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【シャニマス】復帰初心者がリリース6年目にして初めて読んだ真乃W.I.N.G.コミュ感想

はじめに

note始めよう!の意気込みを記事にしたのが一昨日の昼過ぎ。とりあえず書かないと意気込みだけで終わりそうなので書こうと思います。
記念すべき最初の記事は、櫻木真乃W.I.N.G.コミュ!です!
サービス開始から1か月経った頃ぐらいに皆書いてそうなテーマですね。今は2024年3月、流行りに乗る乗らないとかの次元じゃない。これを書くにあたって他の人の感想も見てみようと思い少し調べてみましたが、世間はシャニアニについて激論を交わしており、新米Pが素朴な感想を述べているような場所はあまり見当たりませんでした。それに加えてシャニソンのサービス開始やアイマスの新ブランド誕生など、最近はコンテンツの供給がものすごい勢いで行われています。TLを見ていると徐々に胃もたれしてきて、いつの間にか自分が消費活動に消極的になっていることに気づき始めたこの現状は嘆かわしいものです。閑話休題。
要するに自分は、今からシャニマスに触れるような人たちが先頭の方で最新情報を追っている人たちとの間に感じるかもしれない距離を埋めるような、そういう作業がしたいと考えています。それと同時に、このnoteはオタクとしての自分を手放さないためのボケ防止トレーニングのような行為なのかもしれません。前説が長すぎるのでそろそろ本題に入ります。


第一印象

まあ普通かもな、、

いざプロフィールを見てみると、正直コメントに困る。まあスタンダードになるキャラとして創られたっぽいなというのが第一印象だった。4月生まれだし。強いて言えば特技欄のとこかな、、特技ってことは鳥に好かれるテクニックを持ってるみたいな?でかめの猛禽類とかもいけるとしたらすごくね。
という風に、すごく心を惹かれたかというと最初はそうでもなかった。また私は真乃より先にノクチルとシーズではW.I.N.G.優勝済みであり、最初にそちらを選んだということはそもそも惹かれるキャラデザインの方向が違うのかもしれない。だがしかし、シャニマスのアイドル達を一見しただけで判断するのは愚かであると先の2組で学んだので、私は櫻木真乃を知りたいと思い至ったのだった。

op. 「公園の歌声」

真乃といえばこの顔

あらすじ
社長とはづきさんのお決まりの流れの後、プロデューサー(以下P)は公園で鳥に囲まれながら一人歌う少女に出会う。
彼女の中に何か光るものを見たPは彼女をスカウトするが、その場では断られてしまう。しかし数日後、Pと再会しもう一度スカウトされた真乃は、アイドルになることを決心したのだった。

感想
おー導入っぽいぞめっちゃ。Pが真乃に声をかけた瞬間、何かが一斉に飛び立つ音が聞こえた。鳩さんである。羽音の数からして、そこそこの数がその場にいたようだ。ここで出てくる鳩はよくいる灰色のやつじゃなくて全部白いやつな気がする。知らんけど。
思ってたより何というか童話のような出会いで、開幕から「これがシャニマス本来のバイブス...!」とちょっとテンションが上がった。
また、アイドルになると宣言したシーンは、Pの押しに負けたというより自分の中で何かスイッチが入ったように見えた。Pと再会するまでずっとアイドルになるか考えてたみたいだし、こう見えて元々なんか燻ってた人なのかなあと予想してみる。

シーズン1.「自信のありか」

その悩み、ピーちゃんにはちょっと荷が重いと思います

あらすじ
いつもの公園で鳥に話しかけている真乃。どうやらアイドルとしてやっていけるのか不安らしい。同じユニットのメンバーと比べても自分には素質がないのでは、と悩む真乃にPは励ましの言葉をかける。

