私の119事件、事の顛末。
11月9日の朝の4時過ぎ、家に何かがぶつかった大きな音で起きて外出てみたら、ドアの外にはジンジャービアの瓶がころがっていた。
4LTミルクの容器も転がっており、壁にはミルクの滴る跡があった。
皆既月食の朝方。月は西の空。
満月の日はおかしな客が多い
以前、空港で勤めていた私の相棒の言葉。
以前にも朝方、
家に何かが大きな音でぶつかるようなこういうことが何度かあったのだ。
その度に、起きて外に出てチェックするものの
何もわからないままであった。
でも、今回はジンジャービアの瓶。
ちょっと気味が悪くて、
上の階で寝ている相棒を起こして(私は下の階に 別々に寝ている)、
『外にジンジャービアの瓶がころがっていて』と話すも、
起き抜けの頭には理解しづらいようで、下に来てみてもらった。
そのジンジャービアの瓶は見覚えも飲んだ覚えもないという。
それから、家の上の階から敷地を
不審者がいないか外をトーチで照らしてみてたんだけど気配はみあたらず。
いきなり、
隣の屋根に石が当たる音がして
程なくして、
隣の子供 Bが(13歳位)がベランダに出てきて、『うちも何かを投げられた』という。
じゃ、一緒に外を見回ろうということになった。
隣の子供 Bが、私達の家のベランダから見たらよく見えるんではないか?と提案されたが、
基本、家に人は入れたくないし。ましてや、未成年をいれたら後々色々面倒なことになる。
その子に、父親のことを聞くと、今日は夜勤でいないのだ という。
我々は外を見回った。だけど、人の気配はなく。
その間も彼は、
その子の家の裏口で、彼はこれは犯人のものに違いない帽子を見つけたと言って見せてくれた(でも、その帽子はあとででてくるJのものだった)。
さっき西の林の方に逃げていく物音を聞いたとか、
前にあやしい人々に袋叩きにあいそうになったとか、
聞いてもいないのにハイテンションで語った。
私の相棒は、『B、おまえじゃないだろうな?!』
と冗談で聞くと『まさか!!』という返事だった。
Bは普段からハローと挨拶をしてくれる子だからいい子だと思っていたのだが、
二ヶ月ぐらい前にこんなことがあった。
庭仕事を終えて、家に向かう私の相棒に
数人の仲間とワイワイやってたBがベランダから
ビスケットを投げつけて、お尻をみせられたと。
お尻をみせるのは、相手に対する侮辱の行為だ。
Bの父親にメールで
子供達が春休み前で浮かれているのかもしれないが、こういうことがあった と伝えた。
それに対して、すぐに返事が来て、こっちでなんとかします。すみません とのこと。
それに対して父親から謝ってこいと言われたのだろうけれど、
なぜかBは、『So Sorry』と私にいってきた。
謝るのであれば、本当なら、私の相棒に謝るのが筋だろう。
その件があってから、私達が庭仕事をする場合は、
隣がいない時を見計らってするようになっていた。
洗濯物も中で干すことが多くなった。
そうこうしていると、その子は犬の様子を見てくると言って、一旦家に入った。
なんでかいきなり、同年齢の男の子が出てきて(Jという)、一緒に見回ることになった。
隣の子供 Bには年上の兄がいるという話をなんとなく知っていたので、私はJは兄かと思ったが、後に知ることになるのだが実はただの友達だった(平日の朝4時ですよ)。
見回りをはじめると、たくさんのものが落ちていた。
私のベッドルームちょうど真ん前に、石やたくさんのスパナー、プラスドライバーなどが落ちているのをみつけた。
あとで、警察に持って行こうと思ったので
それを一つの場所にに集めておいた。
合計で八本くらいあった。
しばらく、自分達の敷地と隣の家の敷地を見回っていたのだが、なにも気配はみえず。
私は、Bの言っていた西の林の方まで行ってみたのだが、人影はなかった。
そんなこんなで、私の相棒は車でそこら辺を回ってくると言って
それから散策は一旦お開きにすることに。
協力ありがとうと言って別れた。
車での見回りに
1回目は私も一緒にいったんだけど、
2回目は私は犬が心配なので家で待機し外をみていたら、
また今度は隣の家の目の前にある家の屋根に何かがぶつかる音がした。
それを聞いて私は動画で収めようとしたが、まだ暗くiPhoneには何も映らなかった。
そしたら今度は私たちの家のキッチンに近いところにあるデッキでバンという大きな音が聞こえた。
大きな石が投げ込まれていた。ガラスにもあたったようだったが、割れてはいなかった。
スパナーも窓のすぐそこというところに投げ込まれていた。
引き続き、気配をチェックしていたら、また隣のBの家の前にある家の方でにガンという、屋根に固いものが当たる音がして、それは何度も続いた。
徐々に夜が薄くなってきたその時、隣の家の外で動く物陰が。
かがんだ状態で行ったり来たりするピンクのフーディー、それはBだった。
それから、物を投げ込む黒い腕の影。それは黒いフーディーのJだった。
