けられない、不定期開催のプレミアムアウフグース。こちらもイベントの特典として初体験した。これがもう衝撃的だった。
時刻を迎えると、装束姿の柴田さんがサウナルーム(さうな鎮守杜)に入ってくる。そして鳥居向かい手を合わせた。
一礼が終わると、ロウリュウがはじまった。サウナストーンのじゅうじゅうという音が、部屋全体に鳴り響く。和太鼓のBGMが流れ出だすと、タオルを持った柴田さんが、縦横無尽に舞いはじめる。
80度を超える室内で、10分を超える華麗なタオルさばき。目の前で行われる圧巻のパフォーマンスに、私はただただ驚くだけだった。熱さを忘れ、柴田さんを食い入るように眺めていた。
ラストに近づくと、柴田さんがさらに暴れだす。地面を数回、強く踏み鳴らすと、アロマ水が入った水桶をぶん回す。そして水桶のアロマ水を、サウナストーンに一気に投入。室内の温度とサウナーたちの興奮が最高潮に達し、アウフグースは終了した。
ブラボー!!!!!!!!!私は心の中で叫び、大きな拍手を送った。この日の経験は、忘れられない思い出となった。
2位 唯一無二のサウナルーム
天拝の郷には、二種類のサウナルームはある。一つはアウフグースが行われた「さうな鎮守の杜」と、もう一つがセルフロウリュができる「さうな天満宮」だ。
「サウナ天満宮」は、薄暗い空間に、サウナストーンがぽつんとあるだけだ。しかしきちんと壁を見ると、太宰府を連想させる梅花のモザイクアートと、耳をすませば、和のBGM。
森を散歩しているような、はたまた神社に参拝しているような気分になる。普段、サウナに入るだけでも、しっかりと五感が研ぎ澄まれるのに、「サウナ天満宮」に入ると、心まで洗われていくのを実感した。
サウナの締めは、ヴィヒタならぬ榊で身体をたたき、身体を清めていく。「和」をテーマにした唯一無二のサウナは、きっとここでしか味わえない。
3位 休憩スペース
サウナで本格的に「ととのう」ために、休憩時間も欠かせない。サウナで熱くなった身体を、水風呂で一気に冷まし、そのあと休憩をとる。
この一連の流れをとおして、頭がすっきりしたり、幸福感を得るような感覚になる。この状態がそう。「ととのう」だ。
究極の「ととのい」を感じるために、天拝の湯は、休憩スペースにも力を入れている。あるときは寝そべりながら、
またあるときは山々や星空、夜景を見ながら休憩する。
忙しい現代社会。デジタルツールに一切触れず、こうしてのんびり過ごす時間が、なんだかとても贅沢に思えた。
番外編 浴室内がきれいすぎる
長くなったが、最後にどうしても伝えたい。実は1位にしようか悩んだくらい、感動したこと。それは浴室内の清掃が、隅々まで行き届いていたことだ。
きれいに積まれた桶の数々。
まっすぐ一列に並んだ椅子と桶。入浴中、スタッフがさりげなく現れては、自然な様子でゴミを回収し、椅子と桶を並べているのを何度も見かけた。その間にお客様と楽しそうに話す姿と、マスク越しでもわかる笑顔が、とても印象的だった。いつ何時天拝の湯に訪れても、快適な時間を過ごせそうだと想像した。
天拝の湯が愛されているのは、特別なサウナがあるだけではない。スタッフ一人ひとりの心配りが、お客の心と身体を癒し、そして人と人とをつなぐ場所を作っているからだ。
天拝の湯、えぇ湯だなぁ。