感想
ピーちゃん、名前の割に鳴き声めっちゃフクロウ

プレイヤー目線では日々のレッスンとか、その辺の解像度がいまいち高くないので真乃の悩みに寄り添いきれないのが歯がゆかった。
また、真乃の不安が漠然としているのは、まだアイドルとして手応えを感じられていない、場数踏んでない時期のあるあるに見える。自分もバンド始めたてのとき、というか今もたまにあるのである程度理解できるかも。
それと、他人から受けた励ましやアドバイスをめちゃくちゃ素直に受け入れるところが目についた。Pへの信頼が窺えるこういう描写好きです。
今のところPといないときは鳥と一緒の場面しか見ていないが、この子は高校でどういう認識をされてるんだろうか。人付き合いが得意とは言えないだろうし、いわゆる不思議ちゃんみたいな捉え方をされてるのかもしれない。「櫻木って実はアイドルやってるらしい」の会話、された日には学年がどよめくでしょうね。多分、真乃より「普通」って言われるような子はいっぱいいるはずで、真乃がアイドル活動してるってのはそういう人達がアイドルやってるよりも衝撃的だろうな。
ていうかこの辺で気付いたけど、この子かなり浮世離れしてるな!鳥に好かれるっつーか鳥と生きてるもんねこの子。真乃が念能力使えたら絶対に鳥具現化させるやつになると思う。

シーズン2.「ありのままで」

求められているのは癒し

あらすじ
こなした仕事に手応えを感じられず、未だに自分がアイドルであることに疑問を抱く真乃。それに対しPは、真乃は自然体で他人を癒せるアイドルなんだと説く。

感想
真乃が自分の強み、武器を知る重要なコミュ。真乃の才能とは、普通に生きているだけで他人を癒せる点であるらしい。

選択肢で「まずは深呼吸を」を選んだ場合に、深呼吸する真乃を見て「真乃だから可愛く見えたんだね」って言うPはさすがに気持ちわりいって。真乃の癒しパワーの前ではPでさえ思わずそういう態度になってしまうのかもしれない。
ここで言う「癒し」は、ハリネズミカフェでハリネズミを見て癒される、みたいなニュアンスで言われている気がして全体的にちょっと嫌だった。その扱いで合ってんのか?というか、16年間普通に生きてきただけの人間を引っ張ってきて、見てるだけで癒されるこんなに可愛い生き物がいるんだよ!と言って見せてる風に感じたからかも。まあ本人が嬉しそうだからそれで良いんだろうねきっと。

シーズン3.「頑張りすぎ」

この疲れ方は彼女にしか許されない

あらすじ
自分を応援してくれる人を認識し始めた真乃は、ますます日々のレッスンに精を出す。それを喜びながらも少し危険だと感じたPは、真乃に頑張りすぎないことも大事だと伝える。

感想
周りからの応援に100%で応えられる素直さがすごい。正直、ファンの声援をここまでモチベーションに還元できるタイプだとは思わなかった。まぶしいぜこの純度。
ちょっとハイになっているようにも見えたが、Pに宥められるとすぐに聞き入れるのはさすが。相変わらずPのこと親ぐらい信じてる。

シーズン4.「自分を信じて」

出番前あるある

あらすじ
今までよりスケールの大きい仕事に緊張してしまう真乃。プレッシャーに押し潰されそうな中、Pの言葉とファンの声援を耳にした真乃は自信を取り戻す。

感想
ホームじゃない環境の恐さ、いつもユニットでまとまって仕事してるんだとしたらこんなん自分だったら一回吐いてるかもしれない。
ここまでくると、もう真乃の気持ち一つで良い仕事が出来るという段階まで来ていそう。自信を取り戻すきっかけがファンの声援というのが少年漫画っぽくてアツい。王道最高。
しかし、このコミュで最も印象に残ったセリフはこれだった。

すごいセリフ

プロデューサーさんは間違ったことを言いません
て。信頼のレベルをちょっと超えてる気がする。純粋な信頼があればここまでのことを言えてしまうのか。すっごい言葉選びだな、と思った。刷り込みと言うと真乃とPが歩んできたここまでの過程を全て無視することになるから適切ではないが、それほどの太い軸を感じさせるセリフだった。
覚悟を決めてアイドルになる瞬間。櫻木真乃は信じた人間を心の底から信じられる人間だから、彼女からその対象に注がれる想いは何のフィルターもかかっていない純粋なものだと見せつけられた。明確なオン・オフは存在せず、地続きの彼女を聴き手は受け取れる。これを見て自分の中で真乃のキャラクターが固まった。