結局、この子達が犯人だった。
自作自演だった。
以前自分が経験した朝方の謎の怪音は、
きっとこういうことだったのだ。
ようやく全貌が掴めてきた私は
放心状態になった。
また投げる様子が見えたから「Hey, stop it!!」と
大声で叫び私は外へ出た。
Bの家に向かう途中、被害を受けた家のおじさまも起きてでてきていた。
私は簡単な自己紹介をし、以前から私が朝方にあった音の話しをした。
おじさまも同様な被害を受けていた。
私の相棒は初めから彼らがあやしいと思っていたようだった。
被害を受けた家のおじさまの話を聞いた相棒は、すぐBの父親に電話をかけた。
今、こういう状態で、
これから警察に行くというと、
すぐ彼らに謝りに行かせるから、
ちょっとそれはちょっと待ってくれ。と。
そして彼が仕事から帰るのが午後2時くらいになる。とのこと。
私たちはしばらく彼の家の前で、
Bの名前を大声で呼び、出てくるように促した。
が出てくることはなく。
結局、おじさまと携帯の番号を交換し、
何か進展があった場合お互いに知らせあうように話をして
それぞれの家に戻った。
家に帰ると、シャワールームで怯えたアップル君(犬)が震えていた。
それから、30分くらいして彼らが謝罪に来た。
私は感情的すぎるから私の相棒に行ってもらった。
お互いに助け合うのが近隣住民の務めであるのではないか と話したらしいが、どれだけ伝わったのだろうか?
朝4時から起こされて、飛んだ戦争に巻き込まれ、
精神的にとても消耗した私達。
7時位にベランダで多分電話口では父親と話していたのだろう、Bを見つけ私は言った。
なぜ?なぜこんなことをするのだ。
これ初めてじゃ無いよね。
全然面白くないよ、こんなこと。
もし、うちの物が壊れたら、あなたの親が弁償するんだよ。
信用していたのに、君は嘘までついた。
とても悲しいよ。と。
以前のシリ見せビスケット攻撃の謝罪の時のように
『So Sorry』と繰り返し、
その時も言っていた、『どうやったら、埋め合わせできるか?』と。
信用は失われたんだよ。
もう、信用なんてできるはずはない。
そんな者の言う、埋め合わせの話など誰が信じることができようか?
父親曰く、その子はADHDらしい。
メディケーションもちゃんと飲んでないこともよくあるらしい。
でも、
固い物が当たれば物は壊れるし、当たりどころが悪ければ人をも殺せる。
屋根にはソーラーパネル、デッキにはガラス窓があるし。
そのデッキでは夜、犬がDog Doorからでて排便・排尿できるようにもなっている。
タイミングが悪ければ大惨事だ。
ただ、幸運なことに、本当に大きな被害はなくてよかった。
一つのガラス窓には石があったたのか、傷があった。
そうそう、
見回りの際に見つけた、一箇所に集めたスパナー類は
ごっそり全部なくなってた。
多分どさくさに紛れて(証拠隠滅のため?)もってかえったのだと思う。
そしてそれを、前の家に投げてたと思う。おじさま、屋根にスパナーあったの見たって言ってたから。
2時過ぎに父親が謝罪にきた。
うちらは色々飛んできた物等を見せた。
私達はその後、
結局また被害に遭ったりしたら、話がややこしくなると思い、
今日の件は今日の件で被害が大きくなる前にと言うことで警察に行くことを決めた。
警察は殺人未遂ではないから大きく取り締まれない。
次またなんかあった場合は大きく取り締まるから、今回は保険でカバーできるようにと発行された証明のための紙だけ渡された。
警察の対応、それもどうかと思う。
Bの父親が謝罪にきた際に、窓の傷の被害を伝えたら、
うちにはお金がないから、
警察に行ってもいいから、保険でなんとかしてくれとか言ってた。
警察もそれはひどいと言っていた。週に十ドルづつでも払えるはずだと。
父親の対応、本当にそれもどうかと思う。
物音がするたび過剰に反応してしまうため、ろくに眠れないまま朝を迎え、連休を終えたマークは早朝から仕事に。
昨日はこの理不尽な出来事に対する怒り、そして今日はそこなしの不安と悲しみに襲われた。
近頃動悸がやばい50代の私たちの寿命はまた大きく縮まってしまったようだ。
私達、何も悪事してないんだけど。
人嫌いでも、がんばってナイスにやってるつもりなんだけど。
タスマニアに来て私達は、
人に騙されたり、攻撃されたりが非常に多い。
街を歩いていて、Hiとスマイルしても、
目も合わさず無視されることも多々。
ねえ、なんで??
アジア人だから??
男が二人でいるから??
ここには確かにいい人もいるんだけど、ね。
そしてそんな疲れた心を美しいタスマニアの自然は癒してくれるんだけどね。
私達は特に多くは望んじゃいないのに。
エキストリームな事件が多すぎる。
ただただ、そっとしておいてほしいのに。
そして今日の私は、とても悲しい。
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