楽曲「OYO」について少し語ります

みなさんこんにちは!創作活動やVtuberをしている発注Σです。
つい先日、「OYO」というオリジナルソングを発表させていただきました。既に100回以上の再生ありがとうございます!
作詞作曲歌唱から、イラストと動画にいたるまで全部自分で作った、そりゃもう気合の入った作品となりました。

なんで全部ひとりで作ったの??

トラックメイカーがメインの肩書きでやっている僕ですが、創作活動の始まりは絵を描くことだったし、Vtuberを始めたことで動画編集にも本腰を入れ始めて、いわゆるマルチクリエイターという奴になってきました。
元々創作表現においてなんらかの作業を他人に任せるのが苦手だという節がありまして、ボカロ処女作の「最終回」も今回同様に全て自分ひとりで完成させています。
理由としては、
1.「全部ひとりで作り上げた」ということを誇示したい
2.イラスト等を誰かに頼むとしても基本無償依頼になってしまうので、自分で完結させるのが一番気を遣わなくて済むので精神的に楽
3.自分のしたい表現はなるべく自分の手でやりきりたい
4.ピノキオピー、ハチさん、YMさんなど全部自分でやってのけるボカロPへの憧れ
などがあります。

とは言っても、他の楽曲「けったいな」「We Are チンパン」「Plaything」などのイラストは外注していたりします。正直イラストを描くのはめちゃ大変ですし、僕自身絵を描く行為は好きと面倒の中間くらいのモチベーションだったりします。そんな中で、自分の楽曲をイメージしてイラストを描いてもらうというのも面白いし、「楽曲のイラストを担当する」という稀有な体験を仲の良い絵師の人にして欲しいという気持ちが生まれて、外注することが増えてきました。

しかし今作品は、「Vtuber発注Σ」としてのキャラソンという位置付けなので、「技術担当」という名に恥じないようにトータルプロデュースでいこうというのを最初に決めました。なんでもできるマルチクリエイターという「発注Σ」のイメージを、全部自分でやるということで表現したかったのです。
また、一介のVtuberとしてしか認知していない層に向けて、創作者hacchusigmaとしての実力を知らしめたいという気持ちも少なからずありました。

作詞について

作詞に関しては、発注Σのキャラソンを発注Σ自身が作るということで、他人が認識している、もしくは期待している発注Σ像を描かなければいけないというのが少しネックでした。なぜかというと、めっちゃナルシストみたいに見えるからです。
「手抜かないjobすぐ惚れる」だの「その目釘付けのサムネイル」だのという自己礼賛、「ナイショでより道しよっか?」などというあまりにも狙いすぎな歌詞。自分大好きちゃんすぎるし自分が歌う前提なら絶対書かない歌詞です。
そこで、あくまでもプロデュースをしているのが"hacchusigma"、歌うのが"発注Σ"ということで分けました。hacchusigmaとは僕の創作活動名義であり、Vtuber発注Σの人格とは切り離された存在です。
ファンが喜ぶ発注Σくんのキャラソンをトラックメイカーのhacchusigmaさんがプロデュースした、というていということですね。そういうことにしといてください。

曲の世界観

発注くんのキャラソンだ〜!キラキラ系かな?爽やか系かな?かわいい系かな?
なーんて想像してた方は曲を聴いてびっくりしたかもしれません。
こちらはJungle Terror(ジャングルテラー)というジャンルのEDMになってまして、クラブミュージックな仕上がりとなっております。僕の一番好きなジャンルですね。
初めてこういうジャンルに触れる方は、あまりにもトンチキな構成だと思われるかもしれません。今回はオヨという言葉を繰り返すので一応サビで歌ってるようなていになってますが、普通EDMではあの部分はドロップという名称で、歌詞のないリズムとメロディだけのパートになります。
そういう意味では、「オヨ」という言葉のおかげであの曲のポップさが増しており、クラブミュージックに馴染みがない人でも聴きやすくなっていると思います。たぶん。知らんけど。