W.I.N.G.出場決定コミュ


友達って多くても良いことより困ることのが多いと僕は思ってしまいます

感想
エピソードに固有名がないコミュだが、個人的に真乃W.I.N.G.のピークだと思う場面。
人気者になりたかったわけじゃないと思う。というか自分がなりたい自分とは何なのかもわかっていなかった。言葉にすると何の引っ掛かりもないが、何かが変わるかもしれないと思ってアイドルになった。自分は他人を癒せるらしい。だったら一人でも多くの人にそうしてあげたいし、それを続けられているのはそうしてもらった他人たちが今自分を支えてくれているから。アイドルに限らずとても普遍的なことで、創作物でしか味わえない尊い営みだと思う。なぜ真乃がシャニマスでこの位置に立っているのか、その理由がここで理解できた気がする。

泣いちゃうって。


その後、「これからは自分を信じてみようと思う」という真乃。もうこれがゴールだって。Pをはじめ他人のことは信じ抜けるのに、自分のことは信じられなかった。俺が信じるお前を信じろのカミナの兄貴方式でしか自分を信じられなかった彼女が、お前が信じるお前を信じられるようになるその第一歩を踏み出した瞬間である。これはW.I.N.G.優勝させないと駄目なやつ。

W.I.N.G.優勝

真乃が優勝した世界線の日本は平和になります

感想
本当に感極まったような声してた。声優さんてすごい。今までありがとうございましたはちょっと「えっ」てなった。

ed. 「これからも飛んでいきたい」

あらすじ
W.I.N.G.優勝後、出会ったときのように公園で一人佇む真乃。これからもアイドルとして羽ばたいていきたいと改めて決意する真乃をみて、プロデューサーも彼女を全力でサポートしていくと誓うのだった。

感想
W.I.N.G.ってユニットで出てたんだ。衝撃の事実。
全てが終わっても、まず周りの人間に感謝したいという真乃。人前に出る仕事してる人間として理想的な性格だ。皮肉っぽくなってしまったかもしれないが、結局それが大事だし迷わず口に出せるのがまじで大事だと思う。
Pがここまでで一番クサいことを言いまくる。このシナリオを通してちょいちょいPのセリフが鼻につくタイミングはあったが、後で追加されたアイドルのシナリオに比べてこの時期はそれが多い気がする。週刊連載の初期でありがちなキャラ固まってない現象とこれは同じなのか。こっちはあと30人弱読むねんぞ。
先に述べたように、私はW.I.N.G.出場決定のタイミングがクライマックスだと感じたのでエンディングは思ったより淡白な印象を持った。まあ、これからのイベントを考えるとここで集大成っぽくしすぎても仕方ないよね。

総括

新しい王道

真乃と周囲の関係性やストーリーラインに、今後揺らぐことのない普遍性を強く感じた。素の自分で行動した結果としてこうなっているわけだから、めちゃくちゃアイドルに向いてるのかもしれない。
ほんわかした雰囲気ながらも、ストイックな面がたくさん見えて芯の強さを感じられたのも良かった。ふわふわしているのに努力家みたいなキャラって意外と見たことがなかったし、それでもキャラクターの要素が全部生きていたのがすごい。

あとがき

補足として、私はアイドルマスターシリーズをこのシャニマスしか遊んだことがない。だからなんとなく、アイマスの各ブランドに居る看板的なアイドルは(真乃も含めて)普通の女の子というのが一貫したデザインなのかなと勝手に思っていた。しかし、今は自然体を見せる癒し系のアイドルがそこに立っている。真乃は他人との向き合い方がとても理想的なアイドルのそれだし、そこに看板たりうる所以があると思うのだが、それよりも少し表面的な部分での真乃のキャラクターデザインはなぜこうなんだろうか。
ありのままの自分がアイドルになれる、というのは感覚的に今っぽいなと感じ取れる。それをテーマとして扱いつつ、逆にアイドルになることで自分を見つけることがテーマとして扱われている。ような気がする。これだけですごい文字数になりそうだから別で記事書こうとおもいます。
初めて書いたので全くまとまっていない上に5000字を超える地獄のような感想文でしたが、読んでくださった人には心からお礼したいと思います。ありがとうございました。

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