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身幅と着丈のはなし

たしか2年前くらいに自分史上最高の体重になった。それまでのわたしは長くMサイズの服を着ていたのだけど、それが無理になってLサイズを着るようになった。

Lサイズの女になったころ、健康診断で血圧が高いことを指摘されるようになった。ただ、基準より少し高いくらいでびっくりするレベルではないからと通院せずに過ごしていたら、健康保険組合から電話がかかってきて、「一度は病院に行っておきましょうね」と注意をうけたのだった。ついでに「痩せたらある程度は下がると思いますよ」と言われ、あ〜。遠回しにデブと言われたやん!と思った。

仕方がなかったのだ。当時は四六時中座りっぱなしで仕事をしていたから、ほんとうにするすると太るのであった。

どうやって痩せたのかはここでは省略するが、1年半くらいかけてマックス時から14キロ痩せた。最近ではMサイズでも大きいと感じるようになって、Sサイズを着るようになった。

3年以内で太ったり痩せたりしたなかで面白いと思ったことは、自分の身幅の感覚についてだ。

自分がLサイズになったとき、洋服屋でMサイズの服を広げると自分には小さいと気付く。
それがMサイズに戻るとすぐに、Lサイズの服を広げながらこれは大きいぞ!と分かる。
Sサイズになったら、あ。Mサイズでも大きいわ!と気付く。

自分の幅の感覚ってこんなにも備わっているんだなあと感心した。

あと、当たり前のことかもしれないが、身幅が変わるだけで、服の丈が変わる。身体の肉は生地をもちあげるということだ。スカートの丈なんかがわかりやすい。これも面白かった。

いまは四六時中座りっぱなしの生活ではなく、この働き方をしばらく続けるつもりだから、きっとLサイズになることはないだろう。というか、太り過ぎないようにしなくてはいけない!ということで、そろそろLサイズの服を古着買取屋に持っていこうと思う。

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