歌詞のギミックとかオマージュとか

今回の歌詞は、発注Σのキャラに合った内容や、きまよりの活動の中で発生したミームを元に作っています。
いやぁ〜ナタデココですよね」「オヨ」「アスパルテーム」などは昔からのファンの方なら知っているであろう発注Σといえばのミームです。
(知らないという方は、是非きまより@wikiをご覧になってみてください。)
他のわかりにくい箇所をいくつか紹介してみます。

「激しきシテ かつシテツレ」
→シテ・シテツレとは「能」の用語で、シテが主役、シテの助演役をシテツレ(ツレ)と呼ぶようです。つまり激しい主役でありながら、主役を引き立てる名脇役にもなれるという意味です。発注Σ単体のパフォーマンスも最高だけど、きまより3人になった時にはいい引き立て役にもなれるぜ、的なことですね。これは僕自身が自負してるわけではなく、あくまでファンの目線に立った発注Σ像を誇張してるだけですからね!!!
なんで曲の最初にこんな難解な表現を持ってきたかというと、「激しくして」に聞こえる響きにしたかったから、かつそういうセクシーな表現をど頭に持ってきて攻めた感じを演出したかったからです。

「マス書いて埋めるmyアーム」
→発注Σがマリオピクロス(イラロジ)が好きなことを表現している箇所です。区切られたマス目を指定の数字に沿って塗りつぶしていくゲームです。マスを埋められる俺の腕前、っていうような感じです。
この部分は実はダブルミーニングになっておるので考察してみてください。

「ポケットの数だけハッピー」
→ラジオきまよりの方で、ポケットが多い服はいい服だ、だから浴衣は嫌いだみたいな話をしたことがありました。
また、股間部分にポケットがあるパンツが最高だみたいな話で盛り上がったことがあり、それをチンポケパンツと呼んでいました。それを「〜わからんちん ポケットの数だけ〜」の部分で表現しています。ポケットにゆかりがある(?)僕ならではのギミックです。

「一見だと安い 肘置きと座椅子」
→詳しくはwikiの記事参照。一見4000円だと思った座椅子が実は5000円だと思ったら本当は4000円だったという話が元ネタ。

「ふざけるなとか言わないで 痺れさす雷鳴 」
→人生で一番好きな漫画金色のガッシュの有名シーンより。清麿が「ふざけるなっ!!!」と言ったのをきっかけにザケルという電撃呪文が発動してしまいます。

「Left, Left, Left, Right, Left」
→Jungle Terrorの始祖・Wiwekの楽曲「Salute」の歌詞をオマージュしてます。Saluteとは敬礼という意味で、Left, Left, Left, Right, Leftとは軍隊の礼式訓練の掛け声だと思われますね。まさにマスゲームです。

実はこれをどうしても入れたかった訳ではなく、「アスパルテーム」を入れる上で韻と歌詞を考えていった時に「マスゲーム」という単語を連想し、歌の2番の始まり方に合う言葉も模索していた結果、この楽曲を思い出して採用したという逆算的な経緯があります。
2番の始まりの言葉はインパクトとかっこよさが欲しいな〜と悩んでいたところだったので本当にちょうどよく、そして大好きなWiwekをリスペクトした形の歌詞を入れられて個人的には最高の采配ができたと満足しています。

少しだけ書くつもりがわりとがっつり書いてしまいました。
ここで挙げた他にもギミックやダブルミーニングが隠されていますので、こうじゃないか?と思った人はツイートで考察したり、僕に聞いたりしてみてください。

最後に

Vtuberを始めたり、プライベートが忙しかったりして前回の楽曲Playthingから実に3年半の月日が空いてしまいました。動画の公開などでコンスタントに皆様にエンタメを届けることも頑張りつつ、本分はトラックメイカーであることに立ち返って、1年に1曲くらいは出せるように楽曲制作の方も頑張っていきたいなと思いました。動画の更新や生配信の頻度が減る時期も出てくるとは思いますが、それを取り返すくらいの最高の曲を発表していけたらと思いますのでよろしくお願いいたします。

そして今回初の試みとして、楽曲の販売をすることにしました。
BOOTHで購入できますので、必要な方はお買い求めくださいませ。


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