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「ミックスフライ」 はっち

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https://www.photo-ac.com/main/detail/3239878?title=ミックスフライ

「ミックスフライ」が、エビフライとか魚フライとかイカフライとか、いろんなフライを盛り合わせたものだという説明書きを(写真はあっても文章では)見たことがない。今調べたら、ウィキペディアにもなかった。どうやら辞書にもなさそう。だから、というわけでもないが、ミックスフライを初めて食べたのは割と最近である。なぜかといえば、レストランのメニューにミックスフライと書かれていても、口の中にその味がイメージできなかったから、素通りしていたのだ。エビフライと書かれていれば、プリッとしたえびの歯応えと香りが広がる。魚フライと書かれていればさっぱりした白身魚の旨味がイメージできる。しかし、ミックスフライ…? かき揚げみたいに、いろんなものを寄せ集めてフライにしたやつ? と思っていたのだ。

全然違う、ということを知ったのは、相方がミックスフライ定食を注文してからだ。あ、ミックスフライっていろんなフライという意味なのねと心の中で思った。口に出さなかったのは、今まで思っていた勘違いがあまりにもひどいな、と思ったからだ。しかも、どうやらいろんなフライの盛り合わせというのは、世の常識らしい。だからその時は口をつむった。

しかし、今だからこそ主張したいのはなぜ「フライミックス」にしなかったのか、ということだ。エビのフライがエビフライ、イカのフライがイカフライ、牡蠣のフライがカキフライならば、ミックスフライは「ミックス」という名の物体のフライ、ということになるではないか。いわゆる「ミックスフライ」を正しく表現するならば、フライミックスをはじめ、フライいろいろとか、フライ盛り合わせとか、フライが頭にくる方がわかりやすいと感じるのは私だけではないはずだ。外国人にも絶対に通じないだろう。

今からでも遅くない。ぜひ「ミックスフライ」ではなく、「フライミックス」を広めてほしい。

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