#イシナガキクエを探しています の考察(第1回)

自分用に整理と現時点(第1回放送後)での考察をとりとめもなく書きます。
大森さん、皆口さん、寺内さんに関係する作品のネタバレを含む可能性があるので、ご了承ください。

【現在の状況に似た怪奇現象は「神隠し」】
誰かが突然行方不明になるのは、怪奇現象的に考えると「神隠し」である。

神隠し(かみかくし・かみがくし)とは
人間がある日忽然と消え失せる現象。神域である山や森で、人が行方不明になったり、街や里からなんの前触れも無く失踪することを、神の仕業としてとらえた概念。古来用いられていたが、現代でも唐突な失踪のことをこの名称で呼ぶことがある。天狗隠しとも言う。

※Wikipediaより抜粋

イシナガキクエは神隠しに遭った可能性があり、それを番組サイドが感知している場合55年前の情報で探し続ける辻褄も多少合う。目撃情報が確かなら55年前に近い年齢で現代に戻ってきている可能性もある。
米原さんの両親が林業で広大な土地を所有していたことからも、森林の神の怒りに触れそうな予兆はなくもない。米原さんの親族は事故や病気でなく神隠しによって次々失踪した可能性もある。
しかし今回は神隠しに遭った対象が明らかに異質な存在であるため、イシナガキクエが被害者であるとは考えにくく、彼女自身が怪異である可能性の方が高い。

【この番組の結末】
この番組の着地点から逆算して考えてみる。
おそらく、視聴者がこの番組を視聴してしまったせいで何かしら手遅れな状態になってしまう気がしている。「祓除」に似た構造で、観終わった頃には儀式が完了してしまってる的な。
たぶんスッキリした終わり方はしない。解決手段の無いものが私たちに丸投げされて終わると思う。

【現時点での結末の仮説】
イシナガキクエとは、知ってしまった者(例の写真を見てしまった者?)が探し続けなければいけなくなってしまう呪い。番組スタッフはこれにより番組まで立ち上げて捜索を続けざるを得なくなってしまった。結局発見できず番組は終わり、呪いの内容がどこかで明かされ、視聴者は特番終了後もイシナガキクエが見つからない恐怖と戦い続ける。

【違和感①55年前の失踪事件を今になって、しかも捜索者が亡くなったのに本腰を入れ始めている】
結局、この番組がイシナガキクエを見つけたとして、何がどうなるのだという違和感。探していた米原さんはもういないし、見つけたところでもう誰になんの得もない。となれば、番組スタッフが探さざるを得ない理由ができてしまったと考えるのが自然ではないだろうか。
それがイシナガキクエ自体の呪いによるものなのか、別の目的を達成するためにイシナガキクエの情報を集めることが必要なのかはまだわからない。
だが、私はこの番組が終わった時、視聴者が「手遅れな状態」になると思っているので、イシナガキクエを認知すること自体にリスクがあるのではないかと思っている。

【違和感②捜索情報のほとんどに意味がない】
55年経っているのに若い頃の写真(しかもAIで補完)を元にした再現写真を出してもほぼ無意味であり、髪や中肉中背も参考にならない。しかしながらそれを元にした情報が集まってきており、スタジオもそのズレに対して言及しない。
しかしながら、個人的にキャストが狂っていく(いる)系ではないような気がしているので、キャストも半信半疑のまま仕事だから座らされているようにも現時点では見える。
あえてこの情報を出すのは、そういった容姿であるという意識付けをすること自体に何か意味があるのか。

【違和感③米原さん自体の謎】
探している米原さん自体あまりにも謎が多い。
・なぜ「家族のようなもの」であるイシナガキクエの写真が残っていないのか?なぜ漢字表記がわからないのか?
・そもそもイシナガキクエは存在するのか?
・親族がみんな亡くなったこととイシナガキクエは関連があるのか?
・写真は無いと言っていたのに、信用していいかと聞いたのちに見せてきたのは何故か?
・写真を見せたのちに亡くなった点と家の中を物色する人たちから、殺された可能性があるか?だとするとここまで殺されずに泳がされていた理由もわからないが…

