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「オムライス」けっち

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Photo by Annie Spratt on Unsplash

世界の七不思議とは言わずとも日本の10不思議に入ってもおかしくないのは、卵料理の値段についてだと僕は思っています。スーパーの特売で、だいたい1パック10個で100円の卵。いまの時代、1個10円で買えるものは限られていますよね。卵の栄養価、卵の使い道の豊富さを考えると、これが10円で買える平和な日本……。

その卵を3個つかって、卵やきをつくります。すると、30円+ガス代+人件費。なんと、それで安いところでも15倍の450円。僕が昔はたらいていた店では800円。15倍から25倍くらいまで、ほんとに一気に出世するのが卵なのです。

そしてこの大出世は値段だけにおさまりません。スーパーで卵をありがたそうに購入している10代の女性を僕はみた記憶がありませんが、この卵を3個とご飯とケチャップと、ほんのちょっとの材料(刻んだ鶏肉だったり玉ねぎだったり)さらに本格的な店ならバターも使うと思いますが……オムライス、という名前の料理をつくったならば、高校生や大学生が目をキラキラさせて喜ぶ食べものになるわけです。

実際、オムライスほど子供から大人まで、誰がたべても喜ぶ料理を挙げるのは難しいです。僕にはほかにハンバーグやシチューがパッと思いつきましたが、なんといっても「卵とごはんとケチャップ」だけでもオムライスは作ることができます。人気料理のベスト10に必ず入る料理のなかで、原価が1番安いのはオムライスではないでしょうか。それも、卵と米、というなんとも地味な食材でつくれるわけですから。

今日、妻がオムライスをつくってくれました。家のオムライスはちょっと豪華で鶏肉がゴロゴロはいっていて、卵もトロトロでたくさんはいっていました。ほんとにおいしかったです。

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