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「モップ」けっち

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うちはフローリングなので、フローリングワイパーというのをつかっています。フローリングワイパーというと響きがとてもオシャレなのですが、要はモップです。僕の世代ではモップというと、雑巾を刻んでアフロにしたものを杖の先につけて、水にぬらして学校の教室や体育館の床をみがく道具という認識だと思うんですが、このモップ、今でもつかっているんでしょうか。

どうしてモップ=オシャレじゃない、フローリングワイパー=オシャレ なイメージに変換されるんだろう、と今思ったんですが、きっとモップは杖の先のアフロ雑巾部分がドロドロに汚れて、モップをあらう水がいつもドブみたいになっていたからだと思いあたりました。それに比べると、フローリングワイパーは、化学繊維の紙?布?みたいなのを毎回使うたびにワンタッチで捨てることができて、まったく汚れません。

汚れる/汚れない がオシャレの判断基準になっているということにこれを書きながら気が付きましたね。ひょっとしたら、今の時代のモップもフローリングワイパー的な、先端を使い捨てたりするんでしょうか。モップがけ、という言葉は僕にとってはキツい、汚い、ツラいというイメージが先行するんですが、今の子供たちにとってモップはワイパーとでも
言い換えられて、もはやモップがレトロなアイテムとしてオシャレに思われている逆転現象がおこっていたりして。

そんなわけで、モップについてはあまり良い思い出もなかったんですが(いつもそこには汚れや疲れとむすびつくなにかがあったため)、今から思うと、モップがなかったころは、腰をまるめて雑巾がけをしていたはずで、モップというのはその雑巾がけに比べたら杖を押して一気に広範囲を磨けるわけですから、かなりモダンな道具だったのかもしれないなと思います。はたしてどの世代から雑巾がけがモップにきりかわったのか。どこかの世代の人にとってはモップというのは画期的なありがたいものかもしれず、それが僕の世代ではありがたみもまったくない当たり前になっていて、それが今の世代にはどう感じられるのか。

モップひとつとってみても、それを使う世代によって感じ方がいろいろあるんだろうな、となぜか年の瀬にこんなことを考えています。


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