【違和感④番組自体への不信感】
米原さんとイシナガキクエの関係性に関する情報が少ないのは、番組側が意図的にカットしている可能性もある。「奥様ッソ」がテレビ的演出を活用して不自然を演出していたため、見せ方次第で情報統制や恣意的な誘導ができるというテレビ番組への批判的メッセージを内包している可能性がある。
番組側は情報の全てを提示していないように見えるため、視聴者を利用して何かをしようとしている可能性もある。
次回放送のテロップとアナウンサーの伝えた時間に齟齬がある点も何か意図があると思うが、「全員が狂っていく(いる)系」だった場合その演出に過ぎないという可能性もある(認知のズレを起こす以上の役割は無い説)。
個人的にはキャストは何も知らず仕事をこなしているだけの立場と考えているが、有力な目撃情報に対する追及をあまりしない点で少し違和感がある。元警視庁の人マジでなんのためにそこにいるんだ。

【違和感⑤告知画像と米原さんの写真】
告知動画や写真が、もし番宣のためだけのものでは無く実在の写真であった場合、米原さんの持っていたものより真新しすぎる。これは最近撮影されたものが何かしらの形で流出したものである可能性がある。が、失踪前あたりの年代は既に一般にカメラが普及し始めてたみたいなので、当時のフィルムの可能性も全然ある。しかし画質が良すぎるので、ネガからデータに落としたものではありそうだ。つまり個別の写真ではなく、一連のネガが残っているはず。ボケてないものがネガの時点から選別されてるならわからないが。
問題はそれより、なぜ毎回ボケているのかである。
①ボケるように撮らせている②普通に撮ってもボケてしまう③本来の被写体は景色だが、なぜか写り込んでしまう怪異である④ちゃんと撮れた写真はすべて破棄されている
全て衣装が違うことから、③は無さそうではある。もしこのボケ感で撮ろうとするとイシナガと撮影者の距離はだいぶ近いか、望遠レンズで撮っており、意図的にこう撮影しているようには見える。
写真群のうち室内で撮影されているものがあるのだが、これはボケではなくブレによって表情がわからなくなっているため、①の可能性が高い。あとこの写真は、本来人物の真裏に出るはずのフラッシュの影が右奥に伸びているのが不気味である。つまり撮影者の左横に光源を置いて撮影しているか、右手が上になる縦画角で撮影して横画角にトリミングしていることになる。ネガから起こしたデータだとすればどちらかというと前者だが、彼女が失踪する頃の年代に外付けストロボを持っている撮影者は一般的だったのだろうか。どちらにせよ、この写真からは「こう写したくてセッティングして撮った」感を感じてしまう。

あと、メインで使用されているカブトムシのメス?が写っている画像も異質である。

テレ東HPより

カブトムシといえばジョジョファンならアレを想像してしまうので、天国との関連性を疑わざるを得ない。(が戯言なので無視)
これがカブトムシではなく、エジプトのスカラベ(フンコロガシ的なやつ)だとするなら、いつくか意味が見出せる。
・太陽の運行を司る神である太陽神ケプリと同一視され、太陽は再生や復活の象徴
・スカラベの糞の玉からは、生み付けた卵が孵って生命が出てくることから、自分自身を創造する太陽神を象徴するものとされた(参考:Wikipedia)
「再生や復活」「自分自身を創造」という点に関連性を見出せなくもないが、亡くなった者の蘇生に関わるのだとすれば病死・事故死した家族を復活させるためにイシヌガキクエが必要だったとか、イシナガキクエはまだ存在しておらずこの番組を発端として実像が顕現していくことになるとか、そんなところであろうか。

また、他の画像は被写界深度ボケによって表情が不明になっているが、この画像では意図的にのっぺらぼうにされている。というか、手の質感を見ても明らかにCGモデルであり、実在のものを撮影した画像ではない。これに意味を見出すなら、やはりイシナガキクエは実在しない可能性もある。

【その他】
・イシナガキクエが何かしらの文章やアナグラムになっている説。Twitterでは「遺志、永き、苦へ」ではないかという意見も。「奥様ッソ」では人物の名前に多少の意味を持たせる試みがあったので、米原さんも含め何か意味を内包しているのでは?
・石長比売(イワナガヒメ)との関連性。Twitterを見ると、「石長比売」「菊理姫」との関連性を考察するツイートが見られた(菊理姫の方はピンと来なかったので割愛する)。Wikipediaによると、石長比売は岩の永遠性を表すもので、その名義は「岩のように長久に変わることのない女性」と考えられるらしい。55年前の姿のまま在り続けている存在なのだとすれば捜索情報をあのままにするのも頷ける。瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の元に嫁いだがブスだったため送り返されたエピソードがあるらしく、イシナガキクエの顔がぼやけていることと関連性があるかもしれない。
・何かを探しどこかへ到達するという仏教や神道の儀式をオマージュしている説。フェイクドキュメンタリーQにおいて、胎内めぐりからのインスパイアと見られる作品があったことから、今回も何か宗教的な要素を含む可能性がある。しかしながら私は詳しくないのでわからない。
・人物画像をAIで補完したことから、生成AIの奇妙さを一連の番組で擬似的に表現しようとしている説。TwitterでAIとの関連性の考察を見て現代的だし面白いと思った。ChatGPTでやったことある人はわかると思うが、友達のアマチュアバンドなどネット上の情報が少ないものについて聞くと、AIが創作した実情にそぐわない説明やエピソードが展開されることがある。視聴者それぞれが「イシナガキクエ」という不明情報を入力されたAIとなり、微かな記憶や部分的な一致からそれらしい情報を集め、イシナガキクエがまるで存在するかのように不確定な出力をしてしまう、といった感じか。でもたぶん関係ない。

【おまけカス考察:イシナガキクエ事件、ワンピース説】
イシナガキクエは複数存在する生きたポーネグリフで、それを辿ることでお宝に辿り着くことができる。その事実は隠蔽したいため番組側も情報を部分的にしか出していない。TXQサイドは、ホラー版ワンピースを作ろうとしている。TXQサイドの「ホラーモキュメンタリー王に俺はなる」というメッセージが隠されている。
追記:あの写真はもしやビブルカードなのか…?

追記1

【ゾロ目が多い】
Twitterで以下の意見を見かけた。

確かにうっすら感じていたが気付かなかった。今後00、11、66なども登場するのだろうか。

追記2

Twitterで面白い意見があった。

キービジュアルから察して、イシナガキクエとは飼っていたカブトムシではないかというもの。逃げ出した(亡くなった)ペットだったというのは全然在り得る。「会話できない」にも合点がいく。最初からキービジュにイシナガキクエいましたというオチもありそう。あの写真は米原さんの想いの強さが写し出した思念体なのだろうか。
しかしながら、お宅を物色する人影のことからも、もはやそれに留まらない大きな怪異となっていることは間違いない。ペットであったとして、米原さんがトリガーになったのではなくそれ以前から存在していたものである気がする。私はヒントの一要素でしかなく、そこまで核心に触れる直接的な存在では無いと考えている。

追記3

5/1、Twitterにて公式アカウントから告知があった。

番組内での次回放送日が、テロップでは「1時53分」放送、アナウンサーの口からは「1時33分」と伝えており齟齬があったことから、イシナガキクエは耳が聞こえないからあえて嘘の時間を伝え、番組冒頭を観ないように仕向けたのではないか?という考察が飛び交っていた。
音声で伝えないTwitterの告知で53分としているため、耳ではなく目が見えないのかもしれない。
しかし、ひとつの疑念は5月10日は月曜ではなく金曜であることだ。単なる誤表記なら混乱するのでやめて欲しいが、もし意図的だった場合なんのためにこうしたのだろうか。実際の放送日と時間は、ラテ欄の情報を待とう。
番組側に一抹の不信感があるのも確かなので、これらの表記ズレが視聴者を混乱したり欺くためのものである可能性もある。
また、告知に載っている動画には今までの動画にはなかった環境音が入り込んでいる。その中には、人のうめき声か笑い声のようなものも混じっているが、これが何を意味するのかはわからない。ただの恐怖演出の可能性もある。
イシナガキクエは目が見えないと仮定するのであれば、番組側が視聴者にわからない手段でイシナガキクエにコンタクトを取ろうとしている説もあるか。そもそもSNS情報を考察に組み込むこと自体合っているのかどうか…。
正直、これだけ考えてもそんなに意味はないと思うので、頭空っぽで楽しむのが一番いいと思う。

プチ追記
公式の告知が追加されたが、曜日がちゃんと金曜になっていた。

紛らわしいミスやめてね

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